中村 篤史/ナカムラクリニック
シェディングとマスク

シェディングとマスク

中村 篤史/ナカムラクリニック

SNS上でシェディング被害に関するツイートが散見される。たとえば、、

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もちろん、匿名参加型のSNSである。別にこの投稿者のことを個人的に知っているわけではないのだから、この症状が本当にシェディングによるものか証明はない。

しかし同様の症状は、僕の身近な人にも出ている。
知り合いの医師(50代男性)からメール。
「先週末から帯状疱疹になってしまいました。シェディングの可能性を疑っています。何か対策はありますでしょうか?ちなみにワクチンは未接種です」
写真が添付されている。
「こんなふうに出始めて、」

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「最近はこんな具合です。症状が固定化してるようで、なかなか引きません」

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実はこうした皮膚症状は臨床現場で見慣れている。
たとえば、

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40代男性。3回目接種が進んだ2月下旬ごろ、膝から下を中心に発疹が出現した。かゆみも痛みもまったくない。ただ、赤い皮膚症状がこの2か月徐々に広がっており、悪化傾向にある。職場では自分以外ほぼ全員が3回目接種をした。
「皮膚症状以外は全くもって健康です。熱も倦怠感も何もありません。これ、シェディングではないですか?」

ある皮膚症状を見て、それがシェディングに起因するものであるかどうか、どうやって判断すればいいのか?
判断方法はない。そもそも厚労省も医師会も、シェディングという現象を認めていない。認めていないのだから、診断基準も治療法もない。
しかし患者は存在する。どうにかしてくれと病院に来る。現場の臨床医は、やれることを手探りでやっていくしかない。

最近シェディングの存在を裏付けるような論文が出た。

スクリーンショット (5782)

『コロナ特異的体液性免疫のエアロゾル移行の証明』というタイトル。
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2022.04.28.22274443v1.full-text
タイトルだけだと意味が分からないだろう。ざっと説明すると、、
・ワクチン接種者の唾液の分析からIgGとIgAが検出された(これは先行する研究で示されていたことだから驚くには当たらない)。
ワクチン接種者が丸一日使ったマスクを分析すると、抗コロナ特異的抗体(IgG、IgA)が検出された
これは新しい事実である。ワクチン接種者は全身スパイクタンパク産生工場になるのだから、唾液(という体液の一種)に抗体が含まれていても不思議ではない。しかし、接種者が使用したマスクに抗体が付着しているというのは、接種者の呼気から抗体が出ていることを示唆する。さらに、
・ワクチンを接種した親、未接種の親に協力いただいて、各ご家庭の子供たちの抗体を調べたところ、なんと、ワクチン接種済みの親と同居する子供(未接種)にも抗体価の上昇が見られた

スクリーンショット (5784)

これはショッキングである。
以前の記事で、self-spreading vaccineの概念を紹介した。動物の群れ全体にワクチン接種することは無理だから、捕まえた個体数匹にワクチン接種し、群れに戻す。すると接種済み個体の体から何らかの物質が発散され、それにより未接種の他個体の免疫系に干渉できる。
そういうワクチンが、すでに動物を相手に実用化されていることは知っていたが、今回の研究は、まさに同様の現象が人間で起こったことの証明になっている

この論文で以て、ワクチン推進派の人たちは快哉を叫ぶかもしれない。「ほら見ろ!やっぱりワクチンによって集団免疫の達成が可能ということじゃないか!」と。
でもこれは言葉のすり替えで、集団免疫というのはそういう意味ではなかったはずだ。
集団免疫の本来の意味は、「ある病原体に対して、人口の一定割合以上の人が免疫を持つと、感染患者が出ても、他の人に感染しにくくなり、感染症が流行しなくなり、間接的に免疫を持たない人も感染から守られる」ことを言う。
しかし今回の研究が示した事実は、接種者が未接種者の免疫系に直接干渉したことを意味する。この「干渉」がくせもので、臨床でシェディング被害に苦しむ患者を毎日のように診ている僕には、これが好ましい現象であるとはとても思えない。小児の急性肝炎もシェディングが原因かもしれない。

さらに、今回の論文から得られる知識として、マスクの作用があげられる。つまり、研究者は接種者の使用済みマスクを分析し、マスクに抗体が付着していることを発見した。これはつまり、マスクが抗体を(一定程度)トラップすることを意味する。

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これまで、僕は講演会なんかで、この図を示して、「マスクの径とウイルスの径、比較すれば一目瞭然。マスクの無意味さがお分かりいただけるでしょう」と話してきた。
しかし、接種者の呼気に含まれる抗体の飛散防止には、マスクは有効かもしれない。
実際以前の記事で、シェディングの悪影響を受けやすい患者の声を紹介した。
「マスクにウイルス感染症の予防効果があるとは思いませんが、マスクをつけていると明らかにシェディングが楽になります。だから、私、人混みにいるときはマスクを着けています。先生には怒られるかもしれませんが、決して同調圧力に屈してのことではありませんよ(笑)」
もちろん怒ったりしません(笑)マスクは任意であるべきです。
ただ、この研究の結果を踏まえると、接種者はこのままずっとマスクしておいたほうがいいのではないか、とも思う。
抗体をトラップする効果があるのなら、未接種者の健康被害を少しでも守るためには、マスクをしといてくれたほうが好都合だから

ただ、どうも最近、政府はマスクを外させたがっているようだ。

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コロナ茶番に早くから気付いていた人からすれば、今さら?という感じだろう。
当然、この「今さら」の背景には、”お上”からの指示がある。何万人死んでもワクチン接種を中止しない政府なんだから、無意味なマスク着用を強いることぐらい、屁とも思っていないに決まっている。しかしその政府が「マスクを外してもいいよ」と言い出した。何も裏がないと思うほうがどうかしている。

マスクはパンデミックの象徴だった。マスクは「今が非日常なんだ」という記号であり、シグナルだった。そのマスクを「外してもいい」あるいは「外せ」と政府が言っているということは、はっきり、“コロナの終わり”を意味する。ビルゲイツの予言通り、今年でコロナは終わるということだろう。
しかし、マスクを外させる真意は何か?
上記の論文を踏まえれば、接種者はマスクをしないほうが病原物質をより広範囲に発散することができるし、未接種者もマスクをしないほうがより強く悪影響を受ける。つまりシェディング被害を広めるためには、接種者も未接種者もマスクをしないほうがいい、という理屈は成り立ちそうだ。
でも多分、「お上」としては、そういうのはどうでもいいと思っていると思う。もうそういう段階はとっくに過ぎたんじゃないかな

それよりも、マスクを外させたい真の目的は、これからの管理社会を能率的に進めることにあると思う。

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https://www.aljazeera.com/videos/2020/2/18/facial-recognition-concerns-over-chinas-widespread-surveillance

顔認識で市民を監視したいところ、マスクが標準スタイルになってしまっては厄介だ。だから、いい加減マスクを外させたい。
これから夏にかけて、「熱中症予防にマスクを外しましょう」という報道が、おととしよりも去年よりも、強いトーンで繰り返されると予想している。マスクをつけて熱中症で亡くなった人なんかがいれば、マスコミは熱心に報道するだろう。「真夏にマスク。狂気の沙汰です。こんなバカげたことはもうやめにしませんか」ニュースキャスターが、まるで”ずっと前から正気でした”という顔をして、堂々と言うだろう。
この2年間、そんな狂気をろくに報道しなかったくせにね。
しかし今や政府もマスコミも方針を転換した。
すでに当局は、コロナ後を見据えて動き始めているということです。

仮に国が本腰を入れて「もういい加減マスクを外せ」と言い始めても、外そうとしない人もけっこう出てくるんじゃないかな。マスク生活に居心地のよさを感じてしまって、もはや素顔をさらすコミュニケーションができなくなった、みたいな人もいると思う。
西洋は自己主張の文化だから、西洋人はマスクをさるぐつわのように感じる。しかし東洋は「目は口ほどに物を言う」の文化で、目の重要性に比べて口はそれほどでもないから、マスクで口を覆うことに関して、それほど抵抗がなかった。マスクがそういう国民性に絶妙にマッチして、案外マスク文化は根強く残っていくような気がする。まぁ、日本人ほど奴隷気質が性にあっっている国民は他にいない、ということも、今回のコロナがあぶりだした事実のひとつでした(笑)


今後も更新がんばります!
中村 篤史/ナカムラクリニック
神戸市元町で内科・心療内科・精神科・オーソモレキュラー栄養療法「ナカムラクリニック」を開業。ブログで健康情報を発信中。翻訳本「オーソモレキュラー医学入門」 http://www.clnakamura.com/ 078-599-9122