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ボイトレ講座100note(2016~2017)

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ボイストレーニングについて書きます。 内容は ・発声法(アッポッジョ、声の闘争など) ・練習方法 ・参考動画紹介 …などです。 よろしくお願いします!
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2017年3月の記事一覧

Alfredo Kraus habla de técnica vocal ( I )

クラウスの発声に関する動画です。特にイ母音の重要性について語っています。
(Ⅱ)https://youtu.be/UKwwQx1RHFE
動画は(Ⅳ)まであります。

The Vowel Demonstrator

母音の動画です。イは舌の面が硬口蓋前方に接近し、ウは軟口蓋に接近します。
母音の発声練習は口の形よりも
・舌の位置
・舌と硬口蓋や軟口蓋との距離
・口腔の形
・口腔内で狭くなる場所
・舌面の頂点
…などが大切です。口元(唇)はあまり動かさない方が良いです。

口の形は補助的なものです。舌で作るべき母音を口元で作ろうとすると響きの散った芯の無い声になります。

支えのある発声は横隔膜を”息を吸った状態”で保つと良いと思います。声を出すということは息を吐くことにもなるので、息を吸う機能と息を吐く機能の間で力の支え合いになります。逆の力同士の闘争状態とも言えます。
http://www.splab.net/APD/F120/

”声の支え”は吸気筋と呼気筋が対等の力で相互に主張して譲らないことが大切です。でも本当に対等の力だと息は止まってしまうので、少しだけ呼気筋の主張を強めると良いです。

Morphometric Differences of Vocal Tract Articulators in Different Loudness Conditions in Singing

声量を変化させるときの声道の違いに関する動画です。声量は声門下圧の影響が強いので声道自体は大きく変化していません。

Gigli High B Acoustic Analysis

歌手のフォルマントの動画です。2.5~3.0kHzの強調された歌唱が、声に輝きを与えていると思います。このような歌唱では息の流れを止める力が必要であり、優れた歌唱法は”息の最適な止め”や”非常にゆっくりした最少の呼気”が重要といえます。

Ebe Stignani O_mio_Fernando_Analysis

こちらも歌手のフォルマントの動画です。女声の方が分かりやすいと思います。オーケストラのみの部分とオーケストラと歌手の部分の違いがはっきり出ています。

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