宮古島旅行

女房子供と4泊5日の宮古島旅行に行ってきました。宮古島といえば「沖縄本島のちょっとした離れ島でしょ」ぐらいのイメージの人が多いと思うけど、実際にはちょっと離れてる、どころではなくて、

沖縄本島からなんと、300㎞も離れています。
300㎞といえば、東京-名古屋の距離です。しかも地続きではなくて、海で隔てられた300㎞だから、本島とは別の文化とか歴史があります。方言も全然違って、たとえば「いらっしゃいませ」は本島では「めんそーれ」と言うところ、宮古島では「んみゃーち」と言う(と三線ライブのおばちゃんが教えてくれました笑)。もちろん、同じ琉球文化圏だから基本的に共通するものがあるし、よかれあしかれ、ここ数十年本土との交流で文化的に均一化してしまったところはある。生まれも育ちも宮古島という年配のタクシー運転手さんと話していても、訛りのせいで言葉が通じないとか全然なかった。
運転手さん、こんなこと言ってた。「ほら、そこ。工事してるでしょ。ヒルトンホテルができるんだって。開発しすぎじゃないかな。自然が魅力の島なのに、自然を壊してお客さん呼んでさ。もちろん、観光は大事だよ。観光以外に産業らしい産業ってないから。でもそれにしてもねぇ」
そう、観光客って実にわがままなもので、あまりにも“観光地化”しすぎた本島を敬遠して、宮古島や石垣島に行こうとする。人気が高まれば、直通便ができたり道路の整備が進んだりホテルの建設ラッシュが起こったりする。下手するとゴルフ場を作ったりね。ホテルが1本建つことで、景観を損ねることはもちろん、どれほど自然に負荷をかけることになるか。もちろん、雇用の創出など地元経済にとってはメリットも多いだろうけれども、そもそもここを訪れる人にとっては“未整備の田舎感”が魅力だったのに、観光客の受け入れ態勢が整うにつれて魅力が減じていくという、奇妙な逆説が生じることになるわけです。

さて近年開発が進む宮古島とはいえ、その海の美しさはまだまだ健在でした。マリンブルーの透き通った海がすばらしかった。ただ、僕が宮古島にいた5日間、天気が最悪でした(笑)週間天気予報で「曇りとか雨ばかりだな」と不吉な感じはしていたんだけど、ネットの書き込みとかで「あのあたりは亜熱帯だから週間天気予報はあてにならないよ」というのに密かに期待していたんだけど、残念ながら、天気予報の言う通りになってしまいました。
滞在3日目、何かの間違いみたいに一瞬だけ、3時間ほど真夏みたいに晴れたときがあった。分厚い雲の隙間から強い日差しが照って、じりじりと肌を焼く太陽が現れた。日光浴したり泳いだりできるかもしれない。すぐさまビーチに向かった。同じことを考えた人が多数いたようで、空っぽだったビーチの駐車場は次々と車で埋まっていった。
しかし気まぐれな太陽はすぐに姿を引っ込めてしまった。

せっかくだからこうちゃんと砂遊びしたら、こうちゃん、砂を食べてしまった。砂は細かく砕けたちんすこうみたいで、確かにおいしそうだけど(笑)その後2日にわたって、こうちゃんのうんこには砂が混じっていました(笑)

宮古島も、ご多分に漏れず、ほぼ全員がマスクでした。こんなところは本土のマネをしなくてもいいんですよ(笑)でも日本国の領土である限り、テレビ放送の受信機がある地域である限り、マスク洗脳、ワクチン洗脳から自由でいることは不可能ということだろう。
いや、洗脳の深さは、ある意味本土よりもひどいかもしれない。ランチを予約していた店に行ったところ、入り口でマスク着用を求められた。「持っていません」というと、手渡された。「食事を待つ間もご着用いただきます」仕方ない。旅先だから妥協するとしよう。しかし、さらに「アルコール消毒をお願いします」さすがに不快感を隠せなくなり、「肌が荒れてしまうのでできません」と断ると、「それでしたら奥の洗面所で手を洗ってください」
付き合いきれない。いい歳した大人にどこまでこんな“ごっこ”をやらせるのか。妻が怒って「意味のないことをやらせないでください」と店員に言ったが、僕は妻を制して、「いや、もういい。帰ろう」とすぐに店を出た。
議論したって仕方ない。仮に店長を呼びつけて、マスクの意味のなさを理解させてノーマスクで入店する権利を勝ち得たとしても、もうそんなランチをおいしいとは思えない。
車の中でもまだ妻は怒っていた。「言い足りない。もっと言ってやりたかった」と。
多分、島に来る人はみんな穏やかで、相手の言い分に従うんだと思う。たとえそれが不合理であったとしても。マスクしたりアルコール消毒したからといって、別に命を取られるわけじゃなし。それで物事が円滑に進むならいいじゃないか、と。僕みたいな客はこれまであまりいなかったんだろうな。いや、僕みたいな客なら、黙って店を去るから、議論にならない。僕の妻みたいな客がいなかったせいで、コロナ脳の営業スタイルで延々続いている。都会だと早々と摩擦が起こって、もうちょっと店側が何らかの妥協をしてたと思う。

滞在中の宮古島は寒かった。地元の人が言っていた。「こんなに寒いのは珍しいよ。毎年半そでで通せるものだけど、ほら、今日私、長そで着てるでしょ。こういうことってあんまりない。11月からずっとこんな具合に曇ってるし、異常気象だね」
太陽がないから日光浴もできない。海は寒くて波が高いから泳ぐのも無理。さて、何をしようか。妻が「マッサージにでも行って来たら?日頃の疲れを癒しに」おお、それはええな、ということで、電話した。幸い予約が空いていて、すぐにでも行けそうだったが、最後にこんな確認があった。「お客様、過去1か月以内にコロナワクチンを接種されましたか?」いや、してませんけど。「それではお越しください。1か月以内に接種された方の施術はお断りしておりますので」
この電話は、無論、僕に好印象を残した。この島で出会った初めての『非コロナ脳』かもしれない。
施術はすばらしかった。80分コースだったけど、後半60分はほぼ寝てしまったので、どんな施術だったか覚えていない(笑)
終わった後、お茶を1杯いただいた。飲みながら「シェディング受けるんですか?」と聞いてみた。『接種後1か月以内の人お断り』と掲げているぐらいだからそれなりの知識があると踏んだ。「シェディング?何ですかそれ?」とはならないだろうと。
「ええ、のどが痛くなったり影響を受けるのでお断りしています。1か月以内としていますが、本音としては接種者全員お断りしたいところです」
「ということは、ご自身はもちろん打っていないと」
「ええ。姉が医療従事者で、あのワクチンは危険だとすぐ気づいて、私も両親も打っていません」
「よかったですね。僕も危険性を知らしめる活動をしているので」と遠回しに水を向けてみると、
「ああ、そうですか。最初に顔を見たとき、そうかなと思ったんですけど。あの記者会見の動画見ましたよ」
そう、僕は『覚醒組』のなかではけっこう知名度が高いのです(笑)
「実はこれから、私、他のママさん2人と連れ立って小学校に行きます、学校の先生が、ある生徒にマスクを着けるよう強要したんです。それで、どういうことか、事情に聞きに行こうって。よかったら一緒に来られます?」
行ってもいいな、とちょっと悩んだ。マスクがなぜ意味がないか、成長期の子供の心にどのように有害か、スライドを使って説明する。反論の余地のないプレゼンを一席打てば、先生も納得せざるを得ない。悩める小学生が一人救われるだろう。
でもやっぱりオフだから、お断りした。仮に行ってたら、先生驚いただろうな。「本土からどえらい助っ人連れてきたな」と(笑)

帰りの飛行機。下地島空港から飛び立った機体は、ぐんぐんと高度を増し、やがて眼下に雲を見晴るかすようになった。飛行機の窓越しに差し込む太陽が、明るく、温かい。
そう、雲の上に行けば、こんなにすばらしい太陽がカンカン照りなんだ。
雲の下にいるときにも、せめて、もうちょっと長く照ってくれればよかったのに、と太陽を恨めしく思いました。