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記憶に残る宿

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【島宿あこう】賑やか夫婦の宿で、高級魚あこう(キジハタ)魚料理宴会(広島県呉市上蒲刈島)

(2019/11/23) 上蒲刈島の宿「あこう」は、島の食材を使った料理と、オーナー夫婦の強烈な接客が名物だ。11月の連休に島好き知人達で宿泊した。宿の名前はこの辺りで獲れる高級魚「あこう」(キジハタ)からではなく、夫婦の名前からつけられたもの。 旅行前に食べログ(旅行サイトではなくグルメサイト)の口コミで見つけて、ここに泊まろうと行程をアレンジした。楽天やじゃらんといったサイトでは連日空室無しになっているが、それは満室というわけではなく、ある程度の人数のグループでないと予

【民宿こんぴら】四万十の幸 囲炉裏を囲んで飲み語らう夏休みの夜(高知県四万十市)

四万十川の支流広見川の傍に有る民宿。1泊1組しか受け入れないので当初は予約できなかったのだが、出発直前にキャンセルが出て泊まれることに。 四万十の幸の夕食を食べた後に、いろりを囲んで遅くまで飲み続けた。 夕食は普段は大皿に料理を盛りつけたものなのだが、コロナ禍の影響で今回は一人づつ取り分けたものに。ご飯は目の前の川で獲れたうなぎを使った、素朴なうなぎご飯。 この日から愛媛から高知に入ったので、魚料理はこれまでの鯛からカツオを使ったものが多くなる。アユの塩焼きを美味しく食

[宿泊]【四万十楽舎】 四万十川のほとりの、廃校になった本物の小学校が宿泊施設に (高知県四万十市)

四万十川沿いにある、廃校をリノベした宿。6年生の教室(6人部屋)と放送室(3人部屋)を寝室として一晩借りた。 図書室には郷土の本などが並び、音楽室には楽器だけではなくスタジオも有る。談話室などからは四万十の雄大な景色。立派な体育館なども使い放題。給食室では実際に食事ができる("小学校"だがビールも売っている)。わずかな追加料金でカヌーや釣りもできる。学校の目の前の四万十川の河原では好きなだけ川遊びができる...はずだったのだが、前日の豪雨で川は濁流(涙。 夕食はここで

[漁師民宿]大下民宿 港の目の前に有る民宿の魚の美味さ(愛媛県南宇和郡愛南町)

実はこの日は離島に行く予定だったのだが、コロナを理由に宿泊(&訪島)を断られた。出発直前(1週間前)で、夏の連休の真ん中の日に予約ができるところを探すのは大変だったが、逆に団体予約のキャンセルが出たというこの宿が見つかった。 東京からだが大丈夫かと言う問いにも「それはすごいですね、まぁ良いでしょ」という女将さんの鶴の一声で、この宿に決まった。 結果として満足。このあたりでは有名な宿らしい。一番安い(と言うか料金一覧にも載っていない)、1泊2食8500円で十分満足できた。

[民宿]磯乃屋 島の食材の夕食(愛媛県宇和島市日振島)

7月の連休前夜だが、コロナ禍で観光客は少ない。予約をしたのは旅行まで1週間を割っていたが、この民宿は快く迎えてくれた。 夕食は家庭料理だが美味しく、島で獲れるものばかりで良い。 鯛はもちろん、”かんたんに獲れる”海藻、ところてんまで日振島産。 突き出しに大きなサザエ。1個は茹でたもの、1個はバターで炒めたもの。 日振島と言えば鯛。全国に流通している養殖鯛の何割かは日振島産だと言うから漁獲高はかなり多いのだろう。シンプルな塩焼き。吸い物も当然、鯛。 食後にところてん

京都 東寺庵の思い出

  土佐へ行こうかと調べ物をしていて思い出した。京都に有った伝説のゲストハウス東寺庵。 日本がバブルに踊っていた頃、"京都で一番安い宿"だった東寺庵。1泊2000円でロンプラに載っていた。宿泊者は酒が飲み放題で、ちゃぶ台を囲んで欧米人が盛り上がっていた。宿泊者じゃなくても紛れ込んで、酒を飲めた。泊まりもせずに遊びに行った。 2010年くらいに行くと移転していて静かな宿になっていた。そして京都への海外からの旅行者が急増した数年前、とうとう閉館になった。 で、東寺庵と土佐が