FordのEscapeにプラグインハイブリッドを追加

FordがEscapeプラグインハイブリッドを発表した。

https://www.canadianfuels.ca/Blog/2016/September-2016/ICE-HEV-PHEV-and-BEV-%E2%80%93-What-they-mean-and-what-s-under-the-hood/

概要は、
・EV走行距離:37mile
 (RAV4は42mile)
・燃費:100mpg(mile per gallon) ≒42.5km/l
 (RAV4は94mpg≒40km/l)
となっている。
燃費に関しては、クラストップ(米国のクラス分けにおいて)となっている。

EV走行距離

どちらも一充電走行距離に関しては、米国で半数以上の人が一日で走行する距離となる。
このクラスの車両であることを考えれば、通勤でガソリンを使用することは無いレベルに仕上がっている。
必要な性能はみたしているといえる。
使い方としては、平日は電気で通勤に用いて、休日にガソリンを用いて郊外に出かけるという感じである。
つまり、都市部での排気ガス排出を抑えることができるのである。

なぜ、プラグインハイブリッドなのか?

なぜ、プラグインハイブリッドが必要であるかは、この都市部でのEV走行にある。
都市部でEV走行することで、排気ガスによる環境の悪化を防ぐということである。
現時点で、ガソリン価格が低下しているので、燃費が購買の基準として占める比率は小さい。
しかしながら、カリフォルニア州等で定められている環境基準を満たすためには、プラグインハイブリッドは欠かせないシステムである。
現状で、環境規制反対派のトランプ大統領の再選の可能性が低くなっているので、環境に対する対応を行っておくことが重要である。
また、欧州では、都市部は電気で走り、郊外は内燃機関で走るプラグインハイブリッドが主力である。
日本にいると常に環境にやさしくすることが重要のように思えるが、車両の集中する都市部で環境にやさしいシステムを用いて、郊外では従来の方法を用いるとの考え方が主流である。
日本においても、広大な面積の農地を持つ北海道の農家に対して、低温時に性能が悪化する電気自動車を利用させるのは無理な相談である。
日本においては大都市圏を基準に考えがちであるが、郊外の状況を考えた車両システムの検討が必要である。
大都市圏では自動車販売が減っている現状を考えるとなおさらである。

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