能力皆無な私
光たちには性別がありません。性別は物質世界の生物特有のもので、光たちは物質とは異なる何かで成り立つので性別がないとのこと。とはいえ、キャラはあります。少女のようなキャラ、男の子のようなキャラ、中性的なキャラ、お転婆なキャラ、引っ込み思案なキャラ、本当にさまざま。
私の守護でいうと、ひーちゃんはおちゃらけお転婆キャラ、しーちゃんは大人しい女の子キャラです。2人は毎日毎日、何ヶ月も私をヒーリングし続けてくれました。歯の矯正ヒーリングは私の媒体としての役割を高めるためで、同じ理由から頭上→腹の下までの直線を矯正しているようでした。
ヒーリングを受けたことがきっかけで、守護であるひーちゃんたちとの回路が開けたわけですが、これは予定通りのことだったそう。私には、生まれたときから媒体としての役割を担う可能性が与えられていて、これまで私が歩んできた人生の結果、その可能性が現実のものになったとのこと。候補者は幾人かいたらしいのだけれど、最終的に私になったらしい。
ちなみに、私には世間一般の人が想像する能力は一切ありません。幽霊なんて見たことが一度もないし、感じたことすらない。予知夢だとかいう不思議な体験も皆無。ただ、宗教的な意識とは関係なく、神社は好きでした。山や川などの、自然には神が宿っているという民俗的な宗教意識とでも言えばいいのか、そんな感覚が好きでした。
山を歩いていると音が聞こえないのにそのうち川が出てくるはずだとわかったり、山道右側の森や山に神聖な空気を感じると思いながら登ると、右側の山が神様として祀られていたり。いつもではないし、意識的に感知できたわけでもないけれど、そんな経験はいくつかあります。鬱病になって死にたいと思っても、私は死ねないんだろうなと、どこかで何かに守られている感覚はいつもありました。
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