グルタミン酸と自閉症8

ワクチンが免疫系に影響し、それによって脳のグリア細胞の活性化が起こるわけだけど、グリア細胞の活性化は他の原因でも当然起こる。
感染症にかかってのどや痛くなったり耳が痛くなったり、あるいは、甘いものばかり食べて腸内細菌叢が乱れカンジダ菌症になったり。そういうとき、脳内では活性化したグリア細胞による炎症が起こっている。ワクチンを打つたびに、感染症にかかるたびに、この炎症刺激が繰り返される。脳は休まる暇がない。

動物実験では、LPS(リポ多糖)やMSG(グルタミン酸ナトリウム)への曝露によってグリア細胞が活性化し、その活性化は成人期まで続くことが示されている。
Blaylock博士「炎症というのは、鎮静化しないといけません。成人になっても続くというのは、明らかに異常です。こんなことは、たまたま起こりません。明らかに、ワクチンが引き起こしているのです。
注射1回あたりに含まれるアジュバントはごく低濃度かもしれません。それは大人相手には過剰な免疫反応を起こすものではないかもしれません。しかし小さな子供に何十本と打てば、異常の起こらないほうが不思議です。
また、妊婦は食べ物に気をつけねばなりません。MSGにもグリア細胞をプライミングする作用があります」

画像1

何十本、というのは誇張ではない。この50年間で小児に打つワクチンの本数は、2本→7本→14本→69本と増える一方で、同時に自閉症をはじめとする神経疾患、アレルギー疾患も増加の一途だった。

妊娠中(特に妊娠第2期)に妊婦の免疫系が強く刺激されれば、児の自閉症および統合失調症の発症率が7~14倍高くなる。当初、研究者はこの現象を、「インフルエンザなどのウイルスが、胎盤経由で胎児の脳内に侵入するためではないか」と考えたが、その後の研究でこれは否定された。そもそも胎児の脳内にウイルスが存在せず、また、免疫刺激物質(二重鎖RNAやLPSなど)を使えば感染を起こすことなく母体の強い免疫反応を惹起することが示されたのである。
ここまでは以前にお伝えした。さらに詳しく見ていこう。

画像2

母体から胎児への免疫興奮毒性の移行
・これらの症例では、羊水、胎盤、胎児脳のサイトカイン濃度が増加している。
・妊娠中のマウスに様々なサイトカインを注射すると同様の症状が起こる。
・プレパルス抑制(PPI)と潜在抑制(LI)を使用し、免疫刺激による行動への影響を測定した。
・自閉症や統合失調症では、この測定値(注意力、気の散りやすさ、感覚運動ゲーティング)が悪化している。

Blaylock博士「インフルエンザの流行期に、インフルに罹患してICU(救急)に運ばれる妊婦はどれくらいいると思いますか?ある研究では、28万人中62人でした。"妊婦がインフルエンザにかかっては胎児に悪影響が出る!"と不安がって、28万分の62の確率のために、妊婦全員にワクチンを打てばどうなると思いますか?
水銀などの様々な免疫刺激物質が注入されて、妊婦全員で免疫反応が起こります。まず、流産する確率が高くなるでしょう。たとえ無事に生まれても、自閉症や統合失調症の発症率が高くなります。私はこれについて過去に論文のなかで、"妊婦へのワクチン接種を継続すれば、今後自閉症や統合失調症の発症者数が爆発的に増えるだろう"と書いていました。残念ながら、この予言は現実のものとなってしまいました」

画像3

・異常なPPI反応とLI反応を起こしたのはIL-6のみである。
【証明】
・免疫刺激を与え、かつ、IL-6をブロックすると、行動への影響を抑制できた。
・IL-6ノックアウトマウスに免疫刺激を与えても、行動への影響が見られなかった。
・行動への影響は、不安感の増大や社交性の欠如と関連している(自閉症や統合失調症の特徴)。
・IL-6受容体は胎児の脳、グリア細胞、星状細胞に多く存在し、脳の発達、学習、行動、記憶に直接的な影響を及ぼす。
・血中のIL-6が胎児の脳に流入するのは妊娠中期のみ(妊娠後期には起こらない)。
・妊娠第2期のインフル感染は統合失調症と自閉症と相関している。
・高濃度のIL-6はBDNF(脳由来栄養成長因子)を抑制する。

Blaylock博士「さらに研究して分かったことは、児の異常行動の原因となっているサイトカインは、なんと、たった1種類しかないということです。それは、IL-6です。他のどんな炎症性サイトカインがあったとしても、このIL-6さえ阻害すれば、児の異常行動が見られませんでした」

たとえばこんな論文。
『脳中IL-6の増加が神経系異常の原因であり、自閉症様行動を引き起こす』
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0925443912000233
興味深い知見ではあるが、仮に"IL-6受容体阻害薬"というのができたとして、それで自閉症、統合失調症の問題が解決するか、といったら、恐らくしないと思う。根本的な原因は炎症性サイトカイン(IL-6含め)の増加にあるのだから、解決は"もとを断つこと"=そもそもそういう炎症を起こさないこと、である。

画像4

ワクチンに含まれるアジュバントとグリア細胞の活性化
・水銀(エチル水銀)
・アルミ(食品由来およびワクチンアジュバント)
・フッ素とフッ化アルミ化合物
・カドミウム

Blaylock博士「水銀やアルミはグリア細胞を激しく活性化します。ごくごく微量、ナノレベルの濃度の水銀であっても活性化します(ナノはマイクロの百万分の一)。アジュバントの有害性を示す研究は何百とあります。アジュバントが分子レベルでどのように体に悪影響を与えるか、その機序も分かっています。
しかしそれでも、医学会はこれらの事実を認めません。医学会は、まるで国を支配する王様のようです。「どれだけ多くのエビデンスを提出しようが、私は認めない。私が認めるのは、私がデザインした研究、私が望む結果が出るようにした研究だけだ」と。学会はそういう具合なのです」

画像5

次回は水銀やアルミの毒性について、詳しく見ていきます。