雨読
晴耕雨読というような耕すものは持ち合わせていないので、雨読だけでもやってみよう。
たとえば何もすることがなくなったとして。
「何も」というのは大袈裟な話ではない。
ふつうに仕事はしているけど趣味がないから休日は何もすることがないなー、
ではない。
ほんとに「何も」だ。
それ、「もしも無人島でひとりになったら何しますか?」のやつやん
でもない。
そんな大衆コンテンツ化されたテンプレートの状況ではなく、
今の家で、仕事にいかなくなって、家族はいるけど子どもたちは自立して、
特に地域と繋がってもいなくて、何の肩書や役割もなくて、不労所得だけあって、ほんっとううに何もすることがなくなったら。
雨読をしたいな。
南画の奥深い山の中に佇む東屋で、作務衣に素足であぐらをかいて、霧雨が降るような状況で。
僕は何もすることがなくなったら
雨読をしたい。