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好きな本の話 『あの日の味はなんだっけ』本田亮著

子どもたちと夜寝る前に絵本をよく読むけれど、昨日は本田亮さんの『あの日の味はなんだっけ』を読んだ。この本はエッセイのような構成になっていて、本田さんの中の食べ物にまつわるお話を体験するように絵と文で読むことができる。

2022年の秋ごろに本田亮さんがひるねこBOOKSさんで開催された「ねすがたはいけん」原画展で購入したもの。自分用に買ったもので、一緒に購入した「ねすがたはいけん」という絵本に比べて言葉が難しいところがある(絵本ではないので)。それでも子どもたちは「あのひのあじはなんだっけ、よんで〜」と持ってくる。

特に娘が好きなエピソードがあって、トマトのお話。本田亮さんのお母さんが子どもの頃からトマトが大好きで「となととなと」と言っては美味しそうに食べていた、そして大人になってからも、本田さん自身も野菜が大好きなのだが、お母さん曰く「昔食べたトマトの方があおくささのようなものがあって美味しかった」というものだ。

実家から届いた新鮮なトマトを描いたスケッチ

娘もトマトが大好きで、おふたりに共感しているのかな、なんて思ったりする。それとも美味しいトマトへの想像を膨らませているのだろうか。

むすめと「あの日の味はなんだっけ」の本

ちなみに私が好きなエピソードは「フィッシュ&チップス」で、本田さんがイギリスで学生時代を過ごしていた時に、友人と2日続けて食べたらお腹を壊し、それを笑っていた友人も翌日お腹を壊したというオチがついている。何気ない話にその時暮らしていた日常が感じられて、友人とも楽しく過ごしていたのだろうなというのが窺えるエピソードだった。

外国の食文化の話も面白いが、一緒に過ごした人たちのことが優しく綴られているのも気に入っている。読んでいて心地よいなあと感じる。

子どもたちは気に入った絵本を何度も何度も何度も読むので(読んでとお願いしてくるので)ほとんどのエピソードが頭に入っているが、本田さんの絵を見ながら寝る前に子どもたちと読むのが大変面白い。


最後までお読みいただきありがとうございます。読んで良かった本の話、「この本、とっても良いんだよね〜」と友人に話すように、誰かに聞いてほしくて書きました。




ひるねこBOOKSさんでの原画展のお知らせ(2022年の秋の記事)

本田亮さんのHPとInstagram

ひるねこBOOKSさんで通販をされているようです


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