世界一簡単な潰瘍性大腸炎の治し方

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潰瘍性大腸炎は指定難病である。指定難病とは、簡単に言うと、厚労省が「簡単には治りません!」と認めた病気のことである。
しかし、この難病潰瘍性大腸炎が「その気になればわずか1週間で治る」と言えば、みなさん信じられるだろうか。
いや、別に信じてもらわなくたってかまわない。僕としては、事実を淡々と紹介していくだけである。

以前のブログにキャベツジュースの効用について書いた。同様の記事を『安心』にも寄稿したことがある。

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ストレスにより胃腸症状(および胸腺リンパ節の萎縮、副腎腫大)が生じることが1936年セリエによって示されたが、これがきっかけとなって、胃腸症状を抑制する防御因子の研究が行われるようになった。トマト、タラ肝油、牛乳(非加熱)、ビタミンCなど様々な食材、栄養素が候補に挙がったが、そのなかで最も有望視されたのがキャベツである。
1948年体重約300gのモルモットにキャベツの生葉2g(ジュースにして4㏄)を摂取させたところ、100%のモルモットで胃潰瘍の治癒促進が確認された。
この研究結果を踏まえ、人間を相手に生キャベツジュースの有効性を確認しようとして行われたのが、1949年チェイニー博士のこの研究である。
『生キャベツジュースによる胃潰瘍の急速な治癒効果』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1643665/
【背景】キャベツには抗胃潰瘍因子(ビタミンU)が含まれている。すでに過去の研究から、ビタミンUによりヒスタミン誘導性胃潰瘍の発生を抑制することが示されている。13人の胃潰瘍患者に生キャベツジュース(1日1リットル)を摂取させた。
【結果】これらの患者のうち7人(十二指腸潰瘍)の平均潰瘍治癒期間は10.4日であった(一般的な投薬治療による平均治癒期間は37日である)。またこれらの患者のうち6人(胃潰瘍)の平均潰瘍治癒期間は7.3日であった(一般的な投薬治療による平均治癒期間は42日である)。
【結論】生キャベツジュースによる胃潰瘍の急速な治癒効果が確認された。

これだけで充分、生キャベツジュースの効果に説得力を感じると思いませんか?しかし、これに満足しないのが研究者の性である。「RCT(無作為化比較試験)で有効性が確認されてこそ」という思いがあって、チェイニー博士、1956年にこんな研究を発表した。
『胃潰瘍のビタミンU療法~サン・クエンティン刑務所の経験』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/13276831/
【方法】刑務所で"お勤め中"の方々のうち、胃潰瘍を発症した人(37人)に協力してもらい、6週間の二重盲検で生キャベツジュースの有効性を検証した。37人の胃潰瘍患者をキャベツジュース群とプラセボ群(キャベツジュースに見た目と味が似た別物のジュース)に振り分け、3週間後に症状を評価する。その後、こっそりcrossoverをかます。つまり、プラセボを投与されていた群に、本物のキャベツジュースを飲ませ、さらに3週間後に症状を評価する。
【結果】
プラセボ投与群(19人)のうち、6人(31.9%)が治癒した。キャベツでも何でもないただのジュースで治ってしまったわけだが、これは想定内のこと。受刑者は「きっとよくなるだろう」とワクワクしながら治験に参加している。その時点で、"もう半分治ったようなもの"である。これはプラセボ効果そのものである。RCTを行う意味は、ここにある。プラセボ効果の影響を排し、真の治療効果を見るのがRCTの目的である。
キャベツジュース群(26人)では、2人を除いて3週間以内に胃潰瘍が治癒した。つまり、92.3%の治療成功率である。しかし治癒しなかったこの2人も、4週目、5週目には改善した。

「なるほど、キャベツジュースが胃潰瘍に効くことは分かった。しかし効くのは胃潰瘍に対してだけなのか?」
もちろん、胃潰瘍だけではない。消化器系疾患全般に有効である。さらに、「腸脳相関」的に考えると、腸がよくなるということは、神経系の症状も当然よくなる
さらにさらに、発生学的に考えると、肝臓も膵臓も、胃腸が分化して形成される器官であり、要するに「消化器」の一種である。やはり、キャベツジュースが著効する。

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「キャベツにはグルタミンが含まれている。グルタミンは消化管の表面粘膜の細胞の再生を促進して傷を癒すなど、防御効果を発揮する。スタンフォード大学のMichael Murray博士の研究によると、キャベツジュースの摂取を開始して7日以内に潰瘍性大腸炎が改善するという」

チェイニー博士は「ビタミンU」という概念を提唱した。しかしこの言葉は、現在の我々にはなじみがない。その後の研究で、ビタミンUは実際にはビタミンではなく、S-メチルメチオニンという物質であることがわかった。そこで、この物質の作用が様々に研究されることになった。
『メチオニン派生物が硫化物による大腸細胞へのダメージを軽減する~潰瘍性大腸炎への適応』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8881814/
『肝損傷におけるメチオニンの役割』
https://aasldpubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/hep.21650

患者の声
「Pennyと申します。病気に苦しむ人の参考になればと思い、私の経験をシェアさせてもらいます。これは私の娘に起こったことです。28歳の娘のBrookeは1年ほど前にC型肝炎と診断されました。入れ墨もピアスもしてませんし、注射針の使いまわしなどもしたことがないのに、そんな病気にかかってしまったんです。実家に帰省した娘は半死半生の体でした。C型肝炎に加えて、潰瘍性大腸炎、クローン病、水虫、極度の疲労感といった症状もありました。
Brookeは身長が173 cmあるのに体重が50.8 kgしかありませんでした。目の下がむくみ、くまがありました。白目の部分が濁って、髪の毛はバサバサで色艶がありません。慢性的な疲労でぐったりしていて、一回寝ると数日間眠り続けます。皮膚は土気色で、あちこちにぶつぶつがありました。
私は「何とか体重だけでも維持しないと」と思っていました。「このままやせ細っていけば病気と戦うこともできない」と。しかし体がもはや弱りすぎていて、何か食べようとするとそのたびに身悶えして苦しがりました。
娘はいつも赤ちゃんのように体を丸めて横たわっていました。肝臓と胃が常に痛いのですが、その姿勢だと少し痛みがマシになるからです。
目の前で一人娘がこんなふうに衰弱していくことが、私には地獄のようでした。「何とかしないといけない。今は治療どうこうの段階ではなく、まず生きるために、食事をとらないといけない。でないとC型肝炎と戦うこともできない」私は必死でした。
そこで私がしたのは、以下のようなことです。
有機の青キャベツジュースこれが答えです
有機のキャベツジュースを飲み始めて2,3日で効果を感じました。1週間目には、症状がすっかり消えて、ぶり返すこともありませんでした。今では娘は元気にあふれていて、髪の毛も長くしなやかです」
https://www.youtube.com/watch?v=ooU68vTLwrQ&t=191s

キャベツなら何でもいいわけではなく、有機、というところはかなり重要だと思う。
「有機野菜は高い。"低農薬(減農薬)"ならぎりぎり買えるかな」という人は、かえってリスクかもしれない。というのは、低農薬でしっかり病害虫を抑えるとなれば、恐らくネオニコチノイド系農薬が使われているから。ネオニコチノイドを体にいれるぐらいなら、普通の農薬のほうがマシなくらいかもしれない。
有機、というところにはぜひこだわろう。もちろん、自然栽培ならなおさらベターだよ。

これは僕の推測だけど、有機のキャベツジュースで治るのは、胃腸疾患(胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病)、肝疾患(C型肝炎)、皮膚疾患(水虫)だけではなくて、多分、万病が治っちゃうんじゃないか、という気がしている。
そうなれば僕を含め、世間の医者の大半は失業だなぁ(笑)
でも、なんてすばらしいことだろう。医者が要らない世界。本当にそういうふうになるといいよね。