![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124822815/rectangle_large_type_2_e2d27fbc6896129126ad03daf25d3328.jpeg?width=800)
2023/12/17 ポーラーローとJPCZ
昨日の高温とはうってかわって冬型の気圧配置になりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1702803616189-zEz04CK0V3.png)
これぐらいのスケールの天気図だとあまりわからないのですが、冬によくみられる擾乱がありました。ひまわりで雲を見る良くわかります。
![](https://assets.st-note.com/img/1702803747288-VClRXDFpTg.jpg?width=800)
1)北海道の西側に紫で示した渦が見えます。天気図に「低」が描かれないぐらいの小さな低気圧で、Polar Low:ポーラーローと呼ばれます。小さいがために気が付かぬ間に急速に発達して大きな被害を出すことがあります。気象庁の短期予報解説資料にも以下の記載が出ていました。
北海道の西にはメソスケールの低気圧があって、東進している。この低気圧の近傍では非常に強い 風が吹いており、降雪の強まっている所がある。
普通の高気圧/低気圧は通常1,000km規模ですが、それより小さいのはメソスケールの擾乱と言ったりします。ポーラーローの他、線状降水帯もメソスケールの擾乱ですが、空間スケールが小さいので予報が難しく、最近でも予報精度の向上に取り組まれています。
2)日本海に筋状の雲が見えますが、風向に沿った雲(緑のLモード:Longitudinal mode)と、風向と垂直方向の雲筋(赤のTモード:Transverce mode)が明瞭です。赤の太線はおなじみJPCZです。
![](https://assets.st-note.com/img/1702804361391-JY3K2Dw3o7.png)
JPCZは風がぶつかって収束して上昇気流、対流雲が発生するところですが、これが東方向に風で流されるのがTモードの雲域です。JPCZからTモードの雲域を帯状対流雲と言ったりしますが、広く日本海側に大雪を降らせたりする原因となります。
これらの状況を受けて、北日本と日本海側に注意・警戒を呼び掛ける全般気象情報が出されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1702804497071-7cjbb9Gub1.png?width=800)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?