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#KAMAISHIJIN Scott Fardy🔥 その1

シドニーから釜石へ

2009年春。
オーストラリアから24歳のラグビー選手が釜石にやってきました。
シドニー出身の彼の名は、スコット・ファーディー(Scott Fardy)!

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オーストラリアではスーパーラグビーのワラターズ、フォースに所属していましたが、試合に出場したのは数試合のみでした。

Fardy was always destined to play rugby, as his father, Denis, who worked for the state government, and both of his older brothers, Adam and Kim, did so. “My father played rugby league growing up, like a good Catholic boy, like they do in Australia, and then fell in love with rugby union at university. There was a rugby field directly below our house, so we kind of grew up with it.”
(ファーディーはいつのときもラグビーをする運命にありました。州政府で働いていた父親のデニス、兄のアダムとキム。皆がラグビーをしていたからです。
「私の父は、オーストラリアにいるカトリックの多くの少年と同じように、リーグラグビーをプレーして育ち、大学ではユニオンラグビーに魅せられました。我が家のすぐ下にラグビー場があったので、ラグビーとともに育ちました」)
He didn’t play a game with the Western Force and accepted an offer to play in Japan with Kamaishi Seawaves. “I suppose I had a spirit of adventure, to go and live in a different country. I’m glad I did. It was a great experience.
(ウェスタンフォースで試合に出場できていなかったとき、釜石シーウェイブスからのオファーがありました。「私は別の国に行って住むという冒険心を持っていたと思います。よい判断をしたと思ってます。それは素晴らしい経験でした」)
Earliest rugby memory growing up?
”My father kicking the ball in the air so high I couldn't see it.”

最も古い幼いころのラグビーの思い出は?
「父が空高くけり上げたボール。そのころの自分には見えないほど空高く飛んでいた」

ああ。なんだかなかぴー自身の思い出にも似ているなあ・・・。

そうそう。そういえば。ファーディーは16歳までは野球⚾もプレーしていたんだそうで、New South Walesの州代表選手だったそうですがお。
釜石にいるとき、練習の合間に野球をしたことがあるそうです。野球がスゲー上手いので皆びっくりしたそうです(笑)

2009年から釜石シーウェイブスへ。#KAMAISHIJIN に。

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2009年6月7日。第11回北上招待試合として行われた東芝ブレイブルーパス戦で初出場。

2009、2011シーズンのトップイーストのすべての試合(21試合)に出場し、8トライ!
主にFLとLOで出場。No8でも2試合出場しましたがお。

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その翌年2011年。3月11日。

‘I’m going to stay.’(私はここに残ります)

Fardy’s house was far enough inland that he was safe. The first he heard about it was when he saw “all the guys coming back from the factory saying ‘the tsunami has destroyed the town’”. Later he went to look for himself, to check on friends of his who lived over the hill in Omachi. “It looked like the end of days,” he says. “Everything was flattened, gone. There was a big gas fire and everything was burned out. It was incredibly distressing. Something I never want to see again.”
(ファーディーの自宅は海から離れた内陸にあり、彼は無事でした。彼が最初に聞いたのは、「町は無くなった。津波で破壊された」という製鉄所から戻ってきた人々からでした。その後、大町(釜石市中心部の地名)の高台に住んでいる友人の安否を確認するために、自分自身も沿岸部へ足を運びました。 「この世の終わりように見えました。(建物は無くなり)すべてが平らになっていた。大きな火災が発生し、すべてが燃え尽きました。それは信じられないほど耐え難いものでした。二度と目にしたくありません」)

In the days afterwards Fardy was not sure what to do. “We didn’t know whether we should get out or not, because all the supermarkets were gone, everything was gone and we were eating supplies and it felt like we were doing the wrong thing.” Five days later the Australian embassy offered to fly him and the team’s other overseas players home. “I told them: ‘I’m going to stay.’ The wives and children went home but we wanted to do what we could to help the town.” For the next few days he and his teammates worked at the supply depot, unloading trucks, stacking supplies, distributing bags of rice.
(その後の数日間、ファーディーは自分が何をすべきかわからなかった。 「スーパーマーケットがすべてなくなった。すべてがなくなった。支援物資を食べているばかりでは間違ったことをしているように感じた。私たちは何もしないでいた方がいいのか、それとも何かをすべきなのかどうかわかりませんでした。」 5日後、オーストラリア大使館員が(釜石を訪ねてきて)、彼とチームメイトの海外選手の帰国を促しました。「‘I’m going to stay.’(私はここに残ります)」と私は伝えました。チームメイトの家族は帰国しましたが、私たちは町を助けるためにできることをしたかったのです。」次の数日間、彼と彼のチームメートは補給所で働き、トラックを降ろし、物資を積み重ね、米袋を配りました。
“It shows you the value of life. Everything was gone in one moment, you think you’re worried about things and have your concerns and then they’re taken away pretty quickly. It probably changed my perspective on quite a few things.”
(「人生とはなにか、を考えました。 すべてが一瞬で消えてしまいました。人はいつもいろいろなことに関わり、いろいろなことを心配しながら人生を過ごしています。しかし、それらは簡単に無になりました。この体験はわたしの考え方のかなり部分を変えました」)

2011年。シーウェイブスでのラストシーズン。

迎えた2011年シーズン。このシーズンもファーディーは釜石を応援してくださる方々の声援に応えます。

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(ん?🐯)

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2011年12月3日、海老名市陸上競技場でおこなわれたトップイーストリーグDiv.1 第9節、栗田工業ウォーターガッシュ戦が、ファーディーの釜石シーウェイブスでのラストゲーム(なかぴー注:あくまで現時点でのですがお)でした。

試合終了後、そして、その後行われたファン感謝会の席上でもファーディーの門出を祝って胴上げが行われました。

「ファーディー、退団かあ。でも、ブランビーズに行くんだってさ!」

釜石で3年間過ごしたファーディーは、キャンベラへと旅立ちました。

スーパーラグビーにデビュー

ファーディーのスーパーラグビーデビューは2012年2月24日。地元キャンベラのGIO StadiumでおこなれたWestern Force戦でした!リザーブに入っていたファーディーは後半17分から出場!
👆のtweetは、3月24日のハリケーンズ戦の後のようですがお。
この日もGIO Stadiumにハイランダーズを迎えての一戦。33-26でブランビーズが勝利してます。

この日のメンバーを見ると・・・、
ブランビーズには、Stephen Moore, Michael Hooper, Christian Leali'ifano, Joe Tomane.....。
ハイランダーズには、James Haskell, Aaron Smith, Colin Slade, Ben Smith....

ハリケーンズ戦では、

この試合でファーディーは4番(LO)で先発出場。
ちなみに相手チームの9⃣はTJ Perenara, 🔟はTusi Pisi😲!

ファーディーは2012シーズンのすべての試合に出場します!


そして翌年、2013年には!!!

【つづく】