消えたB29

1945年5月10日、ドイツの降伏により欧州戦線は収束した。連合国にとって、残る敵は日本のみとなった。ニューメキシコ州ロスアラモスでは、米軍上層部やごく一握りの科学者が密かに原爆開発に取り組んでいたが、彼らの目下の議論は「日本のどこに原爆を落とすのか」である。
マンハッタン計画の責任者レズリー・グローブス中将は、以下のように提案した。
「標的は、日本人にとって精神的価値を有するものであるべきだ。その標的の破壊により戦争継続の意思をくじく効果が期待できる。また、標的は軍需工場や軍の設営所など軍事的意味合いを帯びていることが好ましい。さらに、この新型爆弾の殺傷力を純粋に評価するためには、これまでの空襲による被害が少ない地域であればなおよい」
この提案を叩き台として、様々な候補地が挙げられた。
筆頭に挙げられたのは京都である。2000を超える神社仏閣があり、日本人の精神的ふるさとと呼ぶにふさわしい土地である。人口100万人と十分な人口がおり、かつ、これまでまったく空襲を受けていないことも、原爆の殺傷力を評価する意味で理想的に思われた。
しかし1945年6月の会議で、陸軍大臣ヘンリー・スチムソンが「京都は標的リストから除外すべき」と主張した。「京都は文化的な価値があまりにも高すぎる。千年以上の歴史がある文化遺産を原爆により消失させることは、人類史への罪として、後世に弾劾されるのではないか
しかし軍首脳部はこの提案に難色を示した。「文化的価値、などというものを持ち出されては、空爆のひとつもできなくなってしまう。あなたは戦争を分かっていない。軍はあくまで、戦略的なメリット、デメリットによって動く。感傷的な理由で判断が変わることはあり得ない」
科学者のフォン・ノイマンも京都への原爆投下を強く主張した。「最優先の目標は日本人の戦争意欲を喪失させることである。京都の歴史的文化的価値が高いのなら、それゆえにこそ、京都に投下せねばならない」

しかしスチムソンは折れなかった。「ローマやアテネを爆破すればどうなるか?世界中から批判の声が上がるだろう。京都を破壊することはそれと同じ帰結をもたらす。断じて許容できない」
スチムソンはトルーマン大統領にも直接掛け合い、あの手この手の根回しを行った。結局京都は原爆の候補地から外されることになった。
後世の歴史家が明かすところによると、実はスチムソンは大の京都びいきだった。1920年代に京都を何度も訪れたことがあり、新婚旅行の行先も京都だった。京都は幸運にも、この京都好きのアメリカ人のために、原爆の災禍からまぬかれることになった。

京都を標的リストから外すとして、さて、どこに落とすべきか。小倉、東京、広島、横浜、新潟などが検討された。最終的に、東京、広島、小倉が原爆投下地域に決定した。

1944年8月テニアン島を占領した米軍は、そこを足がかりにB29による日本への無差別空爆を開始した。
1945年8月陸軍大臣東条英機は、テニアン島から原爆初号機を積んだB29が東京に向かって飛来するという極秘情報をつかんだ。
原爆は長さ3メートル、重さ4トンと非常に重い。これを搭載したB29は、機関砲や重機関銃を外している。しかし多くの護衛戦闘機がその周囲をかこみ、太平洋上空を東京に向けて飛行していた。このままでは計り知れない破壊力を持った新型爆弾が、東京上空で炸裂することになる。しかし日本側には、これを迎撃するための余力はとうに尽きていた。
東条はすぐさま昭和天皇に謁見した。状況を伝え、助力を乞うた。
東条は昭和天皇にすさまじい霊力があることを知っていた。「この危機を切り抜けるには、陛下の人知を超えた力に頼るより他ない」と。
しかし天皇は当初、この願いを断った。あれほど戦争に突入することだけは避けるようにと念を押したにもかかわらず、結局は戦争を始めてしまった。そういう東条に対するわだかまりがあった。しかしルーズベルト大統領によってうまく追い込まれ、やむなく開戦へと舵を切らざるを得なかった東条の心情も分かっていた。
東条はひたすら平身低頭である。「何卒、東京の民をお守りください」
この言葉に動かされる形で、願いをかなえることにした。
そして、代々天皇家に伝わる聖徳太子秘伝の祝詞が書かれた巻物のひとつを開き、そこに記されていた祝詞を唱えた
すると、はるか太平洋上空、周囲を護衛戦闘機に囲まれた原爆初号機を搭載したB29が、忽然と消えた。目撃者は数多い。数十人のパイロット全員が見ているなかで、B29が一瞬のうちにどこかに消えてしまった。
当然米軍首脳部は、この事態を「何らかの方法で撃墜された」と考えた。1週間ほど近海を大規模な捜索隊を組織して探したが、爆撃機の破片のひとつさえ見つからなかった。
一体どのように撃墜したのか、原因を解明したいところだが、その手がかりもつかめない。東京への原爆投下は失敗だとあきらめるよりほかない。しかし次なる作戦の遂行である。そこで原爆2号機を搭載した別のB29が、テニアン島を広島に向けて出発した。

その後の歴史は、皆さんご存知の通りである。広島では計画通りに成功、小倉への原爆投下は曇り空で標的が目視できなかったため急遽中止、代わりに長崎に投下された。2発の原爆を投下を受け、日本は連合国に無条件降伏することになった。

連合国にとっては勝利である。しかし疑問は残る。原爆を積んだB29は一体どこに消えたのか?調査を続けたCIAは、占領と同時に接収した軍部の機密資料を解読したり、軍関係者へのヒアリングするうちに、B29の消失に天皇が深く関与していることを突き止めた。

さて、日本の地に降り立った連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーが、到着後、最初にやったことは、銀座のGHQ本部に天皇を呼びつけることだった。目的は、無論、B29を消した方法を自白させることである。
マッカーサーの尋問に対して、昭和天皇は身に覚えのない話だと突っぱねた。素直に口を割るはずがないことはマッカーサーも想定済みである。そこで交換条件を持ち出した。すでにヤルタ会談では、ロシアが北海道を、中国が九州と四国を、そして本州をアメリカが占領する分割統治が決定していた。マッカーサーの提案は、ヤルタ会談での決定を反故にしてアメリカが全土を一括統治することとし、その後できるだけ速やかに日本を再独立させるというものだった。
ここに至って、天皇は腹を決めた。マッカーサーの提案を受け入れる形で、自分自身にすべての責任があり処刑も受け入れること、もうこのまま皇居に帰るつもりはなくこの場で処刑されてもかまわないことを伝えた。さらに、どのように原爆を搭載したB29を消滅させたかを明らかにした。聖徳太子の残した皇室秘伝の巻物を現人神である自分が唱えることで、太平洋上空を飛行するB29を神業により別の世界に送り込んだということを。さらに、その巻物は四国剣山の山頂付近の洞穴の中に隠されていることを。「私の身がどうなってもかまわない。天皇家の財産を復興のために使って、できるだけ多くの国民が生きられるようにして欲しい」それが天皇の切なる願いだった。
マッカーサーにとって、そんな願いはどうでもいいが、三種の神器のありかを白状したことはビッグニュースだ。すぐさま副官をその場所に派遣したところ、確かに、そこに三種の神器が見つかった。押収し、トルーマン大統領に自ら届けた。

マッカーサーの報告を受けたトルーマン大統領は、マンハッタン計画に携わっていた科学者のなかから特に優秀な物理学者と数学者を10人選び、IBMの研究施設に送り込んだ。目的は、聖徳太子の巻物にある祝詞を徹底的に解明し、天皇を介さないで物質を消失させる技術を獲得することである。
物質を消す技術については、すでに戦争末期1943年に、レーダーに映らないステルス技術の開発を目的として、フィラデルフィア港で実験が行われていた。ニコラ・テスラの発明によるテスラコイルを用いて高周波電磁変動によって鉄でできた軍艦の船体が磁性を帯びるのを妨げるというものだったが、これといった成果は得られなかった。
戦後、テスラの後任としてフォン・ノイマンが選ばれた。ノイマンはテスラコイルが生み出す高周波電磁装置が生み出す電磁変動の上に、祝詞を唱えることで発生する音波変動を、ラジオ放送の要領で変調させて乗せてみた
すると、驚くべきことに、電磁変動を照射された駆逐艦の巨体がモヤに包まれ、一瞬のうちに消えてしまった。

その後この物体消失技術は改良され、やがて完成した。長らく実際に使う機会がなかったが、7年前、アメリカはそれを使わざるを得ない状況に追いまれた。みなさん、2014年3月8日に起きたマレーシア航空370便の失踪事件のことを覚えているだろうか。
乗客乗員239人を乗せたマレーシア航空370便は、クアラルンプール空港を出発して北京空港に向かったが、離陸から50分後、地上管制との交信が途絶え、そのまま消息を絶った。消えた理由はいまだに不明で、破片すら見つかっていない。その後垂直尾翼の一部らしきものが見つかった、とニュースが流れたが、無論、世間を納得させるためのフェイクである。
あの事件はペンタゴンのコンピューターシステムを設計した中国系アメリカ人エンジニアが、そのシステム情報を中国政府に売るという計画があり、そのエンジニアが370便に乗るという情報をCIAがつかんだことに端を発している。CIAが逮捕に向かったときには機はすでに離陸していた。この370便が北京空港に着陸しては、もう手が出せない。防衛システムが中国に筒抜けになり、アメリカの国防は一巻の終わりとなる。かといって、現代において、アメリカといえども民間機をミサイルで撃墜することはできない。

そこでCIAがオバマ大統領に進言したのが、IBMが完成した技術を使って、飛行機の機体もろとも中国系アメリカ人エンジニアを消す方法だった。「乗客や乗組員を殺傷するのではありません。別の世界に転送するだけで、その世界でちゃんと生きていくのです」と説明することで、大統領の良心の呵責に配慮した。

上記の話は、保江邦夫氏の動画
https://www.youtube.com/watch?v=kyKaUkvBZUw&list=PLZXhpAwQs41g8zoIwHXytCs1Tv82KUdJR&index=3
と、保江氏の著書(『祈りが護る國 アラヒトガミの霊力をふたたび』)を参考にしました。
東京への原爆投下計画があった、というのはにわかに信じがたいし、天皇が原爆を積むB29を消したというのはもっと信じがたいけれど、話としてはおもしろい
コロナワクチンの接種を勧めている勢力がごっそりどこかに消えてくれるといいんだけど(笑)