浄水器と銀抗菌

先日、当院に40代の白人男性が来院した。日本語は日常会話レベルならほぼ問題なさそうだったけど、あまりなじみのない医学用語(たとえば「炎症」とか)を言うと、ぽかんとした顔をする。ああ、エンショーは確かに難しいよなと思って、「インフラメーションがありますね」と英語にすると、なるほど、と頷いてくれる。だから、この日の僕は、ルー大柴みたいになってた(笑)
翻訳本を出版したりブログで英語文献などを訳して紹介したりしているものだから、英語をしゃべるのもうまいだろうと思われてしまう。この場ではっきり言っておきますが、僕、英語をしゃべるのは超絶へたくそですから(笑)
読むのも聞くのもまぁ得意。でも、アウトプット、書いたり話したりとなるとダメ。言いたいことのせいぜい3、4割くらいしか表現できない。やっぱりしゃべるにはトレーニングが必要で、そういうの全然やってないのよ。
しかし、この患者、ユーモアセンスのある人だった。「What do you do?」と聞くと、「I’m speaking」とちゃんとボケる。かといって、ふざけっぱなしでもなくて、「I’m a violinist. I play the violin.」と真面目な答えも返してくれる。
「オリゴスキャン、やりますか?体内のミネラル濃度を調べる検査です。重金属とかの」
通じない顔をする。ああ、「ジューキンゾク」は分かりにくいよなと思って、
「measure the mineral concentration like heavy metals.」と添えると、すぐに、
「I play classical, but not heavy metal.」とボケる。
僕も声出して笑った。こういう当意即妙な切り返しをされると、何だかその人のことが好きになるね(笑)

一緒に来ていた日本人の奥さんが、こんなことを言っていた。
「私たち、アメリカやドイツに住んでいたこともあるんですが、そのときのほうが体調がいいんですね。日本に帰ってきてしばらくすると、体調が悪くなります。アメリカに戻るとまた元気になる。これ、私たちだけではありません。私の友人の何人かも同じことを言っています。
食事の影響かなと思います。たとえば野菜ひとつとっても、向こうのほうがビタミンやミネラルの含有量が多いのかもしれません」

これと同じことを、僕の身の回りでも何人かから聞いたことがある。日本人の体内で着々と異常事態が進行していることが、こういう証言に現れていると思うのよ。
日本人は日本のことをいい国だと思っている。「水や空気がきれいで、農薬使用量も中国とかよりはるかにマシ」みたいに思っている。確かに、かつてそういう時代もあったかもしれない。でも今は全然そんなことないからね。
現代日本人の健康を脅かすリスクは、無数に存在する。
たとえば農薬。グリホサートとか、世界各国で使用制限されつつある農薬が、日本だけは逆に残留基準を緩和していたりする。

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食品添加物について、「人工」とか「合成」の用語が削除されることになった。たとえば、消費者の健康を気遣って着色に天然原料(ウコン、クチナシ)を使ってた業者も、そういうの全然気にせずに石油由来の合成着色料(黄色4号とか)を使っていた業者も、等しく「着色料」という記載になる。まじめにやってる業者がバカを見るルール変更っていうね。

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さらに、空気。1960年代の公害と違って、現代ではケムトレイルなど、誰がどういう目的でやっているのか見えにくい大気汚染がある。
さらには電磁波。今一番懸念されるのは5Gだが、すでにスイスやスロベニアでは導入禁止が決定している。

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しかし日本では5Gの健康への影響が議論されることさえない。すでに都市部を中心に導入が始まっているが、本格的に運用されるようになれば、目に見えない電磁波の悪影響に苦しむ人が増えるだろう。

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5Gが怖いのは、電磁波過敏症など様々な症状をもたらすこともあるが、昨今のコロナ禍に照らして言えば、インフルエンザ様症状を引き起こすことである。
5Gによって呼吸器感染症のような症状が起きるとすれば、5Gを多くの人々に意図的に照射することで、パンデミックを演出することも可能になる。しかしこの点について、ここでは深く立ち入らない。

さらに、水。現時点で問題は山積みだけど、さらに水質基準が緩和されるという。

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ところで今日、ロン(うちの犬)と山に行ってきた。

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山道を歩いていると、こういう器みたいなのを見かける。器の中に雨水がたまってて、さらに落ち葉や土なんかも交じってる。ロンには普段、家で浄水器で濾過したきれいな水を飲ませてるのに、外ではこういう水を飲もうとするのよ。「こら、汚い!」って無理にやめさせる。
こういうのって、犬や猫を飼ってる人にとっては”あるある”じゃない?「家の水のほうがきれいなのに、なんでこんな汚い水を飲もうとするのかなぁ」って、皆さん思いますよね。
でも最近、浄水器の危険性について勉強するにつれ、僕は考え方が変わってきた。

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株式会社イーテックの資料を見て、衝撃を受けた。
浄水器で濾過した水では、金魚が飼えない。端的に、この事実だけで、浄水器の何たるかがわかると思う。
僕は誤解していた。てっきりきれいな水、体にいい水だと思っていた。「水道水は塩素などが含まれていて金魚には好ましくないが、浄水器で濾過すれば無害な水になるだろう」と。
でも、実際はそうではない。大手浄水器メーカーの説明書に、確かに「養殖魚などには使用しないでください」との記載がある。
なぜなのか。
メーカー側の説明は「残留塩素の除去能力に関して、100%の保証ができないから」とのこと。
しかしこれだけではない。もうひとつ、決して語られない理由がある。それは、銀抗菌剤の存在である。
浄水器の濾材には活性炭が用いられるが、蛇口の近くで空気に触れている個所は雑菌の温床になりやすい。そこで、銀で抗菌をかける。そうすると炭に雑菌がわかない。
「雑菌がわかない?けっこうなことじゃないか」と思いますか?しかし雑菌がわかないのは、銀に毒性があるからこそ、です。WHOは銀を無害だとしているが、銀の有害性を示すデータは無数にある。銀濃度0.05mg/L以上で人体に影響が出始め、高濃度では「ヒト線維芽細胞に染色体異常を引き起こす」との研究もある。

もっと衝撃的だったのは、大手浄水器メーカーの間での密約の存在である。

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彼らは、銀の毒性について知らなかったわけではない。というか、ずっと前から知っていた。しかしメーカー同士で「殺菌のために銀を使っていることや銀の毒性については、互いに口外しないように」と申し合わせた。
これ、消費者の健康に対する裏切りでしょう?
「金魚が住めないようなこんな水、消費者が飲み続けたら、きっと健康を害するだろうなぁ」と危険を予見しつつも、その販売を続けたし、今も続けている。僕は法律に詳しくないけど、こういうのって未必の故意とか、ほとんど犯罪なんじゃないの?

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今日もね、ロンがこういう野ざらしになった石の鉢にたまった水をおいしそうに飲むわけよ。

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鉢のなかをのぞき込むと、メダカが泳ぎ回っている。少なくとも「メダカが飼える」レベルの水質だから、浄水器の水よりもリスクが低いだろうし、落ち葉が混じっているからフルボ酸も入っている。
知識が行動を変えるというのは本当で、今日はこれまでと違って、心ゆくまで水を飲ませてやったよ(笑)
だいたい犬は、人間の1億倍鼻がいい。その犬が、浄水器の水を好まず、野ざらしの水を好む。もうこの時点で、とっくに答えは出ていたんだよね。