Jリーグクラブが "やらない" ことを決めることの重要性
ソーサルの中島です。
今回は少しファクトに基づかない推論になってしまう部分が多少なりともあるのですが、ぼくの考えを書いてみたいとおもいます。
テーマは『Jクラブで"やらない"ことを決めることの重要性』です。
それでは早速。
Jクラブ = 中小企業という事実
まず理解しておくべきは、『Jクラブは中小企業である』という事実です。
ここを認識しているかしていないかで大きく分けれると思っています。
中小企業とは、リソースがない。つまり、人もいないし、カネもない。Jクラブの従業員は多いところで30名だし、J2規模のクラブだと売上規模でいっても10億円もないところが多いです。
そうなると、やることは死ぬほどあるのに、人が足りないというのがあるある事象でしょう。事実、ぼくのJクラブで働いてる友人が言っていたのは、目の前のやることがありすぎて未来を描けないということを言っていました。
しかし、事業としてのJクラブを見たときに、現状の延長線上に明るい未来はないと思っているので、そうは言っても未来を描いてそこに向かって推進しないといけないわけです。
だとすると、
⑴純粋に人を増やす
⑵今の効率をあげる
⑶やることを減らす
のいずれかのオプションを取らざるを得ないわけですが、現状のJクラブの事業規模からして、⑴はあまり現実的ではないでしょう。
だとすると、⑵⑶を検討する必要があるわけです。
⑵だとすると、例えばもうマーケティングは外に外注しちゃうとかも1つ手としてありだと思います。事実鹿島アントラーズのようなクラブはマーケティング部分をアウトソースしており、成功しているクラブと言えます。
一方で⑶は別途検討する必要があります。
今まで慣行としてやれてること、たとえばこのブログで見ると、やたら打ち合わせが多いというのがあげられるかもしれません。『そもそもこの打ち合わせって必要ですか?』そんな会話は当然なされるべきですが、現状行われていない可能性が高いです。打ち合わせは一例にすぎないですが、おそらくなんとなくやってるけど、本当に意味あるんだっけ?みたいはやつは往々にしてあるんじゃないかと思うわけです。
つまり、
Jクラブというリソースの少ないクラブだからこそ、本当にやるべきことはなにか?必要でないものは積極的に削減していく必要があるんじゃないかと思います。
ROIという概念の重要性
そうは言っても、なにが必要なのか?必要でないのか?はわからないというのもあるでしょう。
そのときにぜひ考える基準として役立ちそうなのがROIという概念です。つまり、投資対効果です。かけたお金に対して、それ以上のリターンが本当にあるのか?ということです。
たとえば、ある会議を毎週1時間やっているとしましょう。
会議なんてお金かかってないじゃないか!という声が出そうですが、お金はかかってます。
例えば、毎週1回1時間10名が参加する会議があるとしましょう。(月4回で、合計4時間です)。1日8時間労働で、月22日が営業日だとすると、社員1名あたりの月間労働時間は8×22=176時間/月 です。
月30万の月収の人の1時間あたりの時給は1704円(30万/176時間)。その人が10名参加しているので、1時間会議をやると、17040円のコストが使われている計算になります。
なので考え方として、この会議は17040円の価値があるのか?を検討すれば良いわけです。
その会議で毎回素晴らしい企画が生まれて、それがクラブの売上につながるのであれば、継続するべきですし、繋がらないのであればやめるべきです。
ぼくは普段はリクルートで働いているのですが、リクルートでは常にROIがあうのか?は問われるのですが、とはいえリソースが有限なJクラブとしてそれは考えるべきでしょう。
目の前のことが忙しいのは百も承知なのですが、忙しい忙しいと言っていても、なにも変わらないのでクラブとして何かしらアクションしないといけないでしょう。
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