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転職先(JTC)について本気出して考えてみた

JTCに情シスとして転職して数ヶ月が経ちました。
とにかく毎日楽しいので、転職先のどこがどう良いのか、という覚書です。


財務状況が安定している

1つ目がこれかよ、という気もしますが、お金って本当に大事なんですよね。
これまで働いていた会社は数ヶ月ごとに資金ショートしかけたり、B/Sがグチャグチャでキャッシュフローが深い闇に包まれていたりしていたので、財務状況が安定しているというのは精神的にとても良いな……としみじみ実感しています。
給料日に給料が振り込めなくて、社員に頭下げて回ったことあるやついる?いねーよなぁ!ハハハ……。

まあこれらはこれまでの会社で経理を兼務していたから分かる/起こったことであり、もしかしたら今の会社も問題はそれなりにあるのかもしれませんが、IR情報を見る限りは大丈夫だと思い…たい…。

人間(関係)が良い

現職は、とても穏やかで人当たりの良い方が多いです。
高圧的な人もいないですし、年齢に関わらずノリが良いので、とても和気あいあいと仕事ができています。
人間関係のストレスはほぼゼロと言っても過言ではないです。ありがてぇありがてぇ。

組織が出来上がっている

これまでの会社はコンパクトな規模かつ成長途中のフェーズだったこともあり、新しく部署を立ち上げるなど、自分の仕事のあるべき姿を自分で定義して仕組みを構築していくような立場を任されることが多かったです。いわゆる1人目ホニャララってやつですね。
1人目情シス、1人目経理、1人目労務……1人目ホニャララの良さは、自分で自分の仕事を作っていく楽しさや、総合的な知識や経験が得られることだと思います。
あとは、随所で経営層に対して理解を得る必要がある(特に予算が必要なとき!)ので、資料作りやプレゼン時の押しの強さ、根回しのタイミングを推し量るスキルなども磨かれるかもしれません。
自分で言うのもアレですが、こういった仕事は割と向いていたし、これまでも変化する組織と自分自身を楽しめていたと思います。
ですが、スピード感や分かりやすい成果を求められたり、給与や立場に合わない責任が伴いがちなのも事実で、ストレス負荷の高いポジションでもありました。

それと比べて、現職ではゴリゴリに組織ができあがっているため、わたしが自分で自分の仕事を作ったり、定義することはできません。
そういうことは、もっと上の立場の人間がやることだ、ということになっています。
(厳密に言うと、自分で自分の仕事を生み出すことはできますが、それは組織上は求められていない、ということです)
こう書くとどうも窮屈そうに思えますが、できあがった組織や仕組みの中で働くということは、個人に課される責任が軽いということでもあります。
お賃金は上がり、責任は軽くなった。これ以上のことってあるでしょうか。

一方で課題も山積している

この数ヶ月、与えられた業務を適当にこなしながら人間関係の構築および情報収集を進めた結果、一般的なJTC(一般的なJTCとは?)に対してよく言及されている課題がいくつも見つかりました。
その度に、進研ゼミでやったやつだ!と無邪気に手を叩いて喜んでいますが、これは今のところ、わたしの立場がこれらの課題を直接解決するポジションにないためです。
ただし、もちろん影響を受ける立場にはあるので、あらかじめ課題や社内のパワーバランス、これまでの経緯などを把握しておくことで、できるだけマシな未来に向けて準備をすることができると考えています。

貴重な人生の時間を何に使うか

仕事に対するスタンスに関して、わたしは映画『サムジンカンパニー1995』の主人公、コ・アソン演じるジョヤンの台詞を参考にしています。

わたしの貴重な人生の時間を1日何時間も費やしているのだから、自分の仕事が、誰かのより良い未来に繋がっていてほしい
(うろ覚えのため雰囲気で読んでね)

現在のわたしは、いわゆる「イケてる情シス」とはほとんど正反対の位置にあると思っています。
組織的にもシステム的にも制約の多い会社で、IT介護的なヘルプデスクもこなす必要のある、とーっても!地味な!情シスです。
ですが、冒頭にも書いた通り、とにかく毎日楽しく仕事をしています。

それは先述の現実的な理由に加え、「自分の仕事の先に誰かのよりよい未来がある」ということがわかっているからです。
コンパクトな規模の会社で何でも屋さんをやっていたおかげで、会社という組織がどういう風に回っているのか、自分の仕事の先にどういうことが起きているのか、具体的に想像ができるからです。

最後に

今回は、JTCの地味情シスも悪くないやろ、むしろ楽しいやで、ということを書きました。
まあこんなことを書いておきながら、数年後には「なーんか退屈しちゃったな!転職しよ!」とか言っている可能性はなくはないです。
そう、人間って日々変わりゆく存在ですものね。

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