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第30期發王・仲林圭

ボクは記事を書く時に気をつけてることが複数あって、その中のひとつに

◆「明日」とか「先週」とか、その日を起点とした表記じゃなく、「2023年2月13日」のような、いつ読んでも分かる表記にする。

というのがある。

それで言うと、2022年2月13日、つまり昨年の今日書いた下の記事のタイトルは大失敗だった。

これじゃ第29期のことか第30期のことか分からないよ…。

というのも、2023年2月12日(日)に行われた第30期發王戦で、第29期發王である仲林圭さんが連覇したからだ。2000人いると言われている麻雀プロの中のほとんどが1回もタイトルを手にすることなく去っていくのに、連覇はとんでもない偉業と言える。

あと、仲林さんのスゴさって方々で語られてるけど、学習塾講師であるボクからひとつ言わせてもらうと、この【連覇した次の日も研鑽!!】がとんでもなくスゴい。

連覇してないボクが、研鑽もせずにコーヒー飲みながらダラダラnote書いてんのにどういうことだよ…。

あと發王戦があった日は、言うても日曜日なワケだからみんなそれぞれ忙しいスケジュールの中チラ見程度だったんじゃないかと思うんだけど、そんな中(おそらく)とんでもない熱量で食い入るように画面を見てたであろう(多分)後輩を1人見つけてしまったので張っとく。

高橋あかねさんは最協位出てないのかな。芸風が違うのかな?知らんけど。

最後になっちゃったけど、「負けると仲林さんに電話する男」こと世界のノリヒトさんが結婚してた。ノリヒトさんはこの結婚を仲林さんに電話で報告したんだろうか。

ノリヒトさん、おめでとうございます!八丈島!

以下、常体で。

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例えばこの立直は立直のみ1300点の手だけど、仲林さんはもちろんのこと、ここまでの戦いを見てきたファンたちからすると、待ちに待った優勝へのカウントダウン立直とも言えるし、仲林さんが強かったからかけられた立直と見ることもできる。

1番仲林さんに近い、準優勝ポジションである下出和洋プロ(麻将連合)のスコアとポイントから条件を計算してみよう。

【仲林さんに追いつくために必要なポイント】
56.5ー30.7=25.8pt

【仲林さんに追いつくために必要な点棒】

54700ー23600=31100

【現状のまま終局した場合のウマ差】

+30ー(+10)=20

【下出プロが5回戦南4局で必要なプレイ】

31100点差を逆転して5800点以上リードする→三倍満直撃or役満ツモ

つまり、仲林さんはここまでの戦いにおいて、望ましいリードを取れたからこそ、この立直を打てたのだ。

放銃した長谷川来輝プロは、この4s切りにさして迷いもしなかった。聴牌が取れなければどのみち自らの優勝はない。また、微差で競ってる他家もない。

全部で5半荘もあったので、1回戦東1局から全てを書き出していくのは、このコスパやタイパが重要視される現代ぽくないかもしれない。

この【1p残しの4000オール】を見ていこう。

5回戦東3局1本場。親番の仲林さんはドラドラの配牌をもらう。いいか悪いかで言うといい配牌ではあるものの、だからと言って「爆運で勝ちますた」と高笑いするほどでもない。

岩崎さんが「渋い」と形容するのはその手組みだ。

5sを2枚持っておくと、5sや8sのポンから入って嵌7pのタンヤオドラ3聴牌に取れるところ、仲林さんは5sを切って4−7sを固定。嵌2pツモのために1pを手に残した。

ここに本当にツモ2pと来るのだから、やっぱ麻雀は腕なんだと思う。他家の切り出しから2pが山にいると読んだんだろうか。

そう言えば、2023年2月11日(土祝)に行われた雀竜決定戦でも、ボクが担当した7回戦で難しい選択があった。

ダブ東を仕掛けてドラの發を1枚持ってたのは、Mリーグ・サクラナイツの選手でもある堀慎吾さん。この發を持ってた意図は分かる。重なればダブ東ドラドラの12000だし、暗刻になればダブ東發ドラ3の18000になるからだ。

さて、ボクが分からないのはここから。そのドラ發を重ねた堀さんは、辺7sと辺7pのターツ選択を迫られ、辺7pターツを外す打9p8pとしていくと、

落としきったタイミングで7sをチー。3−6sの両面聴牌を入れる。

ちなみに7pは上家の小池ハヤトさんが2枚持ってて、コッチで受けてたら一生鳴けないところだった。

場には9sと9pが1枚ずつ切れてて、7sと7pは1枚もない。コレ何か判断する材料があったのかなあ?

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麻雀は本当に奥が深い。今日も勉強しようっと。

仲林圭さん、發王戦連覇おめでとうございます!

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