都市の在り方

コロナウィルスによって生活が激変しています。と言いつつも設計事務所の場合、基本引きこもりなので、現在のような状況になってもさほど生活は変わらないような…気もしています。

東京と名古屋で設計活動を行っているので都市のこれからがどうなるのか?ということを考えてしまいます。名古屋は東京ほどの大都市ではありませんが周辺の街から人が集まってくるという形式は東京と同様です。都市は人の活動の大きな集合体です。この50年程度の間に建設技術の向上も相まって高く高く街が伸びて行き、そこに人の活動が集まり都市が大都市へと成長し、そこから派生する消費がどんどん生まれたのですが、このコロナウィルスによってその伸びた場所は本当に必要だった?という問いが生まれてくると思われます。建設技術よりも通信技術などのテクノロジーによって住まい方もガラッと変わることが予想されます。

そんな時代に名古屋は駅前に高層の壁を作ろうとしていますが、出来るころには時代錯誤感しか感じないような異物が出来上がることが予想されます。

大都市ではなく、そこそこの都市でこれからは充分になるはずです。コンピューターのネットワークによって場所に縛られる必要が減少し、街自体もネットワーク化されていくでしょう。都市というスケールから街というスケールへと変化し、その街同士のネットワーク化が出来上がっていくことになるのではないかと思います。

これからは都市をどのように形成するのか?という問いではなく、地域をどのように形成していくのかという問いへと変化し、人が本質的に求める豊かさとは何かという問いを深めていく必要があるように感じています。


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