ウユニ塩湖ひとり旅・後編〜頭痛VS絶景〜
ウユニ塩湖の絶景はただ行けば見れるわけじゃない。
まず雨が降って、その水が溜まって、快晴&無風の時に初めて「鏡張り」という空が湖に映り込む現象が起きる。この「見れるか見れないかわからない」絶景のために40時間かけて行くってのは相当の博打だと思うよ。
2.25(土)〜2.26(日) 寝込む。
観測チャンスは6回しかないのに、もう3日も寝込んでいる。頭痛い。お腹痛い。全然回復の兆しがない。ヒタヒタと焦りが出る。旅先で体調崩したのも初で不安だ。
なんとか高山病の薬と食料を買いに行って、リハビリがてら街を歩いて(辛くても寝込んでるより外を歩いた方が良くなると他の旅行者に教えてもらった)ちび猫と犬に癒されて体調最悪の週末は終わった。
2.27(月)辿り着く。
まだ頭痛は残ってるけど腹痛はおさまってきた。なんとか動ける。
チャンスはあと3回。
これ以上寝込んでるわけにはいかない。ウユニ塩湖のツアー会社だけでも見に行ってみようと思い街へ。ちょうど日本人の家族2組がランドクルーザーに乗って昼のツアーに出る所だったので「1人なんですが乗せてもらえませんか?」とお願いして乗車させてもらえた。ラッキー!頭痛いけどもう知らん!
僕が寝込んでいる間に降っていた雨が溜まっていて、今日は快晴&無風。
条件が揃った!
辿り着いた絶景です。最高。
頭痛は消え去りました。アドレナリン凄い。
アップされているウユニ塩湖の写真をみると、まるで世界の果てに1人でいるような写真ばかりだけど、ハイシーズンはめっちゃ人いるので皆さんアングルを工夫して孤高さを演出しています(笑)
良く見ると塩結晶の形をしている。理科の実験を思い出した。
ウユニの塩は味の輪郭が丸くて美味しかった。(塩工場が近くにあって販売用に精製もしています。)
完全回復した翌日のツアーでは夕焼けと星空を見に行きました。
(ウユニの高度にも慣れて呼吸も普通にできるようになった。)
夕暮れが沈んでゆくのをこんなにまじまじと見たのは初めてかもしれない。
異世界の使者の行列を見てしまったような気持ち。
星空は見れなかったけど何度も光る雷鳴を捉えた。
旅の終わり
太陽で温まった生ぬるい湖を裸足で歩いていくと、どこまでも行ってしまいたいような果てしない気持ちになる。
旅の終わりはいつも少し哀しいんだけど、その気持ちが欲しくて旅をするのかもしれない。
ウユニ塩湖ツアーの他には街歩きしたり、チャランゴっていう現地の楽器買ったり、滞在先のホテルで突然結婚式始まって大宴会に放り込まれたり、帰路で寄ったコロンビア空港がとても美しかったりいろいろあったけど、思い出すのはやっぱり高山病の辛さと絶景です(笑)
ま、簡単じゃないから良いんだけどさ。
なんでもそうだよね。きっと。
これにて、ウユニ塩湖ひとり旅の記録は完結です!お付き合いいただきありがとうございました。3年も空いてしまったけど書き切れて良かった。実はパスポートが切れてしまったので、また旅に出たい気持ちがムクムクと湧き出ているのです。
自分だけの旅ノートにも、このnoteにもこれから旅の記録を残していけたらと思っていますのでどうぞお楽しみに。
※なかにしりく2nd Album「にこん」のジャケット及び歌詞カードにはこの旅で撮った写真をふんだんに使っています。トレーラーでも公開しているので良ければぜひご視聴ください。
なかにしりく2nd Album「にこん」アルバムトレーラー
https://www.youtube.com/watch?v=n63jLTCRX14
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