第2回口頭弁論

先週木曜日、コロナワクチンの差し止め請求訴訟の原告として、東京地裁に行ってきた。地裁の正門前はものすごい人だかりだった。ほとんどは僕らの活動を応援してくれる人たちだったけど、数えきれないほどの警備員、さらには警察車両まで道路に横付けされていたし、テレビカメラを抱えるマスコミ、さらには上空にはヘリコプターさえ飛んでいて、現場の熱気はものすごかった。
この異様な雰囲気は、明らかに、前回(令和3年10月12日の第1回口頭弁論)の騒動を受けてのものだ。マスコミはさらなるハプニングを期待していた。狂信的なノーマスク集団がまた何かやらかさないか、虎視眈々とシャッターチャンスを狙っていた。警察車両のなかには、無論警察官が待機している。何か事があれば、現行犯で逮捕する気満々である。
裁判所の警戒ぶりは尋常ではなかった。まず、この日(令和4年1月13日)の午前中は、他の裁判案件はすべて中止。警備員などの人的資源を、僕らの訴訟にのみ集中させた。抽選で選ばれた傍聴人に対して、徹底的なボディーチェックが行われた。法廷に入る前に、手荷物はすべて別室預かり。スマホなどの撮影可能な機器、録音機などは一切持ち込みが許されない。ボディーチェックは原告の僕に対しても行われた。
形式的なチェックではなかった。体中、徹底的に調べられた(ここまでやるのって人権侵害とかじゃないの?)。金属探知機が僕の腹のあたりで「ピー!」という高い警報音を発したとき、現場に緊張が走った。廷吏が「このあたり、何かありますか」と聞く。言葉は丁寧だが、「録音機でも隠し持ってたらタダじゃおかないぞ」という含みがある。隠すところは何もない。「気が済むまで調べろ」という感じで、黙って上着を脱いでやった。結局、単にベルトのバックルが反応しただけだったが、まぁこんな具合に、完全に“ガチ”のボディーチェックだった。
裁判所も暇ではない。これほどの厳戒態勢をしくことは、通常あり得ない。よほど特殊な事情(たとえば暴力団の親分の裁判があって、敵対組織の報復など何らかの騒動が起こる可能性がある場合)でもない限り、ここまでの警戒はしない。つまり、僕ら原告団は、ヤクザ並みの反社会勢力だと思われているということだ(笑)
さらに驚いたのは、第1回のときには認められていた補助参加人(鵜川さんとマレさん)の出廷が認められなかったことだ。これは明らかにおかしいので、南出弁護士も争っている。
つまり、第1回のときにはこれほど厳しいボディーチェックなんてなかったし、補助参加人も参加できる、いわば普通の裁判だった。それがいまや、裁判所から最大限の警戒をされている。なぜ、こんなことになったのだろう。

第2回が始まる前、弁護士と裁判所の間で以下のようなやり取りがあった。

スクリーンショット (4002)

「動画で撮っていただくのは構いません」「暴力反対と言って頂けると心強いので次回もそういう感じでお願いします」という弁護士の発言に対して、裁判所長が、前者については裁判所の規定(第12条第1項第8号)違反、後者については構内での騒擾行為(同条第1項第4合)だと指摘した。この裁判所長の指摘に対して、弁護士は以下の抗議書を送った。

スクリーンショット (4003)

要するに、第2回期日の始まる前から、すでに”やり合っていた”。弁護士の挑発的な物言いが裁判所を刺激し、結果、あれほどの超厳戒態勢が敷かれたというわけだ。

どちらの主張も分かる。
法廷の秩序を守るのが裁判官の務めだから「次はこういう騒動を起こすなよ」とくぎを刺すのは当然だと思うし、法廷を放り出された弁護士の立場からは上記のような主張が出るのも理解できる。
しかしね、こういう場外乱闘は不毛だよ
僕はこの裁判の原告で、弁護士は原告の代理人だから、原告として、弁護士に多少意見してもいいと思う。
離婚裁判とか経験したことがある人は分かると思うけど、原告がまったく不在で進む裁判もある。弁護士に任せっきりで全然オッケーという裁判もあって、実際、今回の裁判も、僕が証言台に立つ機会はないかもしれない。それでも、たとえ形式上であっても、あくまで原告が起こした裁判であって、弁護士はその代理人なのだから、裁判の進め方について、僕にも多少ものを言う権利はあるだろう。
もう少し融和的に行きましょうよ。裁判官を向こうにまわすような方法はちょっとどうなのかな。いや、決して、裁判官のご機嫌とりをしろ、と言ってるんじゃないよ。ただ、今回の訴訟は、裁判官、被告(国)側の弁護士も含め、日本人全員の問題であるはずなんだ。裁判官がワクチンを2回打ったのかどうか、分からない。コロナ脳なのかどうか、分からない。ただ、とにかく、僕ら原告がやるべきことは、もっとシンプルなはずだ。「このワクチンの危険性を広く知らしめて、少しでもワクチン被害の拡大を防ぐ」こんなに簡単なことなのに、なぜ分かり合えないのだろう。
裁判官や被告側弁護士も他人事ではないはずなんだ。彼らにも奥さんや子供がいると思う。職場や学校などでワクチン接種を求められているかもしれない。素直に2回打ったとして、国は今3回目の接種を求めている。すでにイスラエルで実施されているように、次は4回目が来る。いつまで従い続けますか?何度も打ち続けるうちに、多分、みんな死にますよ。そういう危険性を伝えたい。別に難しいことじゃない。僕ら原告が言っているのは、それだけのことなんです。

一方、これまでの裁判経過のなかで、見えてきたことがある。被告(国)は、明らかに、牛歩戦術をとっている。つまり裁判の長期化を狙っている。原告の訴状に対して、国からの準備書面が届いたのは12月17日。提訴から4か月以上も経っている。しかも、その内容は、訴状の本質的な争点にはまったく触れていない。結局、国はこの訴訟を少しでも引き延ばして、その間に3回目のワクチン接種とか、小児(5歳~11歳)へのワクチンを進めようという腹づもりだろう。
法廷で裁判官が「次回、第3回は、4月26日に行います」と宣言したとき、僕はため息が出た。いくら何でも遅すぎる。そのときには、すでに一般への3回目接種が始まっているし、小児へのワクチン接種も始まっているだろう。そして、また多くの人が被害を受けることになる。
もうね、「裁判がワクチン接種を止めてくれる」なんて期待しちゃダメだよ。
さっさと自分で情報を仕入れて、自分で気づいて、我が身を守る。本当、それしかない
百歩譲って、コロナ脳の大人は仕方ない。しかし子供に悲劇が起こることは、何ともやりきれない。コロナ脳の親に生まれて、いそいそとワクチン受けさせられる子供が不憫でならない。
ごめん、悲劇を止めることができなくて。僕もそれなりに頑張ったんだけど。

スクリーンショット (4001)

これ、口頭弁論が終わってすぐ、2時間後くらいには記事になってて驚いた。見出しに「現場一時騒然」とか書いてるけど、これ、嘘だよ。現場に来た人は分かると思うけど、別に騒然となんかなってませんから。何事も起こらなかったものだから、マスコミは肩透かしを食らって引き揚げた。しかし、『弁護士ドットコム』さん、なんでこんな悪意のある記事書くの?