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2023/1/19 寒波来る(1/23~)

明日、1/20は二十四節気の「大寒」で最も寒い時期ですが、今年もやはり来週になると寒波がやってきます。それもかつてない大寒波になりそうです。

https://www.gpvweather.com/tseries.php?p=131016&i1=4,0,1,0&i2=2,0,1,0

東京で、850hPa(高度約1,500m)の気温が-14℃の予想になっています。これがどれくらいの寒さなのか、関東で高層観測の記録がある館野(つくば)の過去のデータと比べてみます。

https://www.gpvweather.com/tseries.php?p=082201&i1=4,0,1,0&i2=2,0,1,0

館野(つくば)では、-15℃の予想ですが、予想通りなら観測史上一位の-14℃を更新することになります。ちなみに平年値は-3.8℃です。

https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/upper/index.php

「この冬一番の寒さ」は聞き飽きた常套句ですが、このたびは観測史上一位の寒さになる可能性があります。


さて、雪はどうでしょうか。東京は1/23の南岸低気圧でちらつく可能性があるぐらいですが、来週は白川郷に行く予定なので、現地の状況を見てみます。

https://www.gpvweather.com/tseries.php?p=216046&i1=4,0,1,0&i2=2,0,1,0

1/24~26にかけて、それから1/27にしっかりした降水が予想されています。

https://tingala.net/gpv-map/

天気図を見ると、東北の日本海側で低気圧が強烈に発達して強い冬型の気圧配置になっています。それから、日本海で風がぶつかるJPCZも若狭湾あたりにかかっており、ここでも対流雲が発達しそうです。

https://tingala.net/gpv-map/

500hPa(高度5,000m付近)の高度・渦度分布をみると、上空の気圧の谷(トラフ)が北日本を通過中で、これと地上の低気圧の対応がよいので、低気圧が急速に発達するということのようです。

気象庁の早期天候情報も出ています。東海地方をみます。

https://www.data.jma.go.jp/cpd/souten/

白川は5日間降雪量の平年値が60cmで、その194%以上だから、1/25以降の5日間で116.4cm以上積もる可能性があるという注意喚起です。まじか!
ちなみに1/25頃からなのは、「早期天候情報」が「その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温や低温、降雪量(冬季の日本海側)となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報」であり、「6日先から14日先までの期間」を対象にしているからです。

https://www.data.jma.go.jp/cpd/souten/

一つまえの1/16発表の早期天候情報を見ると、1/23から同様の内容が発表されているので、1/23からしばらくは大雪になる見込みということになります。


1/27の降水はかなり先なので、正直よくわかりません。

地上天気図
500hPa高度・渦度分布

日本の南の高気圧の西側の縁辺流が、日本海の前線に流れ込む形だと思いますが、寒冷渦があるわけでもないので、顕著な降水にはならないと思います。温度場が高いので、一時的に雪ではなく雨になって積雪が溶けるかもしれませんが、あくまで一時的でしょう。
ちなみに、1/27の地上天気図でカムチャッカの東にいる目玉のおやじみたいな低気圧は、1/25に東北を通過していった低気圧と同じやつです。こちらは上空の寒冷渦と対応がよいので、日本を通り過ぎてからも発達を続けながらゆっくり東北進するようです。しつこい。


もう少し先のことなので予報は変わる可能性がありますが、かつてないシビアな寒波になるのは間違いなさそうなので、最新の天気予報を確認して行動しましょう。

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