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パナメーラに乗ってみたい

Anycaで乗ることができるクルマの中で、今最も乗ってみたいクルマ。

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ポルシェのパナメーラである。

 スポーツカーメーカーであるポルシェが世に送り出す高級サルーンであるパナメーラ。「めちゃくちゃラグジュアリーな、しかしあくまでスポーツカー」として世界で高い評価を得ているクルマだ。めちゃくちゃ高級、つまり値段が高いので、これを所有できる人は限られている。

 所有できる人は限られているが、乗ることができるかといえば話は別だ。レンタカーやカーシェアなどのサービスが充実した今、これまで夢のまた夢であったような憧れのクルマのオーナー気分になれる方法がたくさんある。

 高級輸入車を専門とするレンタカー会社などでも取り扱いがあるが、一泊(24時間)で約¥80000と、かなり強気の価格設定をしているところもある。
 一方でAnycaの場合はどうか。「パナメーラ」の中でも新しいモデル、つまりは2017年のフルモデルチェンジ後の車体を探すと、2,3台ほど見つけることができる。いわば”素の”パナメーラから最強モデルであるTurbo S E-Hybrid Executiveまで、個体数こそ少ないものの、まあ選べるぐらいにはある。料金設定は約¥20000-¥80000ほど。Anycaでシェアされている他のクルマに比べるとやや高めであることは確かだが、素のモデルでも乗り出し1500万円を超えるようなクルマだ。一般人は一生乗るチャンスが無いかもしれないようなクルマをシェアしてくれているオーナーの方々に感謝である。

さて、パナメーラをシェアして乗ることができるのは分かった。しかし、このクルマに乗る上で2つ問題がある。

1.ボディサイズがとても大きい
 パナメーラの全長は5,049mm、全幅は1,937mm。これがどれくらい大きいかというと、例えば一般的なコンパクトカーであるホンダのフィットは全長3,995mm、全幅は1,695mmである。比較すると全長は1m以上、全幅も20cm以上大きい。普段から普通のサイズ(4700x1800程度)のセダンやSUVなどを 運転している人からしても、かなり大きめだと感じるはずだ。
 この大きさゆえにコインパーキングへの駐車はほぼ例外なく不可能だといっていい。高速道路のSAや新しめのショッピングモールの駐車場などは特に難儀することなく駐車できそうだが、乗り降りする際のドアの開閉などにはわりと気を遣うだろう。

2.保険の補償額が少し心許ない
 Anycaでクルマをシェアする際、シェア開始と同時に1日自動車保険に加入するシステムになっている。いわゆる”ちょい乗り保険”と同じようなものだ。この保険の補償内容として、対人と対物は無制限、借用自動車への補償は300万円となっている。この300万円が、少し心許ない。先述したとおり、パナメーラの車両価格は最低でも1500万円ほどだ。もしシェア中に事故して廃車になってしまった場合、Anycaの保険では到底カバーできない額の損害が発生する。絶対にぶつけたり擦ったりしない、事故しないという意識のもとで運転するのは当然だが、万が一のための保険が貧弱だと不安だ。

 以上の点を考慮すると、なんだか不便なことが多そうなクルマに思えなくもないが、実際に所有して乗っている人がいるのだ。これに乗った人にしかわからない魅力、運転する人にしか見えない世界があるに違いない。

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