コロナワクチンとヤコブ病2

ワクチン接種後にひどい副反応が生じたとしても、それをPMDAに報告するかどうかは、医者の胸ひとつである。
医者が認めない副反応は、社会的には、存在しないのと同義である。ワクチン接種後に100万人の1人という極めてレアな発症率の病気を生じたとしても、また、そういう病気が接種者の間に多発していたとしても、医者が報告しない限り、因果関係もへったくれもない

【症例】60代女性
【発症の経緯】2021年7月1日と7月23日に集団接種会場でファイザー社製ワクチンを受けた。9月頃より、仕事(事務職)のとき、「うまく仕事ができない気がする」と言い始めた。9月半ば、「自分は認知症ではないか」と思い、近医の物忘れ外来を自ら受診した。簡単な記憶力検査やMRI検査を受けたが、異常所見なしということで経過観察となった。
めまいがひどくなってきて、歩行にも差し支えるようになってきたため、10月初旬、耳鼻科を受診したが、特に異常なしと言われた。
10月4日、ふらつきのため、何かにつかまらないと歩けなくなり、再度耳鼻科を受診した。本人のすぐ左側に娘がいても、娘がまったく視野に入らないなど、左側の視野欠損を指摘された。持病の緑内障が悪化したと思って、眼科に行ったところ、眼科医が血相を変えて、「いや、それどころじゃない。重篤な病気が隠れている可能性があるから、すぐに総合病院の脳外科を受診したほうがいい」
紹介された脳外科を受診し、各種検査を受けたところ、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の可能性を指摘された。主治医が言う。「一度入院したら、恐らく退院することはありません。家での身辺整理もあるでしょうから、一週間の猶予をあげます。一度家に帰って、心の整理などつけて、覚悟を決めてから来週入院してください
医者はヤコブ病がどういう病気であるか、一応の知識があったために、このように助言をしたものと見える。しかし、この病気の進行スピードについては、やや見積もりが甘かったようだ。患者は医者の助言をいれて家に帰宅したものの、身辺整理をする余裕などとてもなかった。歩行機能がすみやかに衰え、日中に意識消失発作が見られるようになった。10月5日の朝には、かろうじて自力歩行できていたが、その日の夕方には歩けなくなり、車椅子の使用を余儀なくされた。症状は「日ごとに悪化」するどころか、「1時間おきに悪化」した。それほど急速な進行だった。結局、医者がくれた1週間の猶予期間は「長すぎる」ということになった。在宅で過ごすことさえできなくなり、入院日を早めてもらうことになった
入院後も、症状の進行は止まらない。11月に入って自力での食事摂取が困難となり、11月15日より経鼻栄養を開始した。
次第に自分の意思で指を動かすこともできなくなり、現在、ほぼ意識なし。意思疎通はとれない。

家族(娘さん)の話
「昨年末までお見舞いに行っていましたが、今はコロナの関係で面会禁止となりました。これって、あんまりじゃありませんか?母はいつ死ぬか、分かりません。明日にも死ぬかもしれません。母の人生最後の日々を、そばで過ごしたい。家族のそういう願いも、病院は聞き入れてくれません。私、病院に抗議して、けっこうやり合いました。でも、病院の提示するぎりぎりの妥協案は、「もうすぐ臨終、という状況になったら連絡する。ただし、その際も面会は一人まで」と。さすがに怒りが湧きました。許せない。こんなの間違ってる。「感染症対策」が名目なら、本当に何でもありって感じです」
確かにおかしいと思う。感染対策としてそこまで面会を制限するだけの科学的根拠は一体何なのか?病院側に説明を求めたい。
こういうデタラメを吹っ掛けられたら、コロナワクチン駆け込み寺に相談してください。
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「もうひとつ、おかしいのは、母のこの状態について、主治医がワクチンとの因果関係を認めないことです。
CJDの確定診断は出ています。入院中、神経内科の専門病院に転院して、そこで検査を受けて、CJDと正式に診断されました。
主治医に言いました。「ワクチンのせいではないですか?」何度聞いても、はぐらかされます。あまりにもうっとうしいと思ったのか、ついにCJDの診断自体を否定する始末。「私はCJDではないと思う。CJDは潜伏期間が何十年もあるものだから、ワクチン接種から1、2か月で発症というのはあり得ない」と。
私は、「そういうことなら、病名は何でもいいです。浮動性のめまいとか、そういうのでもいいから、副反応報告にあげてもらえませんか」と言いました。
私としては、とにかく、母がワクチンのせいで被害を受けたんだと認めて欲しかった。CJDがあまりにも珍しい病気なので認めてもらえないのなら、仕方ない。でも少なくとも、ひどいめまいに苦しんでいたことは事実なんだから、そこだけでも認めて欲しかった。でも主治医は、そこさえ認めてくれないんです」
一体、どういうつもりなのか?主治医先生は何を考えているのだろう?純粋に聞いてみたい。怠惰なのだろうか?被害報告を書くのがめんどくさいのだろうか?何か責任を負わされるのが怖いのだろうか?
「私、表に出てもかまわないと思っています。病院の対応、主治医の態度。ひどすぎます。黙っていられません。健康だった母が、今にも死のうとしている。悔しくて、腹立たしくて。この怒りをどこにぶつければいいのか、分かりません。私、戦いたいんです。
きちんと報道してくれるのであれば、メディアの取材にも応じるつもりです。何日か前に先生が書かれたブログ、見ました。世の中には、ワクチン接種後にヤコブ病に罹患しながらも、患者はもちろん、医者も気付かないままに亡くなっていく人がたくさんいると思います。私が声を上げることで、気付く人が少しでも増えるのなら、意味があると思います

100万人に1人の難病が、ワクチン接種後にまた一人。
僕はヤコブ病の患者を、最近続けざまに見ている。疫学的に考えれば、ありえないほど低い確率の事象に遭遇していることになる。
ワクチン接種によってこの病気が起こり得ることを広く世に知らしめるためには、まず、医者が被害報告を国にあげてくれないといけない。しかし、医者は頑としてそのつもりがないようだ。
とりあえず、近日中に僕の方から主治医に連絡をとることにする。そして、なぜ報告を国にあげないのか、直接聞いてみよう。こうして話し合い、事が進み、お互いが納得できれば一番早い。
話し合いが決裂すればどうなるか?あまり気は乗らないが、法律を使う戦いが必要になるかもしれない。
同時に並行して、世間の人々に周知していく活動も大事だろう。「コロナワクチンを打てば、100万人に1人の難病にかかるかもしれないんだよ」と伝えていく。これは、決して反ワクチン活動ではない。ワクチンを打とうかどうか悩んでいる人も、起こり得る副作用を知ったうえで打つべきで、そういう人への単なる情報提供である
ワクチン接種に飛びついて、ヤコブ病にかかり、「こんなことになると知っていれば、打たなかったのに」。
そういう不幸を、少しでも減らさないといけない。