風邪とは何か

新型コロナとは結局何だったのか?
マスコミが恐怖を煽りまくる一方で、「ただの風邪だ」という主張があったり、「武漢のコウモリに付着していたウイルスがヒトに感染したものだ」という人もいるし、「いや、武漢は武漢でも、武漢のウイルス研究所で作成された生物兵器だ」と考える人もいれば、「違う。5Gなどの電磁波照射でコロナ様症状が起こる」とか「コロナウイルスに限らず、そもそもウイルスなんて存在しない」という意見もあったりして、コロナ発生から3年が過ぎた今も、見解の一致を見ない。
それが何なのか、実態は不明だとしても、コロナは世界的にほぼ終わった。日本を除いて。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c0ebfbeed2cbb49a63906b03de0bf1eb26c87595

この一枚のグラフが、コロナ禍の総括になっている。2020年(令和2年)の第1波、第2波を見るといい。マスクやトイレットペーパーが品切れだ、緊急事態宣言だと大騒ぎになっていたときのコロナ感染者数は、グラフの体をなさないほどに少ない。今にして思えば、そもそも騒ぐ必要などなかった。東京オリンピックを中止する必要はまったくなかったんだ。
しかし本当の感染者の波は、ワクチン接種の拡大とともに起こった。

第7波、第8波で爆発的に感染者が増え、日本は今や、世界一の感染大国になった。「人口あたりの感染者数」ではない。実数で世界一、感染者数が多いんです。
ワクチンは世界一打っている。

人口100人あたり302.45回。1人あたり3回打っている計算になる。しかし感染は防げていない。それどころか、真逆の結果になっている。
感染者が増えているだけではない。コロナ死も世界一になった。

日本は世界で物笑いのタネになっている。
『日本の専門家は困惑。”ワクチン接種率の高さにもかかわらず、なぜコロナ死が多いのか”

スクショではなく、あえてリンクを張ったのは、このツイートのリプ欄が辛辣だからです。英語の分かる人はご覧あれ。
「困惑って、、、日本の専門家ってバカなの?」
「質問と答えが一文に収まってる」
「言葉の使い方を間違えてる。despiteじゃなくてbecause ofな」
「困惑してるお前らに困惑するわ」

マスクもそうだけど、世界からどんな目で見られているか、ちょっとは意識したほうがいい。
去年とか、世界中の人たちがマスクしていたしワクチン打ったけれども、それは、半ば強制だったから。特にカナダとかオーストラリアとか、この世の地獄だった。マスクせずに外を歩いたら罰金とか、ワクチン打たないと買い物できないとか、外出制限があるとか、感染対策に従わないと人権がマジでなかった。だからこそ、人々は仕方なく接種した。
でも日本は、強制的に打たされた国よりもはるかに接種率が高いという(笑)

コロナ死6万人だってさ。

戦争より死んでるって、すごくないですか?(笑)

いや、まぁ、このコロナ騒動自体が戦争みたいなもんだよね。鉄砲や大砲でドンパチする戦争じゃなくて、情報戦。日本は連戦連敗。負けまくってるんだよ。
忘れちゃいけないよ。コロナ死6万人っていうけど、これ、コロナ死というか、戦死だから。情報戦の犠牲になった人柱だから。

海外サイトとかチェックしてるおかげというか、日本の相対的な立ち位置は、テレビばかり見ている人よりも分かっていると思う。今のこの国を見ていると、何というか、情けないし恥ずかしいし悔しいし。わりと本気で涙が出そうになるよ。俺、本当にバカな国に生きてるんだなって。


https://news.yahoo.co.jp/articles/c0ebfbeed2cbb49a63906b03de0bf1eb26c87595

すばらしいグラフだから、冒頭の図を再掲するけど、結論、何もするべきじゃなかった。コロナで騒いでいた2020年は、近年まれに見る平和な年だった。ワクチンが要らなかったのはもちろんだけど、マスクも消毒も外出自粛も必要なかった。

でも、「コロナはただの風邪」という意見はちょっと違うとも思う。実際に重症化したコロナ患者を数名診たことがあるから、「単なる風邪だよ」とはとても言えない。じゃあ何なのか、と聞かれても、明確な答えはないのだけれど。

ただ、ヒントは100年前にあると思う。
スペイン風邪の患者に最も効いた治療は何かというと、、、

日光浴です。病室に閉じこもらないで、外に出て、日を浴びる。無料で、無尽蔵で、これほど体にいいものはない。どんな薬よりも「薬」なんだ。

第一次世界大戦は総力戦で、この戦争の「おかげ」とはあまり言いたくないけれども、戦争を通じて、学問や産業技術が猛烈に発達した。
スペイン風邪が流行った影響で、風邪とは何か、ということについての科学的考察も大いに深まった。

https://ajph.aphapublications.org/doi/pdf/10.2105/AJPH.18.1.15

これ、100年ぐらい前(1928年)に書かれた論文だけど、読んでみて腰を抜かした。
内容を説明する前に、時代背景に触れておくと、1928年といえば、戦争は終わっていたけれども、まだその余韻が残っている時代で、人々は猛威を振るったスペイン風邪の記憶を生々しく覚えていた。医学者らは、風邪にかかるとはどういうことか、また、流行はどのようにして起こるのか、究明しようと懸命だった。ここには、「あの悲劇を再び繰り返してはいけない」という崇高な理念とともに、正直なところ、「感染症のメカニズムを解明すれば、生物兵器の開発競争で優位に立てる」という野心もあった。ともかく、100年前の学者は、単なる風邪(common cold)の本質に迫ろうと必死だったわけです。
その結論が、これです。

『風邪は感染性ではない』

実験で、何度も風邪を再現しようとしたものの、ことごとく失敗した。風邪をひいている人の分泌物を、健常者にいろんな方法で投与した(鼻腔に塗ったり飲ませたり)が、一人たりともかからなかった。
なるほど確かに、風邪が家族や職場で流行することはある。しかしそうした事例をいくら集めたところで、感染性の証明にはならない。風邪の流行は、結局のところ、家庭や職場という同じ環境に身を置いていたことによる。衛生や食事など、何らかの環境因子が、代謝を変化させ、体液の性質に影響を与えた。これが風邪である

風邪とは何かが分かれば、ヒトを風邪にかからせることもできるし、あるいは逆に、風邪を治すこともできる。
「今なら私は、風邪のあらゆる症状を再現することができる。鼻風邪程度の軽いものから、インフルエンザまで。体液の酸/アルカリのバランスが、アシドーシス(酸性)に偏れば、風邪症状が出現する。これにはアンモニアと塩化カルシウムを使う。どの程度ひどい風邪にするかは、どの程度のアシドーシスにするかで決まる。アシドーシスがひどければ、インフルエンザの症状を再現できるし、逆に症状を消すには、重炭酸ナトリウムを経口か経肛門で投与する」

【結論】風邪およびその後遺症(鼻炎、咽頭炎、喉頭炎、気管支炎、インフルエンザ、肺炎)は感染症ではなく、アルカリバランスの乱れである(酸/アルカリ平衡)。乱れが大きければ大きいほど、症状はひどくなる。
バランスを乱す原因は、貧相な食事、運動不足、疲労、便秘、体内の何らかの感染症である。逆に、風邪を防ぐには、アルカリバランスを保つもの、すなわち、適切な食事、運動、重炭酸ナトリウムやアルカリ水の適切な使用が挙げられる。重炭酸ナトリウムを投与する際には、少量のカルシジン(ヨードとカルシウム)を使うのもよい。

ツイッター界隈で重曹を賞賛している人がいるけれども、ちゃんと理があったわけです。
今の医学では、「風邪はウイルスによって起こる」ということになっているけれども、上記の論文の考え方でいけば、そうではない。なんといっても、酸アルカリバランスの調整次第で、風邪を「再現」したり、重症化させたり、あるいは治したりできるのだから。「風邪の治し方を発明すればノーベル賞もの」って誰かが言ってたけど、すでに100年前からあるっていう(笑)
「じゃ今流行ってるコロナの感染爆発は何なんだ」ということになるけれども、上記の『酸アルカリバランス説』で感染症のすべての説明がつくとは思わない。
たとえば、シェディングという現象。たくさんの患者を見てきて、これは確かに存在する。
その機序として、「接種者の体内にあるスパイクタンパクやmRNA(の断片)がエクソソームとして排出されて、それが周囲に悪影響を与えている」というのが今の僕の作業仮説です。
「エクソソーム=ウイルスのようなもの」だと考えれば、別に「ウイルスなんて存在しない!」と意気込む必要はない。
ベシャンは「環境こそすべて」って言ったけど、これは本当にそうだと思うよ。衛生環境とかもそうだけど、たとえば僕らは、人があくびをしているのを見ても、あくびしたくなる。人が笑っているのを見ると、つられて笑う。あくびも笑顔も感染性があるわけです(笑)僕らは、自分が思うよりはるかに、周囲の影響を受けやすいんだな。こういうのを「波動」とか「気」で説明することもできるだろうけど、まぁ真実はそんなに重要じゃなくて、臨床医の僕としては、患者の治癒がすべてなんですね。
そういう意味で、酸/アルカリバランス説はすごく使える考え方だと思いました。