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6月24日「地中海の静寂:入り江を巡る一日の旅」

曇り空のもと、リュックを背負い新しい一日の散策を始めた。地中海沿いの入り江を目指し、ゆっくりと歩き出す。道々、ちょこちょこと買い物を楽しみながら、目的地へと向かった。約1時間後、目的の入り江に到着し、そこで時間を忘れるほど海を眺めた。「これこそが地中海の魅力なんだ」と心でつぶやきながら、周囲を見渡す。各入り江には、日差しを浴びながらリラックスする人々の姿が。彼らは海水浴、ヨット、ウィンドサーフィンなど、さまざまな水辺の楽しみに興じていた。水は冷たく感じられ、岩場と砂浜が交互に広がる景色は、まさに絵画のようだった。そんな光景を背景に絵を描き、水筒のコーヒーを味わいながら、のんびりとした時間を過ごした。海辺で見つけた貝殻やシーグラスを集めるのも楽しい一時だ。そして、再びホテルへの帰路についた。

午後はスペインの文化、シエスタを満喫。この休息時間は身体にとって非常に重要なものであり、日本にもこんな習慣があれば素敵だろうと思った。
夕方になると、涼やかな風が吹き、鳥のさえずりが心地よいBGMを奏でていた。フランスでも耳にしたことのあるその声は、ここスペインではまるで「トルティーヤ」と囁いているようだった。おしゃべり好きなその鳥は、黒く、どんな名前なのだろうと思案する。彼らの声は、この地への愛着を一層深めてくれた。

隣接するガソリンスタンドとコンビニから、冷えたセルベッソを買い込み、ホテルのテラスで夕食を楽しんだ。その日のメニューは、特製サラダ。たっぷりの野菜、チーズ、トマト、生ハム、オリーブ、そしてゆで卵を堪能。そして、地中海沿いの散歩で拾った岩塩を調味料として使うのは、この場所ならではの贅沢だ。

このような日々は、私にとってかけがえのない時間となった。地中海の自然、地元の人々の暮らし、そしてスペインの文化に深く触れることができた。それぞれの瞬間が、私の旅の記憶に新たな色を加えてくれた。


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