0508 演劇の小火いやつ

演劇のやつ、まったく演劇観ない人から叩かれてるとしんどいな〜とめちゃくちゃ思うんだけど、演劇でわざわざいらんこと言って叩かれに行ってる人たち、あれ正直、芸術であるとあぐらかいて経済してこなかったのがな……ていう気もしちゃうんだよな。なんかあるじゃん、演劇界隈の、アイドル主演で売れりゃいいのかよケッていう空気とか、10年とかなんぼか昔のテニミュ出身がバカにされてた時代とか、儲からなくてもやり切ることを美徳にするなんつーか清貧の精神みたいな。

どっかで演劇は芸術なので金儲けは度外視です文化をわからない人は来なくて結構みたいな態度しておきながら、一転これらはあくまで経済活動ですので儲けが出ないと困りますよ商売なんですから、みたいなこと言い出すのはまぁそうはそうだけどもとは思いつつ普通にダセーという気はするわな。清貧清貧、芸術に客寄せパンダは不要なんのかんの「演劇」をわからない奴を排除する態度みせながらの、あんな演劇界の代表的にやいのやいのと言われたらこっちの気分が落ち込むわもはや。

もちろん浅慮に自己責任でどうにかせぇとは思わんし、そりゃ公助金どうにかしてくれと言うのは権利で各々がの仕事に対する声を上げる責任ではあるので、そこに対してはなんも思わないけど。
それこそなんつーかプライドの問題よね。ダサ…ていう。いや確かにお金もらわないと死んじゃうし須く廃業というのはあんまりだとしても、さらにこの段階でわざわざ他者を蹴落としてまで己らの正当優位性を持って説こうとするのは若干呆れるわな。

昔「商業演劇」という単語を知ったときにめちゃくちゃ感動したんだけど、なんか今回に関してはとにかく「商業演劇」じゃなかろう人たちがあまりに大声でやいのやいのというててそれがまたなんか、なんていうのか、感触だけど、ダサくて、まぁそれが悲しいな。なんつーかね。演劇観たいなぁ〜。はーあ。2.5のバシっとキャラにハマって原作ファンとしての気持ちよさ、原作見たことないけど「おお!」と思う瞬間、小劇場のストレートで息ひとつしたらストーリーが変わりそうな繊細な空気(換気が悪いね)、日比谷まわりの大箱の圧でぶつかって帰りに酒がうまい版権物、男優さんの圧倒的パワーの叫び、女優さんの空気震わすような歌声、ダンサーさんの軽く天を指すつまさき、若手さんの観てるこちらが照れる拙い演技それでもここに立つ意味を感じさせてくれる発光するからだ、子役さんたちの大人よりも達者なパフォーマンスと制御されない素の笑顔、ベテラン先生の視界の背景すら変える台詞回し、新人さんの奇跡のフィット感。ぜんぶぜんぶその時々にあったり、まったく逆のことしかなかったりだけど、人がいることで起きるセレンディピティを観に劇場に行っている身としては、早くなにか劇場に行きたいなぁ観たいなぁ。

吉田鋼太郎さん主演のシラノ・ド・ベルジュラック、また観たいなぁ〜。黒木瞳さんも大変に可憐でかわいくて美しくて。大野スチャンしか見てないけどアホでかわいくて本当によかったな〜あの明るさ、芸能人の陽…。最後の吉田鋼太郎さんのセリフの吐き出し方が本当にうつくしくて、あの時感じたあの場所を思い出すと涙が出てくるよ。再演はないだろうけどWOWOWとかでまたやらんかな〜前は見逃したので…。

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