【中央銀行がデジタル通貨発行へ】

【中央銀行がデジタル通貨発行へ】

中央銀行(以下中銀)が発行するデジタル通貨(通称:CBDC(Central Bank Digital Currency)を日米欧の7中銀と国際決済銀行(BIS)は20年10月、実現可能に関する報告書をまとめ、取り組み方針を示した。発行方法は?⇒間接型発行で民間金融機関を経由して個人や企業に行渡らせる手法。※注意点:中銀に口座は作らない。

メリットとデメリット

メリット:どの店でも使える&スマートフォンやICカードを財布代わりに使える。電子マネーとの違い:使用側は店舗制限なし、発行者の破綻なし。受給側は即日決済、保管輸送経費削減。
デメリット:プライバシーの保護、資金洗浄(意味:違法なルートで手に入れたお金を正当なルートで手に入れたお金にする)などの犯罪への利用防止、現状で経営不振な銀行が急速な預金流するが起こる事で金融システム不安定になる恐れがある。

いつから実用開始?

2022年導入に向けて、日本も21年度に実証実験開始、民間事業者や消費者が参加する実験も有。1/1 日経新聞引用

【補足説明】

なぜ間接型なの?従来の銀行では受け入れた預金を貸し出して回す「信用創造」で世の中に出回るお金を増やしている。

もし直接型になったら?⇒銀行を介さず、中抜き状態になり経済活動が縮小する恐れがある。 

中抜きすると縮小する?

そもそも民間銀行の利益を上げる仕組みは誰(他の銀行、企業や個人)から受け取った預金を普段現金で引出分の一部残し、誰かに貸す⇒それを借りた所がまた誰かに貸す⇒これを繰り返してその利子で利益を上げています。

この貨幣が自己増殖する仕組みが中抜きすると起こらなくなり、貨幣不足になりデフレになります


【感想】

私個人の感想として本文にも言及された民間銀行に現在ある預金からCBDCに資金が移る可能性があるという懸念が残りました。懸念①CBDCでも貨幣の自己増殖システムが使えるのか?懸念②CBDCと貨幣の流通量が中途半端になるとどちらも原資の額が少なくなる事で自己増殖の仕組みが小さくなり、こちらでも両者の流通量不足になる恐れがある。懸念③①②と重複する部分もあるが、日本の現在ある貨幣とCBDCまた外国の貨幣やCBDCとの互換性がどうやっていくのかが懸念点として挙がった。

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