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山道の遭難 その1

今日は、山道の遭難、その一としてお話をします。
昔、山梨の山で遭難しかけたことがあります。
、、、というか遭難しました。

まず最初から良くなかったんです。
4人グループの中でリーダーだったおじさんが、実はあんまり詳しくない人でした。
本当はもう1人詳しい人が来るはずだったんですけど、来られなくなった時点で中止かもう少し解りやすい登山コースにするべきだったんですけど。
少しハードで当初の目的地の沢登りと山小屋一泊ということにこだわってしまったんです。
残りの参加者は私を含めて女性3人。体力はある方でしたが、山登りの経験は少なかったんです。

最初の方は何人かの登山者とすれ違っていたんですけど、そのうち誰ともすれ違わなくなりました。
それでも曖昧なリーダーは、道らしき道を登って大きな1枚板の沢に出ました。
おじさんは喜んで「ここだった、ここだった!」と言っていたので、私たちも大はしゃぎで楽しみました。

さて、ここからさらに登ると山小屋にたどり着くということで登り始めたんですけど、さらに急な斜面になっていきました。
岩をつかみながらでないと登れないけども、土が緩くてずるずると足をとられてしまうような所です。
さすがにみんながおかしいなと思っていたんですけども、冗談を言いながら頑張って登っていきました。
それにもう、そんな道を降りることもできないんです。とにかく黙々と登るしかありませんでした。
日も落ちてきて、予定の時間をだいぶ過ぎていて薄暗くなってきましたが、なかなか道らしき所が出てこない。

不安になりかけましたが、やっと山の上の方に貯水タンクのようなものが見えました。
人工物を見つけたんです。
もしかしたらあそこが山小屋なのかもしれないとほっとした瞬間に、私がつかんでいた岩が剥がれて滑り落ちてしまいました。
私の後ろには、というか斜面の下には2人連なっていたんですが、その横をズルズルと落ちて、そしてわずかな出っ張りで止まりました。
4メートルぐらい落ちたんだと思います。
その時背負っていたリュックがクッションになったのか、頭は打っていませんでしたが、ふと左手を見ると手首の甲が岩に当たって肉がえぐれてたんですね。
一瞬白く、その後じわっと血がにじみ出てくる様子を見ました。
それを見たショックで「痛い!!」と叫びました。

と、いうところで今日は終りにします続きは又お話しします。
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(音声配信アプリstand.fm「朗読&トーク たまdiary」)https://stand.fm/channels/5f85c72237dc4cc7e19bf21b

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