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3年ののち、台湾 

この3年、海外はおろか国内旅行もままならかったが、3月初旬、実に3年ぶりに国際線に乗ることができた。行き先は台湾。コロナ前は年に何度か足を運んでいた勝手知ったる台湾のはずが、いざイミグレーションを抜けると、なんだか緊張し、はじめてインドに行ったときのことを思い出した。

台北駅の北側にある安宿に荷物を置いて、MRTに乗り、昼下がりの忠孝復興あたりをブラブラしてみたのだが、果たして台北の町には人があふれ、活気に満ちていた。
久々の台北。ミーハー心に火がつき、小籠包の有名店、「鼎泰豊」へ行ってみた。
待ち時間20分。昼どきを過ぎてなお盛況の様子だ。
ビール1本、小籠包5個、小菜(小皿料理)、ほうれん草炒め。しめて720元。
なんとなく2500円くらいだろか。さすが「鼎泰豊」、そのへんのローカル店にくらべると、割高であるがまぁ仕方ない。

ところがである。
翌朝両替してみて愕然とした。
円安である。相当な円安である。
ざっと計算すると、昨日の「鼎泰豊」が3300円になろうか。
たしかうちの近所の居酒屋ではコース料理に飲み放題がついて税込3800円ではなかったか。
その夜、寝酒にコンビニで500mlのビールを買うと日本円で300円を超えていた。
台湾はアジアのなかでは比較的物価の高い国はあるものの、それでも日本から行くと安く感じたものだ。もはやアジア旅のお得感はない。
記憶をたどるに、MRT、忠孝復興の町なか、鼎泰豊、夜に散歩した寧夏夜市。どこにも日本人の姿はなかったように思う。
会計のとき、店員に訊いてみた。

「ああ、日本人はあんまり戻ってきてないですね。韓国人はたくさんいらっしゃいますよ。台湾人は日本に行っているみたいですけどね」

まだまだ「一方通行」の状態にあるようだ。

JAL便をマイルでとったのに、燃油代と税金で38000円ほどかかった。
台北駅北側の常宿「獅城旅館」。シングル1000元、4300円。
鼎泰豊の小皿はたいしたことない。
小籠包5個
ほうれん草炒め、湯葉入りがうれしい。


宿の近くの牛肉麺屋。
モツ、スジ、肉入りじの小、130元。560円。


寧夏夜市。賑わっているが日本人らしきはみかけない。

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