ワクチン後遺症研究会1

国もワクチン後遺症の存在を無視できなくなり、ようやく重い腰をあげた。

スクリーンショット (5308)

接種後長期間の体調不良 厚労省が全国都道府県に患者サポートを通知
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5f336d7f66b92e98bb0614506c467fb2596e476

接種後長期間の体調不良について、国はその存在自体、認めることに消極的だった。急性期の副作用、たとえばアナフィラキシーショックについては、すでに接種との因果関係が認められている(ただし、接種会場で亡くなったケースを含め死亡との因果関係は一例たりとも認めていないが)。
厚労省が方針転換し、ワクチン後遺症の存在を認めたことは、非常に大きな一歩だと思う。しかし、これで問題が解決したわけではない。まず「その存在を認めた」というだけのことで、実際に後遺症に苦しむ人の治療はまだまだこれからである。
今から見え透いていることだが、現場の医者は、ワクチン後遺症患者の対応に苦慮するに違いない。何しろmRNAワクチンという新薬である。製薬会社も認めているように、現在治験中なのだから、その後遺症について、治療マニュアルは当然存在しない。対症療法として、とりあえずステロイドを使ってみる。とりあえず輸液してみる。それぐらいのことしかできないだろう。

誰も対処法を知らない。しかしひょっとしたら、ファイザー社は知っているかもしれない。彼らにとっては「自社商品」である。その毒性機序についても理解しているだろうから、解毒法についても研究しているかもしれない。しかし、彼らがそういう研究を公表することは期待できない。
現場の医者が手探りで治療法を確立していくしかない。本当の戦いはこれからである。

画像2

全国有志医師の会では、ワクチン後遺症の治療法について現場の医師同士が情報共有する場が必要ということで、ワクチン後遺症研究会をオンライン上で行っている。医師であれば誰でも参加できる。
3月23日、第1回の会議が行われ、全国から48人の参加があり、活発な意見交換が行われた。
参加した医者が独占しておくだけではもったいない、広く公共のものたるべき情報が数多くあったと思う。そうした情報のいくつかを紹介しよう。

「あのワクチンにはmRNAを封入するためにPEG(ポリエチレングリコール)が使われている。しかし、そもそもPEGとは何か、ということからして、ほとんどの医者は知らない」
井上正康先生「30年前熊本大学でポリエチレングリコールの研究をしていました。血中にκ zinc SODを静注すると、5分で糸球体で濾過され尿中に排泄される。しかしこれにPEGをくっつけると、半減期が3日以上伸びます。こういうPEGにまつわる研究(ペギュレーション)は1980年代非常に盛んに行われました。高分子にPEGをくっつけることで、体内で分解されにくい新たな医薬品を創出する。製薬の観点から研究が進んだわけです。
たとえば、臨床医の皆さんに一番なじみ深いのは、インターフェロンにPEGをつけたPEG-インターフェロンでしょう。今もウイルス性肝炎の治療に使われています。
一番最初のPEG製剤は、ロイナーゼです。血液内科の先生はご存知でしょう。小児の白血病、たとえばALL(急性リンパ性白血病)は、腫瘍細胞が増殖する際、アスパラギンを要求します。これを分解するアスパラギナーゼがあれば、アスパラギンが分解され、腫瘍細胞を兵糧攻めにすることができます。ここで開発されたのが、PEG-アスパラギナーゼ(ロイナーゼ)です。こういう具合に、1970年代80年代にはPEGを使った高分子治療薬がシステミックに研究されていました。
このPEG化脂質ナノ粒子ですね、この構造を調べると、第三級アミンが含まれています。第三級アミンは非常に強いプラス荷電を持ち、PEGのOH基は細胞のほうにゆるやかに接するため、マクロファージや網内系にトラップされません。そのことにより、分解されずに長期間血中を循環することができます。このプラス荷電のところがマスト細胞に結合すると、ヒスタミンが放出されます。これがアナフィラキシーを誘発する分子機構です。
今回のワクチンは筋肉に注射します。筋肉はポンプですから、成分が腋窩静脈から左の頚静脈に流れ、およそ30分で全身循環に入ります。接種会場で起こるアナフィラキシーも接種から30分くらいで起きています。
これがPEGコーティングされた薬剤に対するアナフィラキシーの本態です。アナフィラキシーだけはごまかすことができないので、政府も副反応として認めているわけです。

画像3

接種後の死亡者は、初日と2日目がピークで、3日、4日と経つにつれ減少していきます。
PEGの体内動態について、接種から48時間ネズミで追跡したデータが厚労省から出ましたね。私は現役時代、このようなファーマコキネティクスの解析をずっとしていました。その経験からの推測ですが、ネズミの場合、βフェーズが1週間あるので、ヒトではだいたい1か月から数か月は続きます。つまり、脂質ナノ粒子は数か月は体内で循環し続ける可能性がある。実際、接種から1か月経った人の血中にもスパイクタンパクが検出されたとする論文が出ています。
PEG化脂質ナノ粒子は、肝臓(主にクッパー細胞)、脾臓のマクロファージ、さらに骨髄、副腎、精巣上体に非特異的に取り込まれます。これらを取り込んだ細胞でスパイクタンパクが作られ始めたとき、これらの臓器が自己免疫のターゲットになります。これがスパイクタンパクによって誘起される疾患のメカニズムだと考えています。

もうひとつ、注目すべきはmRNAのウリジンです。コロナワクチンに含まれるmRNAでは、ウリジンがメチル化されてメチルシュードウリジンになっています。本来であればヌクレアーゼ(RNaseなど)によってすぐに分解されるところ、このmRNAは非常に分解されにくくなっており、血中に長くとどまります。これがスパイクを大量に作らせることが、このワクチンの薬物学的な本態です。
スパイクタンパクに何の毒性もなければ、すばらしいデザインのワクチンということになりますが、残念ながらこのスパイクタンパクは、皆さんご存知のように、血管内皮のACE2に結合し、ミトコンドリア依存性の細胞死を引き起こします。このため血管壁が障害され、そこが血栓の発症部位になります。そういう意味で、血管のあるところはどこでも血栓ができます。これがあらゆる臓器でDIC様症状が起こり得るメカニズムだと考えています。

さらに、シュードウリジンはTLR(トル様受容体)に結合しやすい構造になっていて、このため、免疫系のバランスが崩れます。特に自然免疫が破壊されるため、日和見感染症を起こしやすくなります。たとえば、舌苔(舌のカンジダ症)、ヘルペスゾスターなどがよく見られますし、HIV様症候群と思われる症状が多発しています。

画像4

このように、コロナワクチン接種後症状の発症機転として、少なくとも4つくらいの大きなetiology(病因) があると考えています。恐らくその反応が起こった場所次第で、皮膚にも心臓にも脳にも、あらゆる場所に症状が起こり得ます。
そういう意味で、皮膚症状なら皮膚科に、心臓の問題なら循環器内科に、という具合に縦割りで対応するのは必ずしも本質的ではありません。全科を総動員して診察にあたることが必要です。ファイザー社の内部資料には1300種類近くの副反応の記載がありますが、これがこのワクチンの実体だと思う。ひとつひとつに個別に対応するのは限界があるので、4つくらいの大きな基本的etiologyをベースにして、共通のアプローチをしていく。そういうのが臨床の先生方にとって、一番手ごたえのあるやり方だと思います」