農業バイトのあれこれ ②

こんばんは。
三日坊主で終わるかなと思ってた更新もなんだかんだで続けていけてるのって良いですね。
今日は何を書き出そうかな、なんて考えててちょっと楽しくなってきました。

さて、前記事の続きです
よく聞かれること第二弾!

どうやって慣れてない場所で生活するの?

これは普段の生活のサイクルや過ごし方を聞かれていますね。

今まで、山口県→静岡県→北海道と足を運んできましたが簡単にまとめると

山口県阿武町の場合

仕事の受け入れ先は個人農家でしたが、実際には参加者(私)と農家さんの間に行政が入っていました。
もちろん、農業バイトとしての参加なので普段の生活は農作業が主体なのですが…
行政の目線でいうと、実は"田舎移住体験"という括りになるんですね。

農業バイトしつつ、休みの日は地域のお祭りや小学校の行事に参加したり、色んなイベントに呼ばれて引っ張りだこ…という状況は多々ありました。
そういったことには出来るだけ積極的に参加してください!って言われたりします。
(都会の人間がいてるだけで皆んなザワつきます)

なので、その地域の方達との関わりがとても強い田舎特有の濃密な関係性が築けます。

ですので上手く付き合えば
それこそ旬の食材を分けてもらえたり、休みの日はちょっとした仕事を分けてもらえて小遣い稼ぎをしたり、晩ご飯呼んでもらったり…などなど

悪くいうと、小さいコミュニティなので悪いことはできません。みんな見てます。笑

まぁ地域の人たち全員に面倒見てもらってる。
というイメージ。

中2階がある平家の大きな家(8LDKの倉庫や庭、畑、裏山付き)で、同じ農業バイトにきた人と共同生活をします。一番多い時で3人で生活していました。

そして基本的には自炊です。
調理器具や食器などは、貸し出してくれた家に全部揃っていました。…布団や空調器具まで!ありがたい!
広島に住んでいる大家さんが定期的に阿武町ひ帰ってきて、雑草刈りや灯油の調達など色々メンテナンスのため様子を見にきてくれていました。
これはすごくありがたかったですね。

あと、普段の生活は車がほぼ必須です。
まず職場までが7〜8分かかります。
しかも私が住んでいた所は山間部で、標高400mある準高冷地。
周りにコンビニやスーパーもなく信号すらありません。

でも、歩いて行ける距離に農協がありました。
一通り揃っているのでここでも色々調達可能です。割高ですが…
それに平日しかあいていないのと17時に閉まるので、基本仕事がある平日は行くことが難しかったです。

それともう一つ
毎週水・土日祝に開く、直売所が近くにあって新鮮な野菜やその日の朝採れた魚が入荷します。
地元のブランド豚も冷凍で売られていたりなど、大体の食材はココで買えました。

ですが、生活用品や調味料などはやはりスーパーに行かないと…ってなった時に
一番近いスーパーでも車で20〜25分、大きめの街やイオンみたいな大きいスーパーは40分かけて山を降りなければなりません。

町内バスなどを駆使すれば、車なしでも行けないことはないのですがやはり自分で運転して行くのがベストです。

実際、車は行政から貸し出してくれるので、自由に使えました。(ガソリン代などは自分達で払います)
基本週休1日スタイルだったのでそのタイミングで街にでて1週間分色々買いこんで冷凍したりストックするってサイクルでした。

特に痛感したのは
意外と都会の人たちが見落としがちポイントとして
車の運転ができない人が一番生活に苦労するかも知れないってことですね。
一緒に住んでた同居人は免許はあるけど、ドペーパー。
エンジンすらかけれない…って人もいて、一緒に練習したりしました。
私が運転出来たので良かったですが、出来ない人だけ集まったらどうなるんだろ…って正直思ったところもあります。


静岡県三ヶ日町の場合

受け入れ先は家族経営の会社でした。
かれこれ20年以上、こういった農業バイトの受け入れをしている三ヶ日町の中では大きい会社です。

こちらは3DKの部屋に2人でシェアハウス。
(基本的にシェアハウスは同性でくっつきます。)
引っ越した!という感じの状態で、必要な家電は会社が用意してくれていて、食器や布団も全部自分達で用意していかなければなりませんでした。
阿武町は至れり尽くせりだったので最初はびっくりしましたが、今思うとこれが普通の受け入れ方かも知れません。笑

仕事内容は基本的には会社の工場で選果の毎日。
みかんの収穫は3〜4回しかしませんでした。
ひたすらくるくる回って流れてくるみかんを見つめる簡単なお仕事…ではなかったですが。泣
繁忙期を除いて、毎週日曜日が休みでしたね。

三ヶ日町は、会社から家までが自転車で10分弱なので基本は会社から貸し出された自転車で行動します。

阿武町に比べると、三ヶ日町は結構街なのでスーパーやコンビニや駅も徒歩圏内でありました。
仕事終わってから買い出しできる営業時間だったので、この辺りは便利でしたね。
リーズナブルな中華屋や居酒屋もあります。
たまにヘルパー同士で飲みに行ったりもしましたね。

休みの日は駅で浜松や豊橋の方まで出ることも可能でしたし、同じ農業バイトで来てた人たちと仲良くなって車を持ってる人に甘えて遠くまで遊びに行ったり…など。
そういう意味では都会の遊び方とほぼ同じだったと思います。

阿武町にみたいに地域の人たちと仲良くなることもなかったし、良くも悪くも仕事しに来て稼ぎに来ているだけって感じでした。


北海道富良野の場合

こちらは今滞在している場所ですが
受け入れ先はJAです。地区の農協ですね。
住む場所は、寮が用意されています。
さすが、JAが主体なだけあって毎年参加者は100名にもなるそうで…
さすがにその人数の部屋を用意するのは大変なので、会社の寮みたいな大きい建物で生活します。
部屋は4畳半くらいあり、空調器具や寝具、机と椅子なども完備していて
食堂やお風呂、ロッカーや靴箱など共用スペースもしっかりしています。
そしてなによりも今までと違うことは、食堂で3食ご飯がでます!自炊する必要もありません。(昼食は必須ですが、2週間ごとにいるいらないを調整できます)

雇用形態は私たちはJAに雇われていて、JAに属している個人農家さん達の元に派遣される。といった感じです。
毎年来ているリピーターさんはベテラン枠で固定されてたりするのですが、基本的にはヘルパーが派遣先の農家さんは選べません。また、農家さんがヘルパーを指名するのも原則不可です。

徒歩圏内にコンビニとスーパーがあります。
JA側から自転車の貸し出しもしているので、自転車も使えます。
この辺りは三ヶ日町とほぼ同じですね。

ただ、何がって富良野は観光地。
自然あふれる広大な風景が見られますが、街のメインの場所はしっかりと都会です。
ご飯屋さんや居酒屋も沢山あります。出費がかさみそう…笑

まだ富良野にはきたばかりなので探索が追いついてませんが、それもまた更新できたらと思います。