は?ネブカドネザル2世?? 高校生に読んでほしい、慶應大学に合格する「世界史のすすめ」
はい。今夜は世界史の話です。
でも、その前に、耳を煩わすかもしれませんが、簡単なぼくの経歴を聞いてください。
ぼくは、高校時代は理系で、社会科は地理を専攻したため、世界史はおろか日本史も勉強しませんでした。
いまから25〜30年前の話です。(その点で、いまと少し話が噛み合わないことがあるかもしれないことを覚えておいてください。)
そして、大学は2つ行っています。
1つ目は、3ヶ月でドロップアウトしました。
2つ目は、高校を卒業してから、実に5年後に合格しました。
ぼくは、1つ目の大学のドロップアウトのときから、これから食っていくためにどうしたらいいかを考え、真剣に学者を目指したので、慶應義塾大学という結構高いハードルを課しました。(ちなみに2回目の試験で合格しています。)
結果的に学者にはなれませんでした。
そっちのハードルはハンパなく高いです。。。
それでぼくがお伝えできるのは、せいぜい、独学でどうやって歴史を勉強するか、それも受験までということぐらいです。
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ぼくは、結果的に、日本史も世界史も独学で勉強したのですが(慶應大学の日本史受験で不合格。ただし補欠に名前あり。)、特に世界史を勉強しようと思ったときに、範囲の広さと、イメージのつきづらさで、結構、躊躇した記憶があります。
現役の学生さんなんかには、そういう経験はないですかね?
ぼくは独学で勉強するとき、市販の書籍だけを使いました。
ただ、高校の教科書でよく採用されている、山川出版社のものを使いましたが。
現役のみなさんだと、世界史を選択するにあたって、「さっぱり頭に入らなかったらどうしよう・・・」という悩みや不安が少なからずあるんじゃないかと思います。
その点で、ぼくは経験者として、最悪、山川出版社の『世界史一問一答』だけで、入試だったら乗り切れるということを、世界史選択(あるいは日本史でも)のリスクヘッジとしてお伝えしたい。
世界史を選択しても大丈夫なんだよと言いたいのです。(むしろ選択してほしい。理由は後述。)
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実際、予備校等には通わなかったし(模試も受けていない。笑)、教科書や参考書は買っただけで手つかずでした。
別に積極的にそうしたというわけではなくて、主に勉強の習慣が身につかなかったという理由から、世界史の勉強は、入試直前の12月ごろから、山川出版社の『世界史一問一答』だけをやりました。
それで、最終的には慶應義塾大学文学部と上智大学文学部に合格しました。
へー、勉強できるんだねぇ、と思われるかもしれませんが、45歳にもなって、そんな昔のことを自慢するために、こんな深夜に長い文章を書いたりしません。
ぼくが言いたいのは、結果的に『一問一答』だけで合格してしまったという事実に対して、今から振り返ると、それなりに合理性があったじゃないか、ということなのです。
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どういうことか。
たとえば、同じ山川出版社でも、『世界史用語集』と『世界史一問一答』だと、実は書かれている内容がかなり似通っているわけです。
単語が書いてあって、その次にその単語の説明が書いてあるという形式は基本的に同じで、それが説明文か質問文かの違いだけで、内容はほぼ同じなのです。
そして、問答形式にするだけで、頭に入る打率が上がるというマジックがあります。笑
手で答えを隠して、頭の中であれこれやるんですよね。
知識をつなげたりしてもいいですよ?
それだけで、知識の歩留まり率は飛躍的に高まります。(ただし、何度も繰り返してください。最初は苦しいですが。)
『用語集』を辞書的に使うだけでは、普通なかなか知識は定着しません。
それから『一問一答』は、説明で枝葉末節が省略されているというのもポイントが高いですね。
そういうわけで、『一問一答』は昔から歴史に定評ある山川出版社のものがいいと思います。
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さて、世界史を選択して最悪やってほしいことを書いたので、さらに勉強のモチベーションをアップさせるようなことも書いておきましょうか。
ぼくは、最近、なにかの記事で、タイトルにあるネブカドネザル2世の文字を見つけました。
何した人だか、ぜんぜん分からなかったのですが、名前だけがうっすら記憶に残っていたんですよね。
それですぐにグーグルで検索しました。
それだけのことなのですが、この歳まで生きていて、実際そういう機会は多いです。
そう感じます。
そういう時、若い時、独学でも歴史を勉強しておいてよかったと思います。
かつてぼくが受験した頃は、まず日常で英語の文章を読む機会はありませんでしたが、いまは違います。
ツイッターなどをやっていても、英文のリツイートは頻繁にあるし、英語は読めるようにはしておいた方がいいと思うけど、同じくらい歴史の知識は役に立ちます。
それはニュースを見る時とかによく感じます。
たとえばいま、アメリカと中国の関係が悪化しつつあるというニュースが多いですが、そういうニュースの背景には、世界史で勉強することがあると思って間違いないです。
最近言われるヘイトスピーチとか、レイシズムの問題なんかも、世界史を勉強しておくだけで理解の深まり方が違うだろうと思います。
どういうことかというと、フランス革命で、自由、平等、博愛という価値が勝ち取られたということを、記憶の片隅にでも置いておくと、いまの日本の立ち位置もわかるし、アメリカの歴史を学べば、女子テニスの大坂なおみ選手の行動の意味も分かるのです。
それが分かるのと分からないのでは、大きな違いがあるのです。
それは残念ながら間違いないのです。
ぼくは、若い人には、違いが分かる人になってほしい。
世界には、日本やアメリカやヨーロッパや中国だけではなくて、イスラムの歴史もあるし、東アジアやインドや東南アジアや中南米、アフリカ、西アジア、オセアニアまで、実に多種多様な国や地域、宗教や価値観があるのです。
それをできれば若いうちに勉強しておくことは、後の人生にすごく有為なことだし、ぼくみたいに高校で勉強しなくたって、いつから勉強したって遅くはないのです。
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というわけで、少しアジってみましたよ。
みんなで勉強しようね!
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