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見栄を張って、お金持ちを演じることは、ただ自分の首を締めるだけ、という話。


最近では、世界中で原点に帰ってモノを減らそうという、ミニマルな考え方が浸透してきています。こんまり(近藤麻理恵)さんの活躍も後押ししていることでしょう。


豪邸に住み、高級車を乗り回すことは幸せなのでしょうか?

幸せというよりも人の上に立つ喜び、優越感に浸っているだけではないか、ともとれるでしょう。


お金持ちになりたい。たくさんお金を稼ぎたい。というのも、如何にも人間らしい欲望ですし、悪いことではありません。


生活水準を上げて、贅沢な暮らしをすることもいいことばかりではないと考えます。もしかしたら、自分の首を絞めて苦しい思いをすることになるかもしれませんよ。



嫌なことはいつでも辞められるように


もう少し現実的なことにすると、マイホームや車をローンで購入したとします。その支払いのために今の仕事が嫌だけど、辞めることができない。こんなことにも陥ってしまいます。賃貸でも家賃が高ければ同じことです。


生活水準が高いことが、やめられない理由を作っては本末転倒です。


ミニマリストしぶさんも同じようなことを言っています。

人生で1番大事なのって、やりたいことをやる人生よりも、いつでも辞めたいときに辞められる人生のほうが幸せだと思うんですね。


ウォーレン・パフェットの生活


投資の神様と呼ばれるウォーレン・パフェットさんは、2019世界長者番付第3位であり、私たちには想像もできないほどの巨額な資産を持っています。

いわゆるお金持ちです。にもかかわらず、意外と質素な生活をしているのだとか。


「倹約なしではバークシャー・ハサウェイは生まれなかった」


よくある大富豪とは違い、プライベートジェットや高級車、大豪邸には見向きもせず、昔とさほど変わらない生活水準を保っているのです。大の倹約家としても有名です。


私はすでに必要なものはすべてもっている。だからこれ以上はいらない。
一定のレベルに達したら、それ以上の違いはないよね。


生活水準を上げようと思えば、上にはきりがありません。まさに青天井です。



小さな幸せを積み重ねよう


それに、質素な生活を続けていれば、ちょっとした些細なことにも幸せを感じることができます。舌が肥えてしまって、ご飯が不味く感じるかもしれません。


一度贅沢な暮らしに慣れてしまうと、貧乏に戻ることは難しくなります。
見栄やプライドが邪魔をして、借金地獄になる恐れだってあります。


「起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半」


こんな言葉があるように、人間が生きていくのに必要なものは、そんなに多くはないのです。


よく芸人さんの美談として、売れていなくてお金がない頃は、消費者金融にお金を借りてまで、後輩にご飯を奢っていた、という話があります。

これは売れたからいいものの、無理に見栄を張らなければ、苦しい思いをすることもなかったはずです。



欲望と感謝のバランス


成長するには、欲望も必要です。しかし感謝を忘れてはいけません。

広く言えば、私たちが生きていく上で必要な空気、酸素がふんだんにあることに、感謝してもいいかもしれません。


とくに今のような平和な日本では、「感謝」することを忘れがちです。すると皮肉なことに、物質的豊かさはあっても、精神的には心が満たされないのです。

国民が幸せだと感じることが少ないのもそのせいではないでしょうか?



見栄を張って、お金持ちを演じても、ただ自分の首を締めるだけなんです。邪魔なプライドを捨てて、人生の幸福度をあげませんか?


以上、生活水準は上げない方が良いという話でした。

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