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K-POPの世界へようこそ45.【Red Velvet Irene & Seulgi Monster】は、もはやK-POPというカテゴリでは語りきれないのではないか。

 コロナ禍の中でも、リリースラッシュを迎えている韓国の音楽業界。
 この時期、世界中でもこんなに熱心に、音楽に取り組んでいるのは、韓国だけなのではないかと思い、ちょっと羨ましく思ってます。

 6月頭に"TWICE"ではじまり、"IZ*ONE"、"BLACKPINK"とつづいてきたカムバック合戦のトリは、"Red Velvet"からの初のユニット"Irene & Seulgi"でした。

Red Velvet - IRENE & SEULGI 'Monster' MV

  この曲、サビの反復が耳に残り、中毒性がありますね。曲調を上手く言い表せませんが、Future Bass的なトラックなんだけど、ボーカルが上手すぎて、FutureBassには聞こえない。ボーカルの声の込められてる情緒が凄いです。

 何度も聞いていると、この曲の歌詞にあるように、モンスターの悪夢にうなされそうです。自分たちを"I`m a little monster"と歌うのも、このビジュアルと相反して良い、さらに曲も映像も強烈で、情報量も多くて、それでいて、割とシンプルに聞こえるのは、ドラマチックな展開がないからなのだと思いこんで、よくよく聞くと、曲自体がドラマティックだったり。(何を言っているかわからないですね。)

 アルバム通しての完成度も高く、EDMとHIPHOPとR&Bと、上手く融合させて、"Red Velvet"という一つのジャンルを作り上げている様に思います。歌い方なのか、作曲者の意図なのか、このグループらしいフレーズを感じます。
 ジャッジーな"Diamond"、R&Bのベースに、Future Bass的なトラックの"Feel Good"、エレクトロポップ的な、"Jelly"、スルギさんが歌い上げるバラード"Uncover"と、Digitalでは聴けない曲 "놀이 (Naughty)"もあって、それも楽しみなのです。
 そして、とにかく、以前の曲からそうなんですが、アレンジにおける音の使い方が非常に上手いですね。

 もう一つ驚かされるのは、アートワークのレベルの高さでしょうか。

 このアルバム発売前には、様々なティザー映像が上がりましたが、注目すべきは、"Two Shadow"と題される最初の映像と、2つの"Mood Sampler"という映像でしょうか。

Red Velvet - IRENE & SEULGI | Two Shadows (Teaser)

Red Velvet - IRENE & SEULGI | Mood Sampler #1 The Rooms(EDT)

Red Velvet - IRENE & SEULGI | Mood Sampler #2 Midnight Reflections(EDP)

 「この3つの予告映像に使われている音も絵も、本編で使っていないってどういうこと!!」というのが素直な感想です。

 見てもらえればわかりますが、完全なイメージ映像で、ストーリーがあったり、説明的な映像ではない、しかもタイトル曲"Monster"のMVとは全く関係のない(というのは言い過ぎかもしれませんが)こういう映像と音を使って、プロモーションするって、まあ、普通アイドルのプロモーションとしては考えらないですよね。まあ、IZ*ONEの"Fiesta"のConcept Trailerはそんな感じでもありましたが。

 とはいえ、発表される曲が、"不穏なイメージのもの"というのは伝わりますが、今回の曲のクリエイティブチームがかなり好きにやってるんだな、とは思います。(うらやましい)日本的に考えると、プロダクションの上司や、レコード会社を説得するのに時間が掛かりそうですが、、、それが韓国では、できちゃうんですよね。

 ここ最近の、他のグループのカムバックまでのプロモーション、ティザーの類を見ていても、"Red Velvet"は、もはや断トツで、凝った演出、凝った音楽で勝負をかけているなと思います。世界で活躍している"BLACKPINK"以上に!
 ステージングも上手いのは、重々承知の"Irene & Seulgi"なので、この後の番組でのステージが楽しみです。

つづく

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