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手の温もりとそばに居ること

結構個人的な話だけど、主に自分の気持ちの整理として、それから誰かの何かにヒントになればと思って書きます。
主に終末期の話題になるので、人によっては今はこのテーマは辛いということもあると思います。どうかご無理のない範囲で。


今週はじめ、祖母が緩和ケア病棟へ入院した。割と頻度は多めに会っていたけど、症状と本人の不安が急に強くなって予定より早く入院することになった。
ちょうど会いに行こうと思った日に入院だったので、私もちょっと動揺してしまっていた。

原則面会禁止だけど、物品や洗濯物の受け渡しでの短時間の出入りは許可されているので、他の家族とも相談して、看護師さんに頼まれていたボディクリームを持っていくという名目で今日会いに行ってきた。

入院に立ち会った母からは、声もか細くてエネルギーのない感じと聞いていた。覚悟はしていたけど、いざ病室に入ると、祖母はすっとベッドから立ち上がって出迎えてくれた。

それからソファで並んで話しながら、持ってきたボディクリームをハンドマッサージのように塗ってあげてみた。
背中を拭いて欲しいと頼まれて、タオルをお湯でしめらせて拭いた。

本当はナースステーションにあるような清拭用タオルでじゅわーってやってあげたかったけど。

5年前に治療しないと決めたときから覚悟はできてたと、これまでも祖母は繰り返し話していたけど、
今日背中にクリームを塗ってる間
「こんなに痩せちゃって…」とこぼしたのは本音なんだろうな。


なかなか癖も強めの祖母で、家族全員がじっと話を聴くというのは難しいと言えばそうなんだけど。
祖母に触れている間は、またちょっと変わってくるのかもしれないなと思った。

何かが改善するという訳ではないけど、そういうことが周りの人にとっても支えとなるだろうし。ケアすることがケアされるということは、看護師としてわかっていたつもりではあったけど身をもってそう思う。


これを、事務的な手続きや諸々のことに気を配って疲れ、痩せたことや症状に目を向けて心を痛めている母達に体験させてあげたいなとも思う。

祖母のためであって、祖母のためだけじゃないと思うんだよな。

例え短い時間でも、手の温もり、そばに居ることはそれだけでも救いになるんじゃないかな。

つらつらと書いてしまったけど。

まだいつ来るかわからないその瞬間まで、どうか少しでもみなが穏やかに過ごせますように。


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