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かしこまる程でもなかった

救急救命講習に参加した。

今まで経験した救急救命講習では、倒れている人を発見したところから、意識・呼吸の確認、人を呼ぶ、胸骨圧迫(心臓マッサージ)、AEDを使う、という一連の流れを全てやった。

一般に救急救命講習といえば、

「あ、人が倒れている」
「大丈夫ですか?トントン(両肩叩く)、大丈夫ですか?!ドンドン(両肩強く叩く)」
「意識なし、呼吸なし」
「誰かー、誰か来てください」
「あ、あなた救急車を呼んでください」
「あなたAEDを持ってきてください」
「胸骨圧迫開始。いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、く、…」
「AED持ってきました」
「ありがとう。あなたAED使えますか?」
「はい使えます」
「じゃあお願いします」
「いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、く、…」
「パッドを取り出してください。パッドを貼ってください。心電図を調べています。直ちに電気ショックが必要です、体から離れてください」
「はい電気ショックいきます!離れてください!」
「ピーー 電気ショックを行いました。直ちに胸骨圧迫を再開してください」
「再開します。いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、く、」
「胸骨圧迫交替します」
「お願いします。替わりますーいちにーさんしっ」
「いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、く、…」

だ。
普通なら、これら一連の流れをやらなきゃならない。
だから僕は、ややかしこまって会場に入った。なぜなら、何度か講習は受けているとはいえ、馴染みのない人たちとコミュニケーション取りながら参加する必要があるし、声を出さないといけないからだ。慣れない人の輪の中で声出すの、緊張するよ?え、なんで?って思う人もいるだろうけど、僕はするんだから仕方ない。

だから、かしこまって会場に入った。

しかし、今日は子どもたちがメインだったからか、胸骨圧迫とAEDを単発で体験するに留まった。ガチで流れを実施することはなかった。


ふぅ…
かしこまる程でもなかった。