中古CPU,パソコンを買うなら-2020年編

初めに結論を書くなら、Skylake,Coffeelake,それとRyzenシリーズを探してみようという話。

私のようなよっぽどの物好きでない限り、ジャンクのパソコンのパーツというものはお勧めしない。中古も同様である。どの年に発売されたものかによって使えるパーツが決まってくるなんてメンドウな仕様をしているのだから。しかも似通った名前や規格にするもんだから余計めんどくさい。どれがどの年代だったかごちゃまぜになることがある。そんな私が思う、「これを買っておけ」なCPUの世代を選出する。中古パソコンを買う際の参考にしてほしい

CPUの世代、コードネームをつかめ

パソコンの頭脳といわれるCPUは現在2社が販売している。インテル(Intel)とエー・エム・ディー(AMD)だ。大手のパソコンを買ったってどちらかのCPUが使われているワケだ。もっと大きくコンピュータやサーバ、スマホなんかになると設計製造している会社は多くなるのだが、デスクトップやラップトップはこの2社が独占している。ここ十年の情勢としてはインテルが優位であったが、後継CPUの開発の遅れにより息をきらし、2017年のAMDのRyzenで風向きが変わってきたという状態である。

インテルは第6、第8世代を狙え

てことでまずはインテルの話。どんどん小さく高性能、省電力化していったのだが、2015年の第6世代Skylake、型番でいうと6000番台あたりで物理的な問題にぶち当たる。物理的というか量子的な問題なのだろうか、電気の通る線の太さが限界に達し始めた。そこから試行錯誤することになるが、その成果は紆余曲折あって2020年現在ラップトップに出始めたという感じで、デスクトップなどに出てくるのはもう少し後になりそうである。その間にも製品は出さないといけないので、最適化をしつつマイナーアップデートを繰り返した。開発コードネームに「~~lake」というものが多いのはここら辺の事情がある。

今現在出ているCoffeelakeは元をたどればSkylakeであり、インテルのCPUはこれを基本にしているといえる。私がSkylakeをすすめる理由はここにある。次世代のKabylakeでもよいが、値段の割に性能の上昇は感じられないだろう。そして推薦するもう一つの世代Coffeelakeこと第8世代を推す理由はコア数の増加にあるのだが、これはライバルAMDが2017年に出したRyzenが影響している。

その前にCPUのコアについて軽く解説を挟む。CPUのコアは「働く人間の数」といわれる。この人数が多ければ、同じ動作周波数でも性能が良いといわれる。2011年のintelのCoreシリーズからメインは4コア、少し上のグレードで6コアという状況が長く続いていた。

Ryzenが打ち出したのは「パソコンの多コア化」。いい加減8コアをメインに商売していきたいと言ったのだ。これが効果てきめんで今までサーバ用途で高かった8コア16コアが(比較的)手ごろな値段で手に入るようになったのだ。これはパソコンの性能を底上げすることになった。インテルはこの流れに遅れまいとコア数の増加に踏み切ったのだ。

Coffeelakeは前世代と比べると、一つ上のグレードと張り合える性能になっていた。特に中価格帯ではコア数の増加の恩恵が大きく、i3-8100がi5-7500とほぼ同等の性能であった。ゲーミングPCでも採用された機があったのが、その性能の良さを証明している。Coffeelakeを勧める理由はSkylake系であり、大幅な性能向上をした世代であるからである。(その分最大消費電力も増えたのだが)

インテル系のパソコンで注意したいのが、低価格帯のCeleronシリーズだ。同じCeleronでもタブレットに採用された系譜とラップトップ以上に採用された系譜が存在する。N3050等の「N」がつくのがタブレットの系譜。低消費電力を武器にしているので性能は高くないのに注意。

AMDは全世代勧められる。ただし型番と設計に注意

前述のように多コアを進めたRyzenだが、AMDのその前の世代はなんというかパッとしない。Ryzen以降のものを買ったほうが幸せになれるだろう。

現在までのRyzenシリーズは3000番台まで出ている。多コア化の嚆矢を切った1000番台、改良とバラエティを充実させた2000番台、効率アップした3000番台となる。ただしこれはデスクトップでの話であり。モバイル版や~~Gがつく製品は同じ3000番台でも中身は一つ前の世代を使用している。

Adobe製品は動作が安定しないといった問題があるので、PhotoshopやIllustratorを使用するなら情報を集めたほうがいいだろう。


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