自伝1

私は生まれながらにして精神疾患と向き合いながら育った。

実母は、私が生後2ヶ月のときに、統合失調症(当時、精神分裂病)で精神病棟に入院した。その後、2歳から9歳まで統合失調症の実母と向き合いながら、育つことになる。

ここには2つ上の兄は登場しない。私が2歳のとき両親が別居した際、兄だけは父親が引き取っていたのだ。要は、「(当時)精神分裂病の母親には私だけをあてがっておけばいい、兄だけは長男だから自分のところに置いて利用したい」と父親は考えた、というような事実関係がここにある。

これは9歳までの概略である。

9歳から父親に私も引き取られたのだが、事あるごとに「あいつは分裂病だ!」と父親は母親のことを侮蔑していた。



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