人生という航海はラジコンで練習せよ。

小さい頃はボートを所有することなど夢のまた夢だった。もちろんラジコンの話だ。今では手頃な値段でかなりいい性能のラジコンが買える。Max25km/hのスピード自慢の機体がAmazonのベストチョイスとあったので購入してみた。そう、オトナは毎日がクリスマスだ。

息子と手賀沼に行き、ボートを浮かべて操縦機のスロットを握る。静かな水面、いや沼面に波紋が広がる。舵取りの仕方を習い、舵を自ら取るのが人生であるならば、船は人生そのものだ。

ところで、外国の船の名前には女性の名前が多い。クイーンエリザベス、エカテリーナ、ジャンヌダルク。女帝や英雄などの名だが、機体を頻繁に塗り替えることから、それが化粧と見立てられてのことらしい。実際のジャンヌダルクが化粧をする余裕があったかは知る由もないけれど。

一方、日本では○○丸と言った男らしい名前が多いが、これも時代とともに変わっていくのだろう。あ、いや、日本で一番有名な船は、女性か。

磯野フネ、そうか、そうだな。

「おーい、磯野ーそろそろ帰ろう」と息子が言ったということにして、帰ることにした。沼辺のひと時は実に心地いい。落ちなければ…。

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