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【出産レポ】実録・立ち会いなし普通分娩で長女が生まれるまで

無事に出産し、当日〜翌日で出産レポを書き留め、読みたいと言ってくれた友達に送っていた出産レポ。

ぜひnoteで発信してほしいと数人に言ってもらえたのでこちらにも公開!

先にお伝えしておくと、長いです。
でも出産が近づいている方のイメージトレーニングや、少しでもためになることがあるといいな、と思います。
私も出産前はいろんな出産レポを読み漁り励まされたので。

【出産の概要】


・40週3日目で誕生🎉
・体重2,588g
・身長48cm
・普通分娩
・臍帯巻絡(3周!)
・分娩時間7時間55分(病院到着からは約5時間)

【出産の予兆】

出産予定日2日前

39週の検診で「子宮口柔らかいけど指一本分ぐらいしか開いていないので、歩いてくださいね、来週陣痛来なければ週明け21日に誘発分娩です」と言われる。
臨月入ってからずっと首にへその緒が1周巻いているのは直らず。
内診の後、買い物していると茶色いおしるし?→出産前日まで4日間続く。

出産予定日1日前

1日1回ほど、鈍い生理痛みたいな痛みが出てくる。

出産予定日+1日目

前日夜〜朝まで生理痛のような痛みが5回ぐらいあり、今までより少し強くなった気がする。

【いよいよ出産】

出産予定日+2日目

17時
結婚記念日だったので、バルバッコアをテイクアウト🥩
出産は結構遅れるかも、と高を括っていたが、家に向かうタクシーの中で「そういえばさっきから恥骨と腰が痛いな…?」と気づく。
痛みは大体1〜2時間に1回ぐらい起こる。

19時
痛みが強くなり、痛みが来るたびに固まる。
でも頻度は変わらないので、結婚記念日ディナーを楽しむ!

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↑すごくコスパの良いバルバッコアテイクアウト。

20時
夫の勧めで陣痛カウンターをつけ始める。
測ると30分ぐらいの間隔に。

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22時
痛みが10分間隔ほどになるが、全然我慢できる痛み。
間隔がバラバラなら前駆陣痛かな?と思い、寝る準備をする。

出産予定日+3日

24時〜
就寝中も一応できるときに測っていたが、間隔が空き多分30分間隔ほどになる。
(もしかしたら寝ていて気づかなかっただけで、もっと痛みがあったのかもしれない)

痛みでうずくまっている間は夫も起きて腰をさすってくれる。
腰をさすってもらうと少し楽になる!ありがたい。

5時
痛みで起き、間隔を測ると10分からだんだん間隔が狭まっていることに気づく。
痛みも強く立っているのが辛いほどになったので、夫が病院と陣痛タクシーに電話
病院から「10分間隔内であれば、30分後目安に来てください、もし間隔が空けば電話してください」と言われる。
汗だくだったのでその間にシャワーを浴び、プラムを2個食べる🍑

6時
6時半頃病院に到着。
夫は入れないので入り口のドア前で待機。
体重測定と内診をすると、子宮口がかなり柔らかく、4cm開いていたので入院決定
先生と夫のところに向かい、先生から入院の説明を受け「少なくとも今日夕方までには産まれますね」の言葉に私が驚く。
思ったより早い!
そして不安げな夫に「がんばってね」と言われ、しばしの別れ。

7時
LDRへ。
使い捨てパンツと出産着に着替えるように言われる。
この頃もう間隔5分ぐらいで、着替え中はうずくまって深呼吸、ベッドにいる間は横を向いて深呼吸で耐える
エコーとNST開始。
赤ちゃん2,587g想定、首に2周へその緒巻いちゃってるから注意深く見ていきましょうと言われ、NSTつけっぱなしで出産することに

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↑まだ自撮りする余裕あり。

8時
内診後、ピンクのおしるし。
陣痛が強まり、痛みが来るたびに気持ち悪くなるけど吐けない。
なんとか台にiPhoneホルダーを取り付け、夫とテレビ電話を繋ぐ。
鼻から吸って口から細めに力強くとにかく吐く!!に集中していると痛みが紛れた

9時
陣痛時に赤ちゃんの心拍が下がりアラームが鳴り、先生や助産師さんがたくさんLDRに来てエコーするが、無事だったらしい。
内診すると子宮口6cm、順調に進んでいると言われる。
間隔は3〜5分な気がする。

10時
夫が忘れ物を届けてくれる。
間隔がさらに狭まってきて内診すると子宮口8cmになっていて、内診中に破水。
生温かい羊水がドロッ、バシャーと背中まで流れてきた。
陣痛中の内診は痛苦しすぎて小さめの声だけど「ああああ」と言ってしまう。

11時
また夫とテレビ電話を繋ぐ。
ポケットWi-Fiのセットアップを忘れており、死ぬ気で立ち上げて設定した。
既に何も喋れないほど痛く、苦しんでる姿を見せつけるだけの電話に。
この頃はもう呼吸法もただ耐えるためで痛みは全然マシにならない。
片方の手で片方の手や頭をつねったり押さえたりしないと耐えられない。
(翌日見てみると腫れて5本指の形に爪痕ができ血も出ていた)
とにかく痛くて苦しくて、呼吸に集中したいのと充電も切れそうだったので電話を切る。笑

12時
やはり陣痛時に赤ちゃんに苦しいサインがたまに出るということで、万が一に備え帝王切開の準備をすることに
子宮口は開いてるけど赤ちゃんがあまり降りてなく、すぐに取り出せればそうしたいけど難しいため、らしい。
先生や助産師さんがドタバタ準備を始め、この頃あまり記憶がないがベッドの上&陣痛中に「動かないでくださーい!」って木の棒のようなものを背中に当てられレントゲンを撮られ辛すぎたのは覚えている。

夫にも病院から電話が行く。
先生が緊急帝王切開の書類の説明を始めるが痛すぎて聞けない。
でも私のサインが必要とのことでブルブル震えながら「カタカナでいいですか…?」とサイン。

おそらく半頃、内診するとやっぱり降りてきてるし赤ちゃんの心拍もなぜか安定してきたので下から産みましょう!と言われる
めちゃくちゃに痛くて苦しい中、分娩台にトランスフォームしていたベッドに脚をなんとか乗せ、シーツが敷かれ、左右のライトがカッと光る。
「脚パターンと力抜いて!横に倒して!」と言われるけど無理難題。
どうしても力が入っちゃう。
今思うとそれがいきみたい感覚なのかもしれないが、そのときはよくわからず、陣痛が恥骨と腰の痛み→お尻付近の痛みに変化していったので、お尻の痛みがいきみたい感覚なのかな?と考えていた。

陣痛2回逃したらいきみましょうと言われる。
姿勢が固定されているので横も向けず仰向けで耐えるのが辛すぎたけど、助産師さん?が一緒に呼吸してくれることでなんとか乗り越えられた。
その後準備が整ったのか「陣痛が来たら2回深呼吸して、思いっきり息を吸ったら息を止めていきみますよ!」と言われる。
ソフロロジーの動画しか見ていなかったので、息止めるの?!とびっくり。
いきむ瞬間は目を開けて、口閉じて!声出さない!と言われ言われた通りにするが「ううううう」と声が漏れる。
私は出産中叫ばないと思ったけどやっぱり叫ばなかったなぁ、と頭では冷静に考えていた。

2〜3回いきんでみても出ている感覚なく「上手にいきめてるけど圧が弱いかな?」と言われる
ひ弱に甘んじて生きてきた自分を心底呪う。
ウォーキングのおかげか日頃からしっかり寝てたからか意外と体力は落ちてなく頑張れるけど、もっと筋トレをすべきだったなと大後悔。
4〜5回目で先生のアドバイスが激化、陣痛と陣痛の間も両胸を揉まれ(お産が進むらしい…!)、下もずっとなんかグリグリされていた。
これも辛い。

陣痛がきたら「きました!」と毎度自ら申告
みんなで呼吸して、はいいきんでーー!!で全員全力でいろいろしてくれる。
深呼吸は結局形だけだった気がする、力を抜くことはできない。
2回目のいきみ(1回の陣痛で2回いきめる)もっと力入れて!!お尻の方に!!息止めて!!」と言われ、その通りに。
もう一人の先生はいきむときにお腹上部を思いっきり押してくるように。「これに負けず押し返して!」と言われる。
苦しい。

次の陣痛で切開することになり、いよいよかなと思う。
切開自体はたしかにバチン!と音は聞こえたけど痛みなし。
思いっきりいきむと「もう赤ちゃん出てるからね!呼吸して!」と言われ、こちらは予習通り手を胸にあててハッハッと短く呼吸する。
(頭が出た感覚はわからなかった。小さかったからかな?)
自分の股の間から赤い頭が出ているのが見えたが、何か引っかかっているのか全然痛い。
聞いてない、と思う。

でも少ししたらドゥルンと出てきて「赤ちゃん臍の緒3周巻いてましたね」と言われながら臍の緒切られてるところも見えた。
思った以上に生まれてきた赤ちゃんが大きくて、本当に赤ちゃんが入ってたのか!!とびっくりした。
(おめでとうございますってコウノドリみたく言われたかは覚えてないけど言われてないと思う…!)

赤ちゃんが出てからも胎盤処置のため指を入れられ、少し痛い。
こちらも少しするとドゥルンといろいろ出てきた感覚があり、終わったと思うのも束の間、切れたところを縫うのが激痛
切開部分は麻酔してすぐ縫えたが中も切れていて、それが痛いところらしい…10分強麻酔追加して縫われたけどすごく痛かった。

でもその間、コウノドリでよく見てた生まれた赤ちゃんを寝かせるところに連れて行かれた赤ちゃんをずっと見ていた。
いつから泣いたか覚えてないが、すぐ泣いた気がする。
そんなに大きくはない声だけど本当におぎゃあ、おぎゃあって泣いていて、でもたまにゲホってなってるのが心配だった。
赤ちゃん2,588gで元気ですよー!と言ってもらえた。
あぁ、よかった、と思ったけど、女の子ですよ!とか言われてないよなぁ、どっちなんだろうと考えながらお股を縫われていた。

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↑夫とのLINE振り返ったら、こんなスピード感だった。

【聞いていない痛さの出産直後】

13時
夫に連絡しないとと思っていたら、先生が携帯ありますか?赤ちゃん写真撮りますよと言ってくれたので渡す。
戻ってきたiPhoneを手に取り、「ごめん、産まれた」と夫にLINE
夫からは不在着信や心配そうなメッセージも来ていたけど、それどころじゃなかったし帝王切開かもしれず結局オンラインで繋げなかったな……と申し訳なくと思う。

先生に撮ってもらった赤ちゃんの写真(裸だったので私もここで女の子と確認)と、分娩台から見える赤ちゃんの動画を撮って送り、面会のためすぐ向かってもらう。
赤ちゃんも長い間いろんな検査をされて、その後オムツを履かされて頭に帽子をかぶせられ(笑)、お股を縫い終わった私の胸元にやってきた。
やっぱり思ったよりも大きくてずっしりしていて、温かくて、ちょっと血の匂いがした
なぜか私の鎖骨を左右ベロベロ舐めていて、もうそんなに頭動かせるの?とまたびっくり。

お腹の中でも臍の緒3周しちゃうぐらい激しかったもんなぁ。
あとすでに爪が伸びていて、でもその形が綺麗で私に似たんだな、と嬉しくなった!

14時
夫が束の間(コロナ影響でまさかの15分……)の面会に。
LDRでそのまま面会だったので、はじめての親子3人水入らずタイム!
夫に会えたことも、夫と赤ちゃんが会えたことも嬉しかった。
まず私のところに来てくれて「お疲れ様、ありがとう」と言ってくれた。
とても幸せだったけど、目線は赤ちゃんの方にチラチラ(笑)

その後寝かせられてる赤ちゃんのところに行き「かわいい〜!」ととろけた顔で言っていた。
赤ちゃんは夫が初めて抱っこをしたら少し泣いたけど、すぐに落ち着いた。
私のところに連れてきてくれて、二人でかわいいかわいいってずっと言ってた。
夫のご両親にもテレビ電話をしたらとても喜んでくれた。
赤ちゃん診察の時間になり、夫帰宅。
その後、赤ちゃんは新生児室、私は大部屋に移動。

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↑すっぴんで髪もボサボサ。でも誇らしい1枚!

【出産翌日の感想】

コロナ禍で物理的には立ち合いもなく一人で挑んだ出産だったが、気持ちとしては夫婦二人で迎え、乗り越えた出産だった。
夫は妊娠初期からの家事負担や日頃の心配りをしてくれて、私と同じ気持ちで赤ちゃんを楽しみにしていて、私より勉強熱心だった。
また出産前日から陣痛が来たら一緒に呼吸法もやってくれて、的確な判断で病院に連絡し、テキパキと病院に向かう準備を整え、当日は立ち会えないけど急遽仕事を休み、テレビ電話を繋ぎ(切っちゃったけど)……と、ずっと寄り添ってくれていたんだな、ということが実感できたからそう思えたんだと思う。

それに赤ちゃんの心拍が下がったからかLDRには常に人の出入りがあり、腰をさすってくれたり、声をかけてくれたり、孤独は感じなかった。
一人の瞬間もそれはそれで陣痛と呼吸法にしっかり向き合えたので心が落ち着いた。

出産翌日の今日、立ち会ってくれた助産師さんの出産振り返りがあり、そのときに「お産も全部がスムーズでしたし、常に冷静で判断力もあり、素晴らしかったですよ」と言ってもらえた!
落ち着いて臨めたのも夫のおかげだと思った。
ありがとう!


以上です!

後日談というか、あれやっといてよかった、これ持っててよかった、的なのは別記事にまとめたいなーいつになるかなー。

振り返ってみても、やっぱり出産は命がけ。
そして一人一人違うし赤ちゃんによっても全然変わるそうなので、こう!ということは何も言えないけれど。
でも私は妊娠〜出産という、最愛の娘に会えるまでのかけがえのない経験をこの先もずっと大切にして、忘れずに生きていきたいなと思う。

ちなみに産後もうすぐ3ヶ月の今は、出産の痛みを完全に忘れている……怖い(笑)
苦しいなと思ったことや光景は覚えているのに、痛みは薄れるの、なんでなんだろう!

今はまた次も産める機会があるなら普通分娩で、と思ってしまうけれど、とにかくそのあるかもしれない機会のために筋トレを日課にしたいと思う。

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