最近の良かったアルバム SSW編

●mei ehara「Ampersands」(2020)

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今回のアルバムはグルーヴ感のあるバックバンドを揃え、メロディ以外の部分でも非常に良いアプローチを行っています。特にギターは一聴して鳥居真道だとわかるほどに特徴的(僕がトリプルファイヤー好きなだけか)。でも決して主張が強いわけではなく最高の塩梅。

深夜、洗濯物でも畳みながらゆっくり聴きたい1枚。じわじわと染みてくる名盤です。レコードの方が良さが出ると思いますが、既に完売で入手できず。



●井手健介と母船「Contact From Exne Kedy And The Poltergeists(エクスネ・ケディと騒がしい幽霊からのコンタクト)」(2020)

Contact From Exne Kedy And The Poltergeists(エクスネ・ケディと騒がしい幽霊からのコンタクト)

昨今のJ-SSW事情は、
(1)弾き語り中心のアルバムで一定の評価を得る
(2)最強のバンドメンバーを従えてアルバムを制作
(3)SSWファン以外からも支持を得て新たなファンを獲得する
という流れにあると思います。例えばカネコアヤノ、折坂悠太、柴田聡子などがその流れを辿っています。
そして井手健介は(2)のフェイズに突入しました。超傑作です。ゆら帝と柴田聡子が好きならハマるはず。



●佐井好子「胎児の夢」(1977)

胎児の夢

タイトル曲「胎児の夢」を偶然YouTubeで聴いたのですが、そのときの衝撃は数年に1度あるかないかというぐらいのものでした。ジャズやプログレを主軸に、ワールドミュージックの要素を取り入れつつもメロディは昭和歌謡的。しかし彼女の真骨頂とも言える耽美な雰囲気は凄まじい存在感を放っています。夢野久作「ドグラ・マグラ」の世界観を表現したという本作ですが、目に見えない恐ろしいものが蠢く様子をしっかりと感じることができます。


以上3枚。井手健介だけフィジカルで所持していません。LP出たら即買い。


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