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第一回「アクティブ運用には訳がある」

このコラムでは、なぜ「なかのアセット」がアクティブ投資を標ぼうしているのかをお話ししたいと思います。アクティブ投資というのは、ファンドマネージャー(ファンドの管理者)の判断によって投資先がアクティブ(積極的)に変化する投資手法のことです。

対して、パッシブ投資(インデックス投資も似たような手法ですが)は、決められたインデックス(株式銘柄の集まり)に投資を続けてほとんど変更をしない手法です。

どちらが優れているのか、については長年議論が続いていますが、一長一短がそれぞれあると思います。アクティブ投資の良さは、状況判断をする専属の管理者がファンド毎に居て、専門的な判断を下してくれることです。一方、パッシブ運用は自分が何に投資したのかが明確で、たとえば日経平均株価やSP500のような指数に連動するファンドに投資した場合には値動きが分かりやすいということがあります。

そして、パッシブ投資の場合にはファンドの管理費用がアクティブファンドに比べて安いということもあるので、それが投資家にとってプラスと考えることもできます。

そうした中、なかのアセットが「アクティブ運用」を採用しているのには、大きく2つの理由があります。その第一は、なかのアセットが長期投資を前提にしているからです。アクティブ運用と聞くと、「売った買った」を短期間で繰り返しているように思われるかもしれませんが、なかのアセットのアクティブ投資というのは、将来伸びるであろうと強く納得した企業を長期間持ち続けるというものです。もし「将来大きく成長する企業」というのものを見極められたら、他の平均的な企業よりも大きな株価リターンを生むと考えているからです。(この点は、次回の「株価とは何で出来ている?」でお話しします。) そのため、我々は日本と海外両方で大きく成長する可能性をもった企業を調べて、確信度の高い銘柄に投資をしています。

アクティブ運用を行う理由の第二は、予想もつかないようなイベントが起きた時に対応するためです。近年ですと、コロナ禍やウクライナ危機などの予想しなかった事態が時としてあります。このような時に、アクティブ運用のファンド管理者はファンドにとって最適と思われる変更を行います。それと同時に、ファンドの受益者の方には現在の株式市場の状況がどうなっていると判断しているのか、そしてそれがどのように運用に反映されているのか、という情報を受益者の皆様に積極的に発信することが出来るのです。

ここまでで、当社がアクティブ運用を行っている理由を述べてきましたが、重要視しているのは、投資とは時間と知恵を使って行うものだという哲学です。 私は株式投資というのは、最終的には企業の一部を買うことであり、企業を評価することが必要不可欠だと考えています。短期間で大きく儲けようという方法ではなく、良い経営を行い、事業機会に恵まれている企業を探し出し、その会社が成長するのに合わせて投資家も成長する、そんな株式投資を理想としています。



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