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【平成元年のラグビーフットボール】1980~1990年代の #ラグパン下問題

本日のnoteはしょうもない話、かつ、ノスタルジック系の話題ですがお🐯

先日、中の人は1980~90年代に高校や大学でラグビーをしていた方と🍺飲んでました。
そこで出た話題ですがお。

ラグパンの下に何をはいていたか?

🐯「Tさんってスパッツ出る前、ラグパンの下に何かはいてましたか?」

Tさんと玉こんにゃく

Tさん「もちろん何にもはいてないよ!でも、他のチームでは何かしらはいているやつらもいたなあ」
🐯「えっ?私も素パン(ラグパンの下に何もはかない)派でしたけど、はいてた人達なんているんですか?」
Tさん「素パンがほとんどだったけどいたよ~。例えば......」

TさんA大学ラグビー部は海パンはいていた。あと、これはレアケースだけど、B大学は、女ものの下着はいてたやつがいた
🐯「?? おんなもの? ぱ、ぱんてーですか?」
Tさん「そうそう。彼女からもらったとか」

🐯「うそだべ~~~~~~~~~~~~」

Tさん「バックス限定だな。フォワードは彼女いないから」
🐯「ふーん。なるほど。いや、なるほどではない!!(笑)」

ラグパンの下にスパッツはくようになったのはいつごろか?

ここですこし歴史をふりかえってみますがお。
🐯の知る限り、もともとはラグパンの下には何もはかない『素パン』が主流でした。
※実はこれは日本特有のもので、海外ではちがったようですがお(後述)

衣類の素材開発との関係もあるのでしょうが、いわゆる「スパッツ」が出始めたのは1980年代後半。ラグパンの下にスパッツをはくようになり始めたのはそのころからのようです。
ただ、最初はラグパンの外にまで出る(腿のあたりまである)長いスパッツではなく、短いスパッツだったようです。
1991年か1992年ごろからは長いスパッツをはく方が多く出てきました。
👇こちらは1992年度の早明戦。

太もものサポーターを両足につけている人と見分けるのが難しいのですが、長いスパッツをはいている方もいるようです。

こちらは1990年度の大学選手権決勝。

ラグパンから出ているような長スパッツをはいている方はいません。
短いスパッツをはいているのかな?という方はチラホラ。
吉田義人さんの青いサポーターは懐かしいですねがお。

素パン派以外の勢力は?

ここ数日、🐯の近くにいるラグビー経験者の方々にヒアリングをしてみました。
すると、以下のような証言が。( )は所属経験のあるチーム。

■海パン

・いましたね。私もはいたことあります。女ものの下着?それはないでしょ~~(笑)(熊本高、同志社大/1990年代後半、NEC、日本代表)
・チームの半分は海パンだった(小樽商科大/1960年代なかごろ)

■スポパン

・「スパッツ」が出る前は、ラグパンの下にはく目的で販売されていたのはいわゆる「スポパン」ってのがあった。ラグマガでD&Mの広告見たことあるべ?(釜石南、一橋大/1980年代初め)

ああ、D&M!サポーターの会社です!売ってた売ってた。
当時は「株式会社デイエム商会」。2008年に株式会社D&Mに社名変更されたそうです。

■女性もののぱんてー

・いた。(釜石南、一橋大/1980年代初め)
いやこれウソだと思っていましたが、Tさんの他にもう一人証言者がいたので事実である可能性が高まりました。本当にいたんだろか・・・。そもそも機能面でいろいろ問題ありそうな気が・・・。

ちなみに、Tさんから聞いた、「女性もののぱんてーをはいていたラグビー部」というのは実名でした。
🐯の高校同期にいるその大学OBに裏どりしようとLINEできいてみたところ・・・・。

現在とある高校ラグビー部の監督

バッサリ切られました(笑)

■ジョッグストラップ(Jockstrap)

こういうものがあるそうです。いやはや知らなかった。
もともとは主に米国で使用されはじめたようです。

うーん。いろいろ検索していたら、🐯のPCやスマホで出てくる広告に偏りが出てきた気が(笑)

🐯の知っているラグビー関係者ではジョッグストラップの話はでてこなかったなあ。
ちなみに米国ではスポーツが得意な学生を"jock"って言うんですって。

■素パン

ヒアリングした結果、やはり大多数の回答は素パンでした。
・何もはいてませんでしたよ~。そうそう、フライデーに激写されるという事件が・・・(慶応大/1980年代なかごろ)
・はいてないなあ(慶応大/1980年代なかごろ)
・はいてない。ストレッチする時とか、試合後にジンギスカンするときにはいろいろ事件があった。高校の時はトランクスはいてたことがある。その年頃だと素パンが恥ずかったのかも(横須賀高、北海道大学/1990年代初め)
・昔はよく破れたよね~。で、周りを囲んで履き替え。(日本大同好会/1980年代後半)

定量的なデータはありませんが、ポリエステルのスパッツ登場前夜、1980~1990年代初めごろ、みなさんがラグパンの下にはいていたのは、
・素パン 90%
・海パン   5%
・スポパン  5%
・ぱんてー  0.1%
こんな感じでしょうかね。

もしかして素パンは日本だけなのか?

この #ラグパン下問題 を調べていたら、こんな記事をたまたま見つけました。たまたま(笑)です、ほんとにタマタマ。

釜石でも活躍したアンガスことAndrew McCormick選手。
1992年にニュージーランドから日本にやってきて、東芝府中(現在の東芝ブレイブルーパス東京)でプレーしていました。
今でもよく聞くことではありますが、当時は今以上に海外から日本にやってくるラグビー選手が日本の習慣に驚くことが多かったようです。
その中の一つのエピソードとしてこの記事にこんなことが記されています。

There were also some unusual cultural differences.

"When I was first there, a lot of players didn't wear underpants, just tight short shorts," McCormick says with a laugh. "You would be doing power stretching as a pair — hamstrings and stuff — and look down and, 'oh, okay'."

"Rugby: Andrew McCormick - The rising son with yen to spread rugby word"/NZ Herald on Sunday

shorts とは、イギリス英語だと短いパンツ。ショートパンツです。つまりラグパンのことですね。
従って、この記事で"short shorts"と記されているのは、当時の日本ラグビー界で主流だったピチパン(=丈が短いぴっちりしたラグパン。綿100%のことが多かった)ですねがお。

実は🐯は、最初にこの記事を読んだときに誤訳をしてしまったのです(笑)

日本の大部分のプレーヤーは(ラグパンの下に)アンダーパンツ(サポーターやスパッツのようなもの)をはかない。(ラグパンの下にはアンダーパンツではなく)short shorts(=女性ものの短いショーツ)をはいていたんだ。

出典:🐯の脳内誤訳

🐯「おおおおおおおおおおお!!東芝府中ラグビー部にはパンテーをはいていた人が実在していた証拠???」

と大発見をした気になっていましたが、よくよく読んでみたり、翻訳を生業としている人に聞いてみたら🐯の誤訳でした(笑)
前述のように"short shorts"はつまりは一般的なラグパンのこと。
だからこの記事の訳はこうなりますがお。

日本で経験したちょっとおかしな文化的な違いとしてこんなことも。
「日本に来た最初のころ、大部分の選手はアンダーパンツ(=スパッツなど)をはかずに、短いラグパンだけをはいていました。」
とマコーミックさんは笑う。(🐯注:つまり素パンってことですね)
二人でペアになってトレーニングをしていると、例えばハムストリングスのトレーニングとか、で、下をみると....。「おっとっと。いやいや、大丈夫(笑)」

出典:🐯の脳内訳/冷静編

この記事を読んで🐯はこう思いました。
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そうかあ、あるあるだよなあ。ぽろりんちょは "some unusual cultural differences"か(笑)
んんっ?
cultural differences ???
ニュージーランドでも昔は素パンが普通だったのなら、cultural differencesなんていうかあ?
って、ことはニュージーランドには素パンはもともと存在しなかったってこと?
素パンって日本だけ???
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1990年代初めにニュージーランドに移住したかたに聞いてみたところ、そのころはみなラグパンの下にカラフルなアンダーパンツをはいていたそうです。
ニュージーランドではなく南アフリカですが、RWC2019で有名になったこのパンツ。
これは海外ラグビー界ではむかしから普通ってこと?

ニュージーランドだとこの方! #アントンレイナートおけつ

Anton Lienert-Brown 選手!
RWC2019でこれをみたとき、「ああ、ニュージーランダーは今でも素パンの場合があるのかあ!」と🐯は勝手に解釈していたのですが、この写真でもよーく見るとラグパンの下にアンダーパンツがあるようですねがお。

素パンは日本だけなんでしょうかね。

日本にラグビーを伝えたエドワード・B・クラークさん。

この方が、慶応義塾大学の学生にラグビーを伝えたのが日本ラグビーの始まり。
最初に行われた試合の際に選手たちにこう伝えたそうです。

"You employ JUDO! " (汝、柔道を用いよ!)

当時の日本のラグビー選手には柔道の経験者が数人いたそうです。
相手を倒すのに柔道の経験が生きるはずだ!という意味で伝えた言葉なのでしょう。
でも、ん?柔道も道着の下は何もなし。素パン。
もしかしたら日本ラグビーの素パンの歴史は、日本のラグビーの歴史とともに始まったのかもしれません
🐯がヒアリングした慶応義塾大学の方々がみな、「素パンだったよ」、と回答されたことに何かを感じます。

どんとはれ。

🐯国内外での #ラグパン下問題 について、ご自身の経験や情報をお持ちでしたら、🐯に教えていただければ幸いです。年代、ラグビーチームの情報も合わせていただけるとさらにうれしいですがお🔥