マジカルミライ初参戦記録

 初めてマジカルミライでライブを見たので感想を個人的な備忘録として書く。セトリのネタバレがある。

 前提として自分は
・音楽はほぼボカロしか聞かない状態で七年くらい経つ
・ボーカロイドのキャラクターを可愛がる楽しみ方はあまりしていない
・ライブというものに行ったことがない
 という状態だった。

 マジカルミライに行ったことがない理由としては、「ミクというキャラクターが好きな人の場だと思っていたから」というのが一番大きい。しかしながら、「キャラクター自体を強く愛好していないとしてもボカロ好きなら一度見て損は無い」という感想に至った。この辺の理由をぽつぽつ書いていく。

・キャラソンだけじゃない
 動画にミク達が出てくる曲がメインなのかと思ってたらダーリンダンスとか脳内革命ガールとか歌いだしてビビった。そんなダークな歌もありなのか、というのが意外だった。自分はキャラソンよりキャラは出ないダーク系なものをよく聴くので有難かった。とはいえ、全体としてキャラソンに近い曲の方が多いけれど。

・ミクがいる
 こういうライブ見た時の感想として「ミクがいた……!」とか言うの、ありきたりすぎて言うのが恥ずかしいんだけど本当にそう思った。髪がふわふわ動くしスカートはひらひらしててちゃんと地球の重力があった。すごい技術……。ライブっぽくその場にいるように魅せる曲も、MVのように背景に投影するものも、バンドメンバーと共にいるものもあって、最大限初音ミクがボーカロイドであることを使いこなしてた。

・世代
 2010年代あたりのボカロが青春の記憶と結びついてるので、リモコンとか二足歩行とかドクター=ファンクビートとか千本桜とか良かった。昔のセトリを見た感じ、自分にとって当たりだったのかも。

だいたいこんな感じです。一度見て良かったなと思うので、未参加の人は来年是非。



 以下おまけの理由。
 これは本当に個人的な話で人によっては一切共感出来ない話だと思うので以下の文章を読むのは自己責任ということで。

・やっぱり人じゃない存在が良い
 自分がボカロしか聴かない理由として、「人間が歌うと、その曲は歌っている人間のものとして認識してしまうし、その曲の人気は歌っている人間の人気だと考えてしまうから」という部分がある。もちろん曲は作詞作曲した人などのものでもあるし、曲が好きでも歌手に思いがない人がいるのも分かるけど。
 自分は、生きてる歌手が暗い曲を歌ってその歌詞が人にとって共感できるものだった時、自己投影するのに躊躇して十全に曲が楽しめないタイプだ。もしくは生きてる歌手が自己嫌悪をテーマにした曲を歌った時、でもその歌手は人気じゃないか、と思って白けてしまう。
 なので、ルカがインタビュアを歌っている時やミクが愛されなくても君がいるを歌っている時に、来てよかったなと強く思った。確かにその感情の元は作詞作曲者のものかもしれないし作詞作曲者は人気があるんだけど、ボカロは人じゃないということでワンクッション置かれて安心して感情移入できる気がするので。
 やっぱり、君が生きてなくてよかったということに尽きる。感情が重くても独りよがりでも大きな問題が起こりにくいということはいいなと思う。

 ボカロっていいなあとあらためて思いました。

 おまけのおまけ。ここ数年好きなボカロ・UTAU Pは文無さん、いよわさん、iveさん、IDONO KAWAZUさんなどです。

 以上。
 

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