婚活女性の心理

30代後半女性
「未接種のパートナーを求めて婚活中です。未接種婚活にはすでに何度か行ったことがあるけど、難しいですね。申し訳ないけど、男性は変な人しかいない印象です(笑)だいたい先生、考えてみてください。国民の8割は打ってるんです。普通の人は、普通に打つんです。未接種者を『同調圧力に屈しない強いメンタルの持ち主』と持ち上げることもできるでしょうけど、ある意味、『空気を読まない社会不適合者』とも言えます(笑)
未接種男性に「なぜ打たなかったのか」と聞くと、その人がだいたいどの程度「分かっている」のかが分かります。「昔インフルワクチンを打って体調崩したことがあって、たまたま打たなかっただけ。結婚相手がコロナワクチン打ってようが打ってまいが、個人的にはどうでもいいんだけど」みたいな人。これが一番多いタイプです。「ワクチンを使った人口削減計画?クラウスシュワブ?何それ?」って感じで、コロナの本質とか全然わかってない。添加物とか電磁波の問題、一切気にしてない。いろんな婚活に参加する中で『たまたま自分も未接種だから参加しただけ』みたいな。
悲しいけど、ハイスペックな男性はだいたいみんな接種済みです。仕事がバリバリできて稼ぐ人って、暇じゃないのでツイッターとかしてない。だからワクチンが危険だ何だって全然知らない。当たり前に2回打って、ケロッとしてる。相手の女性にも、特に未接種であることを求めてない。
逆に、ゴリゴリの陰謀論みたいな人もいて、ワクチンについて詳しいのはもちろん、『フラットアースって知ってる?』とか私に説明始める人もいる(笑)単におしゃべりする分にはいいですけど、っていう。
マッチングアプリでも婚活していますが、私にアプローチしてきた人には、まず『コロナワクチン打ちましたか?』って最初にメッセージします。以前は、そんな露骨なことはしてなくて、メッセージのやりとりの途中でふんわり聞いていたけど、今はめんどくさいからすぐ聞いてる。すると『来週4回目打ちます!』みたいな人はすぐにサヨナラ。『ごめん、打ってないんだけど大丈夫かな?』って人だと、ひとまずオッケー。でも多分、たまたま回避できたタイプだろうな。
もちろん、未接種なら誰でもいいっていうわけじゃない。『世の中の仕組みとか裏をよく分かってる。でも年収200万』うーん、ってなります。『だいたい私の条件に合ってる。でも40代後半』うーん、せめて40代前半なら、みたいな。
いない。本当に、いない。空振りに終わる婚活パーティーに行くたびに、現実感を失うような感覚にとらわれます。パートナーさえ選べないって、何だこれ?私がフリーってどういうこと?
未接種というくくりだと、狭い世界ですから、前のパーティーで出会った男性とまた会ったりします。気まずいような、恥ずかしいような。こういうのは未接種婚活に限らず、婚活あるあるかもしれませんけれど。
最近、距離については妥協することにしました。遠距離になってもかまわない。
正直焦りを感じています。でも、安売りはしたくない。もちろん選びたい。プライドと妥協の間で、私、切羽詰まって、悲しいくらいにやばいです」


この方、今のままでは結婚難しいんじゃないかな。率直に言うと、仮にコロナ禍がなくて、接種、未接種の分断がなかったとしても、そのスタンスでは難しい気がする。
マッチングアプリとか婚活パーティーもいいけど、まず、社会の中で自分の居場所を持つことだね。正社員、パート、料理教室、英会話教室、ジム、趣味の集いとか、何でもいいけど、人とリアルで接すること。これに勝る婚活はないよ。
もちろん、アプリも婚活パーティーも、上手に利用すればいいけれども、マッチングアプリでいろいろ条件を検索して、「この人はあり」「なし」みたいな品定めしても、むなしいだけだよ。プロフィールなんて全然意味ない。
昔、島田紳助があるテレビ番組でこういう意味のことを言っていた。「異性関係は減点法でいったらダメですよ。100点満点の理想の男がいて、そこから『顔が悪いからマイナス10点』『学歴がないからマイナス10点』『マイペースで配慮がないからマイナス10点』と減点していく。そういう評価はやめてください。加点法で見てください。『ああ、この人、こんなに優しいところがあるんだ。プラス10点』『こんな才能があるって知らなかった。プラス10点』と加点法で評価してあげてください」
本当、この通りだと思う。個人的な話をすると、僕が減点法で異性を評価していたら、絶対今の妻とは一緒になっていなかった。『年齢が俺より年上?あり得ない。マイナス20点』『顔が(以下略)』
でも、加点法だと、これほど素敵な人はいなかった。『料理うまいな。プラス10点』『情の深い人やな。プラス10点』『仕事を手伝ってくれてありがたい。プラス10点』相手の魅力が増えていく。
関係性を育てる、っていう意識が大事だよ。どこかに完璧な人が落ちてるとか、絶対あり得ないからね。

未接種者限定婚活パーティーを主催する自分が言うのもなんだけど、接種か未接種か、あくまで記号のひとつであって、あまり絶対視するのもどうかと思うよ。「2回打ってるけど全然健康そうだし、男前で高収入」って物件があるのなら、接種については妥協すればいいじゃない。
未接種を求めるのは、将来の子供を意識してのことでしょ。僕が今の妻を選んだとき、僕は子供を半分あきらめてたよ。「高齢だし体悪いし仕方ないなぁ」って。「どこか施設から親のない子を引き取ろうか」って本気で話してた。でもあきらめたところから、ふと道が開けるのが人生なんだよなぁ。


それから、これは言いにくいけれども、一抹の真理を含んでいると思うからあえて言うけれども、現実を見ることも必要だよ。

https://twitter.com/JapanTank/status/1530716218784505856

婚活市場における男の価値、女の価値の変遷
「男性の場合、大学を卒業して就職して、そこから収入の上昇とともに価値が高まっていき、30代前半でピークに達する。しかし30代も半ばを過ぎると、ハゲてきたり、小太りになり始め、収入の増加をもってしても容姿の衰えを補えなくなってくる。
女性の場合、「若さこそ至上の武器」で、20代前半が価値のピーク。25歳過ぎたあたりからゆるやかに低下し始めて、30代過ぎると急落する。これはマッチングアプリの「検索フィルターの壁」によるもの。30代以降、妊孕性の低下、ダウン症リスクの増加などにより徐々に下落が続く。さらに35歳以降、かつて倖田來未の「35歳過ぎれば羊水腐る」発言によるイメージ悪化もあいまって価値はさらに下落する」

おもしろい考察ではあるけれども、間違いも多いと思う。
まず、20代前半の女性ってそんなに価値高い?お遊びならともかく、結婚相手でしょう?ないよ。幼すぎて。妊娠しやすいのはそうだと思う。でも子供作るのだけが人生じゃない。
女性は30代で価値が急落しているけど、ひどいグラフだね。生殖能力だけで評価しているみたいだ。そうじゃないでしょ。仕事を通じた人間的成長とか、30代で価値が高まる女性も当然いる。
それと、20代男性の価値が年をとるにつれてどんどん上がっているけれども、日本は平均賃金がこの20年全然上がってない国だよ。多少なり昇給するだろうけど、こんなに順当に上がるものかな。それと、収入の増加イコール価値の増加、なわけがない。
とか、ツッコミどころは多々ある。
ただ、それにもかかわらず、このグラフには一抹の真理が含まれている。婚活市場における自分の相対的な立ち位置を知ることで、謙虚になったり妥協したりする必要性が見えてくるかもしれません。

あまりにも妥協を知らない人は、ちょっと痛い。

39歳女性があまり夢みたいなことを言っていてはいけない。
特に年収1千万とか、厳しいね。

年収1千万円以上ある男性は、7.7%しかいない。日本の貧困化は今後ますます進むから、この数字はもっと小さくなっていく。

いい男を見つよう、という姿勢でパーティーに来ても難しいかもしれない。ペットショップに犬を買いに行くんじゃないんだから。結婚って基本一生だよ。一生連れ添うパートナーを見つけたいわけでしょ。年収とかルックスとかよりもっと別の、深いところで共鳴できるものを相手が持っているかどうか。そして、長い人生、苦楽を一緒に共にして行ける人かどうか。そのあたりを価値基準に置いたほうがいいんじゃないかな。

それから、結婚したら幸せ、っていう考えも危うい。僕は、結婚した結果、すごくよかったけれども、結婚する前は、それならそれで全然かまわないと思っていた。
僕ら、ドラマとか映画を見過ぎてて、男が「君を幸せにするよ」みたいなセリフから始まるのが恋愛であり結婚だと思っている。違う。本当のところは、結婚する前から満ち足りた個々人が一緒になって、そこに「幸せ」の感覚が生まれるのが結婚なんだな。「君を幸せにするよ」も「私を幸せにして」も両方おかしいからね。
あまり相手に求めちゃいけないよ。


未接種者限定の婚活パーティーを募集する記事をアップして、その翌日には参加希望が満席になった。そのスピードに驚きました。ものすごい需要があるんだなと。
「東京でもやって欲しい」「他の年齢層でもお願いします」といった要望もあった。また計画しますね。