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日本における洋上風力発電基地港湾の増強について

今回は、私の本領とも言える「洋上風力発電」にまつわる話題です。

これまで多くの場で申し上げておりますが、私は銚子沖の日本初の洋上風車の基本設計を担いました。
こちらの写真は船の上からその洋上風車を私が撮影したものです。

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私は中学から陸上部で、県議会議員になる前までは趣味でよく走っていました。下の写真は会社の仲間で出場した所内駅伝大会です。このときは優勝することができました^^

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前に座っている方々が当時の幹部のみなさんですが、今は日本の風力発電事業のど真ん中で活躍されています。ちなみに、私は酔って顔が赤くなっています。

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関係ありませんが、これはレゴで作った洋上風力発電。1メートルくらいの高さがありました。大作です。

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ようやく本題ですが、

昨年末に、日本政府は現在の原子力発電40基分の電力を風力発電に置き換えるとの声明を出しました。年間1GWの計画と言われています。
▼40年に最大45GW コスト欧州並み、洋上風力目標―官民協議会
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020121501084&g=eco

四方を海に囲まれた海洋国家の日本が、洋上風力発電において欧米並みの目標を打ち立てました。これまで日本の風力発電を見てきた私としては、いよいよ風車の時代が来たと、感慨深い気持ちでいます。

世界最大級の洋上風車は10MW級です。実はこの風車、稲佐山と同じくらいの高さがあります。年間1GW(=1,000MW)となれば、年間10MW級の洋上風車を100基生産しなければなりません。ちなみに稲佐山の標高は333mです。

まだ、この洋上風車をどこで生産するのか、その候補地として長崎が明言されたわけではないのですが、私からも何度も申し上げているように、長崎にはすでに造船で培った技術と、そして巨大な洋上風車を生産できる場所が備わっています。

このとんでもなく大きい洋上風車には、海に出るための基地港湾を必要としますが、現在、日本には3箇所の基地港湾があります。その中でも特に北九州の基地港湾が本格的な施設として稼働しています。今後の洋上風力発電の拡大に伴い、その基地港湾を全国複数個所で積極的に増強することが、政府からも示されました。それが昨日の記事です。

基地港湾は洋上風力発電の生産のための必須インフラであり、風車の組み立てにおいても重要な機能を果たすことが期待されていますが、長崎も生産拠点と期待されるとともに、既に風車の基地港湾として機能しています。

下の写真は、長崎市柳埠頭に集められた陸上風車の部品です。九州各地に輸送されていきました。長年、柳埠頭の整備が滞っておりましたが、柳埠頭の重要性を県に訴えて整備が進み、奇跡的に風車の仕事に整備が間に合い、ホッとしています。今後は、『生産』と『基地港湾』の観点から、長崎において洋上風力発電を大きな基幹産業として育てていきたいとの思いです。

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