2020facebookいいね!ランキング3位『ケーキの切れない非行少年たち』
40万部を超えたベストセラーです。
2020新書大賞です。
驚きました。
犯罪を犯した少年の何割かは、境界知能にグルーピングされる人たちなのです。
境界知能の人は、人口の十数パーセントいると言われています。
知能が劣っている人とそうでない人の境界のグループです。
人を殺したり、凶悪な犯罪をした非行少年のうち、反省以前の子供たちが一定数いるそうです。
それは悪びれているわけではなく、認知力が低いのです。
その一例が、この本のタイトルになっているケーキを当分に切れないのです。
もちろん、二等分や四等分はできます。
三等分や六等分など少し難しい分割ができないのです。
具体的な絵が出ていますが、衝撃的です。
小学校の途中で勉強についていけなくなります。
親も学校もさぼりだったりと勘違いします。
しかし、勉強についていけないのです。
理解できないのです。
明らかに知能が劣っていれば、周囲も分かりやすいのですが、認知力を中心に劣っているのです。
だから、分かりにくいようです。
著者は精神科医でかつこのような非行少年とたくさん接してきました。
その非行少年を更生しようとしても簡単ではありません。
しかし、経験から実践的な方法をいくつも提示しています。
一例をあげると、やる気がなかった少年たちに
自分たちで教え合わせるとがぜんやる気が出ることがあるそうです。
思いつきもしませんでした。
まったく分かっていなかった世界がありました。
驚きです。
#いじめ性犯罪殺人児童虐待その背後にあるのは認知のゆがみ
#凶暴で手に負えない少年の真実
#計算ができず漢字も読めないそもそも反省ができず葛藤すら持てない
#2020読書大賞
#NAKAOSBOOKREVIEW
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