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0619−336/何事もそうだが、終わると決まった時に見えてくることがある

秋に終了することが決まっている番組がある。先がないことが判っている会議には徒労感がつきまとうので、独特の空気感が漂っているが、今回はさほど、あの嫌な雰囲気は無く、むしろみんな明るい。というのも、残りの放送回で収録する予定の企画が面白そうだから。個人的にもやっとこの番組ならではの顔が見えてきたところでの打ち切り宣言だったので、残念極まりない。実はもう少しだけ粘ると玉がチンジャラ出るパチンコのようなことは多々ある。

『ポツンと一軒家』がそうだった。前の番組が低視聴率で打ち切りが決定した後の、敗戦処理のような残りの放送回で生まれた企画だった。視聴率も高く、起死回生の一発には遅すぎたが、その後、特番を経て、半年後にレギュラー番組としてスタートしたという経緯がある。

何事もそうだが、終わると決まった時に見えてくることがある。厄のようにまとわりついていた諸事情が無くなり、番組スタッフのクリエティブな芯が剥き出しになることで面白いものが生まれる(こともある)。

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