函館旅行

GW、二泊三日の旅をした。どこに行ったと思いますか?
ヒントとして、この土地にゆかりのある人物を挙げよう。
1. 土方歳三
2. 石川啄木
3. 高田屋嘉平
4. 新島襄
これだけのヒントで分かれば、クイズ王ですね(笑)
さらにヒントとして、
5. 北島三郎
6. GLAY
まで挙げれば、分かる人には分かるだろう。
そう、函館に行ってきました!

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土方歳三と石川啄木。
シュールな組み合わせだ(笑)
どちらも日本史の教科書に出ている人物だが、一方は幕末期の幕臣、一方は明治の歌人。一方は剣を持つ武人であり、一方はペンを持つ文人である。「水と油」ぐらいに異質な両者に思えるが、一本のか細い共通点がある。
函館に住んだことがあるという、ただその一点。その共通点のために、こうやって抱き合わせ販売で、函館の観光振興に一役買っている(笑)
しかしこの組み合わせはちょっとあんまりじゃないかな。土方、啄木、双方にとって、win-winどころか、lose-loseになっていると思う(笑)
土方歳三が函館五稜郭の戦いで壮絶な最期を遂げたことは、様々な映画やドラマで描かれているから、皆さんご存知だろう。しかし啄木と函館の関係は?
1907年21歳の啄木は、数か月だけ函館に住んだことがある。その間に、彼の代表作のひとつが生まれた。
東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる 『一握の砂』より
実際この『土方啄木浪漫館』のすぐ裏側には、波の打ち寄せる砂浜が広がっていて、啄木はここで句の着想を得た。後世に残る傑作が生まれたのだから、ほんの数か月の函館滞在にも意味があったというべきだろう。

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函館の街を歩いていると、大きな犬を散歩している人に出会った。ロン(うちの犬)と会えない寂しさから、足が自然とその犬のところに向いた。「かわいい犬ですね。なんていう犬種ですか」「サモエドというロシア生まれの犬種です。寒さに滅法強いですよ」「うちにもゴールデンがいて、寒いの大好きです」「どちらからお越しですか」「神戸です」「ああ、確かに。夏は暑そうですね」
飼い主の人とあれこれ話していて気付いたのは、その東北訛りである。聞き取れないほどの強い訛りではないが、確かに、標準語ではない。それは何もこの人に限ったことではなく、その後会う人が皆、言葉に東北弁の雰囲気があった。この点を中村さんに聞いてみた。
「函館は北海道のなかでもちょっと特殊で、青森の文化圏なんです。ダシの味も言葉も、北海道というか、青森そのものです。実際、距離的にもすごく近いんです。下北半島の大間と函館の戸井岬では、13㎞しか離れていません。泳ぎのうまい人がその気になれば渡ってしまえる距離で、昔から交流が盛んでした。交流というか、青森の人からすれば、「函館は青森の飛び地」ぐらいの感覚かもしれませんし、函館の人も青森に気軽に行きます。青函トンネルもありますし北海道新幹線もあって、「すぐそこ」って感じです。実際函館に住む人の感覚としては、札幌よりも青森のほうが身近です。だって札幌に車で行こうと思ったら4時間かかるところ、青森なら1時間で着きますから」

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おもしろい。僕みたいな関西の人間にとっては、北海道は「北海道」というひとつのくくりだけど、実際はそうではない。本州(青森)の影響の強い函館は北海道のなかでも異質だという。しかし北海道の巨大さを考えれば、こういう地域差は他にもあるに決まっている。函館、札幌、釧路、稚内。同じであるはずがない。
僕は兵庫県出身で、この辺の感覚はちょっと分かる。兵庫県は旧国名でいうと、摂津、丹波、播磨、但馬、淡路の5つの国の集合体で、これは全都道府県のなかでも北海道に次いで2番目に多い。日本海に面して豪雪地帯の但馬と、瀬戸内で温暖な摂津が同じ「兵庫県」というくくりになっている。兵庫県のこの複合国家ぶりをユーゴスラビアになぞらえて、「ヒョーゴスラビア」などと言ったりする。

しかし、函館の街を歩きながら、僕が感じていたのは「ものすごく神戸に似ている」ということだ。

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たとえばこういう風景。北野(神戸で一番セレブな町)の一角の写真だと見せられたら、信じたと思う。でもそうではなくて、函館元町で撮った写真です(元町という地名まで神戸と同じ^^;)
でもこれは、歴史を考えれば当然かもしれない。函館は古くから北前船の寄港地で、幕末には日米和親条約、日米修好通商条約で国際港として開港したことは、日本史で習う一般知識だろう。同様に、神戸も平清盛の時代から良港として栄え、明治以降も世界有数の貿易港として外国文化の流入地だった。函館、神戸とも、明治維新後には多くの外国人が住み、なかには本国に帰ることなく日本で一生を終えた人もいる。そういう人を弔う外人墓地があることまで、神戸と同じだった。

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さて、そもそもなぜ函館に来たのか?
函館にある浅井ゲルマニウム研究所を訪れるためである。

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浅井博士の銅像にも対面することができた。

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しかしこの銅像、ご家族(博士の奥さんや娘さん)が言うには「全然似てない」とのこと(笑)

この浅井ゲルマニウム研究所では、アサイゲルマニウムの製造が行われている。つまり、ゲルマニウム鉱石(無機ゲルマニウム)からアサイゲルマニウムが抽出され、さらにはカプセル詰め、梱包、検品まで、すべてここで行われている。この場所こそ、アサイゲルマニウムがうぶ声を上げる産室である。
製造工程を管理する社員(斎藤さん)に、「アサイゲルマニウムの作り方」を講義してもらった。

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「ゲルマニウムをハロゲン化する過程では当社独自の技術が使われている」こととか「トリクロルゲルミルの状態は強い刺激臭がある」とか、他では聞けないおもしろい話を聞くことができた。
ここで広くシェアすべきだと思ったのは、アサイゲルマニウムと他社製有機ゲルマニウムの違いである。
他社製の有機ゲルマニウムは、二酸化ゲルマニウムに塩酸を付加し、それを次亜リン酸で還元するプロセスを経ている。還元が不十分なら、当然リン酸化合物が残存する。つまり、他社製品には不純物の残存リスクがある。

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ネットで「有機ゲルマニウム」と検索してみてください。アサイゲルマニウムと似て非なる「バッタもん」が数多くヒットするだろう。中国で生産された粗悪な二酸化ゲルマニウム由来の有機ゲルマニウムが大量に流通している。値段はアサイゲルマニウムよりも安いかもしれない。しかし効果や安全性に関しては、まったく裏付けがない。

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僕はこれまで、ブログやnoteなどで有機ゲルマニウムのすばらしさについて情報発信してきた。そういう記事を目にして有機ゲルマニウムに興味を持ち、ネットで検索した人もいるだろう。しかし残念ながら、アサイゲルマニウムにたどり着かず、粗悪な製品をつかまされている人の何と多いことか。それでこういう人が僕のところを受診して、言うわけです。「ゲルマニウム、飲みましたけど全然効きませんでしたよ」と。
患者はゲルマニウムの本当のよさを実感できずに失望し、僕としても残念っていう。これこそlose-loseだよね。