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vol. 35(2020/3/3)平和の森公園BBQ場に無煙ロースター/シティプロモーション費など予算修正案/完成予定まで3カ月の中野区立総合体育館鉄骨建方完成/コロナで休校や意見交換会など中止

▽平和の森公園BBQ場に無煙ロースター

 近隣から迷惑だとして反対が強い住宅密集地の平和の森公園(東京都中野区新井)のバーベキュー場について、中野区は2月25日、「無煙ロースター」で周囲への影響を抑えつつ開業するとの考えを明らかにした。区は煙などの問題が解決するまで運営しないとしていたが、無煙ロースターで問題解決するとの立場のようだ。

 中野区は2018年9月、同公園でバーベキュー場の煙やにおいを検証する実証実験を行った。
 住民が実証実験の報告書を情報公開請求したところ「不存在」だった。区担当者は「破棄した」と言っているという。

 この件まとめ⬇️

▽シティプロモーション費など予算修正案

 2020年2月28日、中野区議会の野党である自民党と公明党が、2020年度一般予算案の修正案を提出した。区議会は2020年度予算を審議する第1回定例会の最中で、修正案は3月2日から始まる区議会予算特別委員会分科会で予算原案とともに審査されたのち、予算特別委員会と本会議で採決される。
 この件詳報⬇️

 上記ブログでは、区から情報開示で入手した、博報堂との中野区シティプロモーション推進支援業務委託の契約書も公開している。

▽体育館鉄骨建方完成

 平和の森公園未開園区域で建設中の中野区立総合体育館は、2月25日、鉄骨建方が完成した。2019/12/31➡️2020/3/12➡️5/29と二度延期された完工予定まで、3月上旬現在あと3カ月弱。6月20日にオープニングイベントが予定されており、7月からオリパラ卓球公式練習場として使われる。工事費約96億7000万円。

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▽コロナで休校やイベント休止

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中野区でも3月2日から13日まで区立小中学校と区立幼稚園が休業になるなど、大きな影響が出ている。他の区有施設は3/2-3/15臨時休館または施設利用中止。2月下旬から3月にかけて区関係の説明会や意見交換会が目白押しだったが、多くが中止または延期になった。
 区内でもマスクの品薄が続いているほか、トイレットペーパーやティッシュペーパーも一時店頭から姿を消した。

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▽今週の予定(元々は多くの説明会や意見交換会が予定されていたが中止になった)

3/2(月)-4(水)13:00中野区議会予算分科会(総務・区民・厚生・建設・子ども文教)
3/4(水)11:30平和の森公園発泡スチロール訴訟進行協議(非公開)東京地裁
3/6(金)平和の森公園第2工区完工予定
3/6(金)13:00中野区議会予算特別委員会(主査報告・採決)

▽平和の森公園第2工区工事現況

【未開園区域】2月下旬から3月初め、芝が植えられ、ブロック舗装と園路の点字ブロック敷設。
【種まき】2月下旬から3月初め、元草地広場と未開園区域に3種の草の種が撒かれた。
【変な英語看板】草地広場は「Grassy Meadow」??

【工事は3/4で終わり】工事予定によると、作業は3月4日まで、3月5-6日は竣工検査。

*これまでの工事(以下とても長いので注意)*
【300メートルトラック】8月30日の説明会での細野公園緑地課長の発言によると走路は "緑ゴムチップウレタン" 舗装。工事請負共同企業体(JV)の住友林業緑化によると施工は9-12月。
 内周にぐるりとU字溝を設置(雨水排水設備工)、U字溝には緑のゴム蓋。U字溝から下水道(合流式)に直結する雨水排水管も設置。
 トラック内側に8月21日からフレキシブルコンテナバッグ(フレコンバッグ、容量約1トン)が数十個置かれ、9月18日から数個ずつ中身の白い粉がトラック内側の土に混ぜ込まれた。この粉は実施設計報告書に記載なく不明。11月中旬までに混ぜ終わり。
 300メートルトラック走路と100メートル走路は9月24日から平らに整地されたあと、10月8日から灰色の砕石敷き固め開始。支障トップライト閉塞完了後、11月19日走路に砕石敷き終わり。11月20日砕石上にアスファルトフィニッシャが置かれたと思ったら、11月21日に300メートルトラック走路部分と100メートル走路のアスファルト敷設が1日で完了。11月29日走路に黒色ゴムチップ舗装が始まった。
 12月10日、300メートルトラック・100メートル走路黒ゴムチップ舗装完了。黒ゴムチップ10mmの表面に緑色ゴムチップを塗り、線や数字を描き仕上げして完成となる。
 年明け2020年1月6日にトラックの周の溝にビニールで養生、1月7日、毒々しい色の緑ゴムチップの舗装が始まった。1月13日、緑ゴムチップ舗装終了。
 1月21日、300メートルトラックと100メートル走路にレーン(白線)を引く作業が開始。25日引き終わり、完成した。中野区はこの公式競技にも使えない中途半端なトラックを作るため住民の反対を押し切り草地広場を潰し1万2000本の木を切り1億円の発泡スチロールで整地した。
【草地広場トップライト】平和の森公園には地下下水道処理施設に外光を確保するためのトップライト(天窓)が多数あり、一部が300メートル陸上トラックや園路の支障となる位置にあった。
 トップライト閉塞について細野課長は8月30日の説明会で”上からは何もやっていないように見えるが下で足場を組む準備をしている”としていた。東京都下水道局と合意したやり方で閉塞すると2カ月はかかるはずだったが、そのやり方では閉塞されなかった。
 トップライト閉塞の手順は、鉄筋を配置→コンクリ打設→プライマー→アスファルト→押えコンを打つ→埋戻し。
 300メートル陸上トラックの走路支障トップライトを含む、元草地広場西側に6個並んだトップライトは、10月2日と3日に全て破壊された。
 10月8-10日、300メートルトラック支障エリアと元草地広場西側のトップライト計10カ所が埋め戻された。
 一方、トラック走路上とは別の、元草地広場西側トップライト1カ所の閉塞工事は9月27日再開、同日、黒いアスファルトが四角い部分(以前破壊されたトップライトの穴)を埋め、28日その上に白いコーティングがされ、10月4日からアスファルトが流された。これは東京都下水道局と合意し中野区議会で7月に予算増額が認められた工法と違う。
 10月23日、300m陸上トラック建設の支障となっていた青壁東側に6個並んだトップライトが手抜き工法でコンクリートを打設された。
 10月前半に元草地広場の300メートル陸上トラック、地下下水道処理施設トップライト、トラック西側の擁壁、築山撤去跡のコンクリート滑り台、壁泉階段などの工事が急速に進行した。
 10月17日、300メートルトラック西側の支障トップライト(下水道局との合意と異なる手抜き工事で閉塞、埋め戻し)の上にU字溝(雨水排水用)が設置された。
 10月21日、コンクリ滑り台奥の擁壁が完成、西側トップライトのうち埋め戻されてなかった2箇所が埋め戻されたコンクリ滑り台奥の擁壁が完成、西側トップライトのうち埋め戻されてなかった2箇所が埋め戻された。
 11月11日、中野水再生センターの青壁左の300m陸上トラック建設支障トップライトが、手抜き工法のまま押えコンクリートが打たれ防水工事が完成した。これで元草地広場のトップライトは閉塞完了した。
 11月14日、300m陸上トラック建設の支障だった青壁左のトップライトが埋め戻され、U字溝が設置された。
【未開園区域トップライト】未開園区域のトップライトは手抜き工事ののち10月16日にコンクリートで閉塞、18日に周囲の押さえコンクリが30センチほど斫(はつ)られた。10月30日、未開園区域のトップライトの防水工事が始まった。10/16コンクリで閉塞したばかりだが、下水道局と合意した通りに高炉コンクリートを使ったのであればそんなに早く乾くだろうか。
 11月7日に未開園区域のトップライト(手抜き工法でコンクリ打設済み)にプライマーが塗られた。11月14日、未開園区域のトップライトに押えコンクリートが打たれ、手抜き工法による閉塞が完成。11月18日、未開園区域の手抜き工法で閉塞が完了したトップライトのうち、作業員詰所の前の1カ所が埋戻された。
【コンクリ滑り台】小さい子たちの遊び場だった築山を潰した跡にコンクリート製滑り台が建設中。築山を撤去した跡に発泡スチロールを積んでまた土を盛り、一部下地のコンクリートを打ったあと、8月の炎天下に作業員がスコップで手作業で溝を掘って遣り形(位置決めのため仮設する木杭や板)を設置。9月初め遣り形撤去、17日に再び遣り形を設置した。危険だとして反対が強かった急斜面は9月26日に作られた。その後少しずつコンクリートが流され、10月中旬までに滑り台下辺までコンクリに覆われた。
 11月11日、コンクリート滑り台の上部が削られた。11月12日コンクリ大部分撤去。
 11月14日、やり直し工事開始。麓に金属棒と黄テープで遣り形設置。11月20日から再びコンクリを敷き始め、11月22日斜面下までコンクリートが流された。11月30日までに滑り台部分全体と麓の部分まで下地コンクリが流された。
 12月2日、やり直しコンクリート滑り台の麓に資材置場のテント出現。12月5-6日、コンクリ滑り台に人造石研ぎ出し仕上げをするための目印としてプラ板、木片、水糸が粘土で固定された。今度は経験ある職人が加わったのだろうか。
 破壊した築山から撤去したあと6月5日から半年間近くに野積み放置されていたEPSブロックが12月2-6日ようやく片付けられた。
 12月9日、目印(粘土で固定したプラ板や木片、水糸)が増えた。12月10日、立てられていた目印の棒の大部分が引き抜かれた。12月11日、ベージュ色のアルミ製目地(完成後も表面に出ているような部品)が設置。12月12日、アルミ製目地を保護していたベージュ色のフィルムと、目地の木片や水糸が撤去された。12月13日、モルタル塗り(中塗り)開始。12月16日、傍のテントの中の猫車に「西谷」の文字が確認された。有名な左官屋の西谷工業(板橋区)から職人が参戦。やり直し前に失敗した辰島建設(板橋区)の孫請ではなく1次請である。モルタルによる中塗りが進められ、12月20日、尾根上に金属棒で目印。2020年1月8日、コンクリート滑り台人造石研ぎ仕上げのモルタル塗り開始。15日、西谷工業のテント撤去。人造石研ぎ出し仕上げは塗りと研ぎの工程が進んだ。1月29日完成。
【園路など】手抜き工法で閉塞されたトップライトを埋めた上(300メートルトラック西側の擁壁の西)の新園路の皿形側溝が設置され、園路の工事が進んでいる。11月12日、元草地広場西側でサークルベンチ2カ所とパーゴラ(あずまや)に敷いてあった煉瓦風舗装が撤去された。
 元草地広場南東角付近(体育館の近く)でも新園路建設。11月14日、体育館との境で発泡スチロールの埋設が進んだ。11月16日、9/9の台風以来青壁左に野積みだった”燃える可能性がある”発泡スチロールが体育館との境の新園路に埋設設置。
 12月17日、北側の工事フェンスが一部金網に。園路の路盤整備が進んだ。
 2020年1月16日から元草地広場北側の整地が進んだ。
【壁泉】東京都下水道局中野水再生センター青壁前の "壁泉" は9月13日、舗装開始。9月28日に階段を作る工事開始、10月10日階段完成。壁泉は “水とみどりの避難場所” を実現するための水をこの公園に注ぎ込むはずだったが、ついに稼働することはなかった。“再整備” 実施設計報告書によると、ラジオ体操お手本などの “ステージ” に。11月、ステージ上にベンチ設置。
 2020年2月21日、東京都下水道局中野水再生センターの青壁の落書き消しが完了した。
【じゃぶじゃぶ池】未開園区域のじゃぶじゃぶ池予定地周辺は、9月10日、除草のあと11-12日、土が除けられ地下下水道処理施設の覆蓋が露出。
 12月3日、未開園区域のじゃぶじゃぶ池予定地に土。12月4-5日、じゃぶじゃぶ池配管工事。12月6日、じゃぶじゃぶ池に捨てコンクリートが打たれた。その後型枠設置が進んだ。
 じゃぶじゃぶ池隣のあずまや-3は11月29日着工、12月7日型枠設置。12月10日に鉄骨、12月14日に屋根がついた。
 未開園区域時計塔11月29日設置。
 じゃぶじゃぶ池は12月16日、黒い防水シートが敷かれた。第1工区の水漏れ水景と同じビニールシート防水だが大丈夫だろうか。12月17日、シートの上に鉄筋が敷かれた。12月18日、じゃぶじゃぶ池と隣のあずまや-3にコンクリート打設。
 未開園区域のカスケード(水流れ)は2020年1月13日掘削開始、1月16日、捨てコンが打たれた。じゃぶじゃぶ池の工事も進んだ。
 2月5日にステップ広場(体育館と人工芝広場の間の舗装エリアの呼称)の工事が始まった。2月12日、もみの木が植樹された。
 2月下旬から3月初め、未開園区域に芝が植えられブロック舗装と園路の点字ブロック敷設。
【BBQ場】8月下旬、元草地広場の北西でバーベキューサイト着工。そのまま3カ月放置。11月26日、BBQ場「洗い場」設置。12月21日、BBQ場5区画がブロック舗装され完成。2020年2月22日、元草地広場で唯一未完成だったバーベキューサイト手洗い場がブロック舗装され、完成した。「非常時は、炊事場として活用」との掲示が貼られている。
【園内灯、入口12等】8月下旬、園内灯を元草地広場と園路付近に設置、公園南西部の”入口12“工事開始、公園南西部の児童遊具着工、300メートルトラック西側の擁壁着工。公園南西部には快工房(埼玉県川口市)の複合遊具とトークチューブ(もしもし遊具)、砂場が設置。12月21日、バーベキュー場5区画がブロック舗装され完成した。BBQ場手洗い場のブロック舗装はまだ。
 12月6日、元草地広場西側に快工房のアスレチック遊具設置。12月10日、アスレチック遊具にパネル取付。
【樹木伐採、発泡スチロール埋設】トラック工事支障木など樹木1万2000本伐採は3月に完了。トラック工事のための元草地広場への1億円の"燃える可能性がある" (by豊川前都市基盤部長) 発泡スチロール埋設も済み。10月10日、元草地広場の野積み発泡スチロールに赤い逆三角の印がついたロープが張られた。
 3月下旬に初めて平和の森公園に発泡スチロールが搬入されて以来ずっと野積みが続いていた元草地広場北東角から12月21日、発泡スチロールがついに片付けられ無くなった。最後に余っていた(なぜ余る)「燃える可能性がある」発泡スチロール撤去。
 1万2000本の木が伐採された元草地広場に12月18日、苗木の植樹が始まった。12月19日、未開園区域の一部にも苗木密植。
 2020年1月17日、第1工区から第2工区への移植が失敗し、2019年5月ごろ枯れたままずっと放置されていたケヤキが1本、撤去された。
 1月、元草地広場北側の整地が進んだ。これまでに水はけを良くするための石灰と思われる粉数十トン以上やパーライトを土に混ぜ込んだが効果なく、少量の雨で水びたしになる。埋めた1億円の発泡スチロールを取り出して捨てるしかないのではないか。
 元草地広場は、雨が降ると晴天が何日続いても水たまりとぬかるみが残るようになった。
 元草地広場のぬかるみは1月30日に紅白のコーンバーで囲まれた後、2月4日に盛り土された。
 2月23日、元草地広場に種子吹き付けの車とタネが準備されていた。ホワイトクローバーなど細野課長がいう「3種の草」の種のリストが準備。2月下旬から3月初め、元草地広場と未開園区域に3種の草の種が撒かれた。
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